家族全員、腹黒く見えてしまう脚本と演出が面白いです。
2話
家族が揃った席で、
「わしはもうすぐ死ぬ。もってあと1年だ。私が倒れた時は・・すべてを君に託したい。」
育生に告げる、カワムラメモリアル会長/龍太郎(伊東四朗)。
「すべてとはどういう意味?」と、慌てる月子(室井滋)たち。
言葉を選びながら、
「お引き受けします・・倒れたという事は・・治療を頼みたい・・という事ですよね?」と、答える育生。
育生の返事に喜び、笑い出す龍太郎。
治療の事だったのね・・と、安堵する月子たち。
婚姻届けを出す、という育生に「私が出しておこう」と、言う、カワムラメモリアル社長・河村恒三(岸部一徳)。
だが、出すタイミングを考えている。
育生のために部屋をリフォーム、掃除する龍太郎の長女/陽子(余貴美子)。
龍太郎は育生を気に入り、弁護士/金沢利子(真飛聖)に、遺産相続について相談。
3人の娘に遺産を譲るつもりでいたが、孫の楓と育生に譲りたい、と打ち明ける。
長女の陽子に譲れば、お金は婿の恒三の物になってしまう。恒三には会社を与えている、と理由を話す。
次女の月子は会社のポストを与えたが、働かない。
三女の凜子(板谷由夏)は40にもなって、カメラマンとして売れない。
孫の楓、婿の育生には法律上、遺産はいかない。
遺言で残しても、娘たちが裁判を起こす可能性もある、と説明する利子。
遺産を娘に譲らない理由は、「もらって当然」と、思っているから。
稼いだ大事なお金を有り難い、という気持ちすらない。
嘆く龍太郎だった。
ある日、育生と華子(育生/母)の会話を聞いてしまう楓。
「あのじいさんが死んだら・・あの家は遺産でもめる。結婚は・・将来の事を考えたからでしょ。自分の病院の資金を出してもらおうって・・」と、育生に言う華子。
「俺は・・もっと大きい事を考えているんだ」と、答える育生。
育生の言葉を聞いて不安になる楓。
月子、恒三たちの不安も知らない育生。
育生に「河村家の婿の心得」を教える恒三。
楓を起こさないため、朝食抜き・・と、嘘をつく育生。
育生は、家を早く出てランニング・・と、恒三に嘘をつくが、本当はコンビニで朝食を食べていた。
それを知った楓には、朝食を作ってくれ、と頼む育生だった。
一方、会社に行き、息子を宜しく・・と、月子、恒三たちに頭を下げる華子。
帰宅後、凜子に言う月子。
「たいした役者よ!あの親子は・・」と、華子の事を怒る。
凜子に、育生と楓の監視を命じる月子。
恒三は死神だから、陽子も信じる事は出来ない。
凜子から、育生が簡単に婿入りを決めた事を指摘される楓は、不安が募っていく。
家族が集まる夕食時、月子から遺産目当ての結婚・・と、指摘される育生。
「この家の財産はいりません。あんたらバカみたいだ・・たかが金・・」と、宣言する。
遺産はもらわない、と告げる育生に愕然とする月子たち。
問い詰められ、「僕の目的は・・楓さんを幸せにする事です」と、答える育生。
育生の本当の気持ちを知り、疑ってた事を謝る楓。
感想
育生の発言には驚きましたね。
本当に遺産をもらわないつもりなのでしょうか。
そこまで純粋とも思えないわ(^_^;)
月子たちが騒ぐので・・キッパリ言った感もありますね。
そして、目的は楓を幸せにすること・・これもきれい事のような気もします。
まあ、半分は本気だろうけれど。
育生の言葉で、龍太郎は益々、遺産を譲る気になったでしょう。
育生の病院に行き、利子から提案されたテストを試す龍太郎。
「わしは本気だ。遺産を君に譲りたい」
龍太郎に言われても、動じない育生は断るのでした。
テストに合格した育生に遺産を譲る方法は、養子にする事・・と、教えてもらう龍太郎でした。
恒三は、楓たちの婚姻届けを出そうとして、育生が気になり、出すのを止めた様子。
自分と同じ婿養子でも、信じられないのだと思います。
向井理のドラマなのですが、周囲のベテラン俳優たちの腹の探り合いで、面白い内容になってると思います。
伊東四朗も、優しい祖父・・とは思えない。何か魂胆があるように見えてしまう。
月子、凜子はもちろん、陽子、華子も怪しい雰囲気で、続きが気になりますね。
そこがこのドラマの面白さだと思います。
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