オリジナルの韓国版と違うラストも印象的でした。日本版ならではの面白さ満載!おすすめの1本。
ネットフリックスで鑑賞です。
2023年制作・日本・118分・G
監督 藤井道人
オリジナル脚本 キム・ソンフン
脚本 平田研也、藤井道人
配給 東宝
ジャンル クライム

キャスト
工藤裕司(岡田准一)刑事課
矢崎貴之(綾野剛)県警本部監察課
工藤美沙子(広末涼子)工藤の妻
淡島幹雄(杉本哲太)工藤の上司
久我山太地(駿河太郎)工藤の同僚
尾田創(磯村勇斗)金庫番
仙葉泰(柄本明)仙葉組組長
岸谷真由子(清水くるみ)尾田の仲間
植松由紀子(山田真歩)県警本部長の娘
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
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あらすじ
12月29日夜、危篤の母親に会うため急いで車を走らせていた刑事課の工藤裕司(岡田准一)は淡島から、本部の監査が調べに来る、と連絡をもらい焦っていた。
その時、飛び出て来た男を車ではねてしまうが・・巡回中のパトカーを見つけ、咄嗟に遺体を隠してしまう。
トランクに遺体を入れ、車を走らせる工藤は飲酒運転の検問に止められてしまう。
県警本部の矢崎貴之(綾野剛)が来るも、母親の危篤を理由にその場を離れる工藤。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
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工藤の車トランクには男性/尾田の遺体が入っています。これを知られたら大変!と慌てる工藤です。
母親が亡くなり、葬儀の準備中に遺体を母の棺に隠すことを考え付き、必死で入れる工藤。
これも周囲にバレないように、隠しながら行動するのが笑えます。
母の棺に入れれば、遺体は一緒に火葬される、と考えます。そうすれば轢き逃げを隠蔽出来ると考える工藤。
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しかし、後に轢き逃げした場所には監視カメラがあるのを知り、必死で誤魔化す工藤です。
実は尾田は工藤に轢かれる前にすでに銃で撃たれ死んでいます。
犯人は県警本部の監察官/矢崎です。
矢崎は工藤にスマホで、「お前は人を殺している。すべて知っている」と脅迫メールを送ります。
誰かに見られた、と怯える工藤。
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工藤は上司の淡島課長らと裏金をもらってる立場なので、監察官が来る、とそれだけで怯えています。しかも今は、轢き逃げ遺体を隠すのもありパニック状態。
笑える部分としては、母の棺に入れた遺体はスマホを持っていたのです。
棺から携帯が鳴り、慌てる工藤ですね。
韓国版はここが土葬だったので取り出していました。
工藤はメールで「遺体を持ってこい」と指示され怯えます。
一方、仙葉組組長/仙葉から、母の葬儀が行われる善明寺には政治家のお布施が隠し金庫にあり、金庫番/尾田が盗んで逃亡・・と知ります。
尾田をパクれ、と言われその気になる工藤。
翌日、工藤は尾田の写真を見て愕然とします・・彼は自分が轢き逃げした男だったのです。
謎のメールを送ってくる男が、県警本部/矢崎と知る工藤は彼が自分の娘/美奈を誘拐したと驚きます。
娘と尾田の遺体を交換、と言い出す矢崎です。
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12月28日
金庫番/尾田が裏切り、鍵を持って逃亡中・・と知る矢崎は植松本部長に報告。
年内に尾田をパクれ、と命令されます。
植松本部長の娘/由紀子と結婚する矢崎は尾田を捕まえるため、仙葉に1000万円で探すよう頼みます。
出世のため、本部長の娘に手を出した矢崎は結婚式の途中、植松から尾田の始末と鍵を奪え、と執拗に恐喝されます。
夜、銃で撃ちながら追う矢崎は道路に飛び出た尾田が車に轢かれるのを目撃。この時、撃たれた尾田は道路に倒れ込み・・工藤の車に轢かれたのです。
その後、植松と会う矢崎は再び激怒され、怒りで彼を殺害。
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母/葬儀の日、妻/美沙子に美奈が誘拐されたことを説明する工藤。
母の棺を火葬寸前、止めようとする工藤は同僚/久我山に見つかり事情を説明、協力を頼みます。
けれど、矢崎に知られ久我山は殺害されます。
(この殺害方法がすごい)
仙葉から爆弾を受け取り、矢崎と会う工藤は美奈を取り戻します。
尾田の遺体に爆弾を仕掛け、矢崎の車に入れる工藤。
「思ったとおりだ。お前は俺に似てる。俺を手伝え」と言い出す矢崎。
「くたばれ」と車で逃走する工藤。
矢崎の車が爆発・・湖に沈んだのを見て安堵する工藤。
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カードキーと尾田の遺体から切り取った指で金庫を開ける工藤。
中には大金があり驚いていると・・矢崎に襲われ死闘となる2人。
2人はボロボロになり闘っていると、仙葉が来て大金を奪います。
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翌日、目覚めた工藤は倒れている矢崎を放置、車の中から美沙子に電話
「俺ともういっぺん、やり直さないか?」と言います。
そして・・お腹の傷を見て朦朧とする工藤。
突然、後ろから矢崎の車に追突され・・驚き車を走らせる工藤。
2人の車は衝突しながら走り出します。
笑いながら運転する工藤・・。
終
エンドロール後
仙葉に脅される尾田。
「砂漠を抜けたくないか?」
感想
すごいラストでしたね。
韓国版のラストは主人公が自分を脅した相手(矢崎)を殺して終わりでした。
日本版の方が突っ込んでる!って印象、そしてエンドロール後の仙葉には驚きました。
善明寺の大金を奪うため、最初に金庫番の尾田を唆し、工藤にパクらせる計画だったのでしょう。
(工藤に尾田の居場所を教えた仙葉)
工藤に尾田、矢崎を逮捕させ、自分はお金を奪う計画の仙葉だったと思いました。
熱いのに砂漠から逃げ出さないトカゲの話も仙葉らしい。
矢崎は悪い奴で、出世のために本部長の娘と結婚。でも植松本部長を怒らせたため、娘とは離婚しろ、出世も諦めろ、と激怒され殺害しています。
(植松も悪い奴)
工藤も裏金を受け取っているので悪い奴だけど。
オリジナルは韓国版なので、警察は汚職警官だらけ・・という感じの作品なのでした。
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突っ込み部分も多いけど、笑えるシーンもあってすごく面白い映画だと思いますね。
母親の棺に遺体を隠す、これだけでも可笑しい。その棺から電話が鳴るのも面白い。
日本版の火葬前に遺体を棺から取り出す、という展開もすごくて大笑い。
矢崎の車が爆発、あれで普通は死んでしまうのに・・生きて工藤を追って死闘・・という流れも。
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工藤の車を狙い、ぶつけて追いかけてくる矢崎の顔、これがすごく気持ち悪いほどでびっくり。
特殊メイクでしょうけど、あの綾野剛はすごかったですね。
ほんと「最後まで行く」と、笑っていた工藤が印象的でした。エンドロールも忘れずにチェックしてくださいね。
フランス版「レストレス」もリメイクなのでおすすめ。(Netflix)
日本版が一番、凝ってて面白いです。
長いのに最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★5個(満点5個)
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