武力で人を脅す薩摩・久光のやり方に納得出来ないのは天璋院だけでなく帯刀も同じ考えでした。結局、薩摩のいいなりになった形だったけど、生麦事件で次回は大変なことになりそうです。
「友情と決別」 視聴率 26.1% あらすじ&感想
江戸へ向かう久光と天皇の使者である「勅使」は、幕府への3つの命令を携えていた。
その1 将軍・家茂の上洛
その2 薩摩ら有力諸侯の国政参加
これは久光の意向が強く働いた内容・・朝廷が幕府に改革を指示する!という前代未聞の事件。
文久2年6月7日
久光は帯刀、大久保、兵500らとともに江戸へ・・46才で初の江戸。
「薩摩のいいなりにならないように」と、天璋院だが・・老中たちはびくびく。幕府の危機は大奥の危機・・薩摩がどう動こうと、滝山は天璋院の気持ちはよく理解している。
京方は「攘夷に!」と、喜んでいる庭田嗣子ら。和宮は家茂に「攘夷は叶わない」と、いわれてるので暗い顔。
「今、幕府は朝廷のいいなりにはなりません。」と、天璋院は京方にいいにくる。薩摩の真意を確かめるつもりの天璋院・・尚五郎も江戸へ来ているのか気になる。そして、朝廷方と話し合い〜勅使・大原重徳。
一橋慶喜を将軍後継職に〜と、いうけどそんな役は廃止してる。話をうやむやにしようとする雰囲気の幕府側。
これで和宮は、家茂、天璋院にまであやまる。「公武合体」としてきてるのに、幕府を苦しめている・・と。
天璋院、薩摩と会いたい!と、いうもむずかしい。薩摩と通じてる・・ともいわれるだろうし。
勅使にのらりくらり〜の幕府、これに久光が激怒!
「どんな手を使っても構わぬ。」
強い覚悟、意志の久光なんだわー。勅使と幕府の話し合い〜またもグダグタ・・と、部屋の後ろで大久保、2人の藩士で刀を用意してる!殺意を感じた幕府側・・
これで武力にて、薩摩、帝の勅使の言い分を受け入れた形になった幕府。
帯刀がずずっーと、襖の後ろに下がるシーンはびっくり。ハラハラでした^^;
脅しだわね、あれじゃ。
これを苦悩する帯刀、大久保は「鬼にならんといかん時もある。鬼でごわす」
日本を強くすることは、「天命」と、大久保だけど、帯刀は人を脅すような方法は好まない、納得しない。
将軍後継職に一橋慶喜が決まる。
これで「久光に会う!」と、言い出す天璋院に滝山は、亡き家定の命日を利用して久光とあう。これを喜ぶ久光。
上野の寛永寺・墓参り〜そして久光と対面する天璋院、帯刀をみて動揺する。
久光へ薩摩の真意を聞く天璋院、武力で幕政改革しようとする久光に考えをきく。
異国と戦える強い日本を作るために実行した!
久光、「攘夷はむりかと・・」と、本音をいう。驚く天璋院。
帝は攘夷を望んでいる・・それを利用する久光なんだわー
「幕府も出来ない攘夷を帝と約束した」と、いう。これはお互いさまのような・・
「薩摩にだけは間違った道を進んで欲しくなかった」に、久光は
「恐れながら、間違ってはいない・・」と。これでもう、会うこともないだろう〜と、天璋院はいう。けれど、帯刀をずっと見ている。帯刀の真意をも聞きたい天璋院なのです。
天璋院とは「二度と会うこともないだろう・・」と、久光にいわれる帯刀・・
松平春嶽の屋敷で帯刀、勝麟太郎と対面する。ここで話しをして勝麟太郎は驚く。
薩摩側にも「武力」で幕府を脅すようなことをしたのを悩む帯刀をしったから。武力で日本を変えようとしている薩摩のやり方を指摘する勝麟太郎。ここで
「人を動かすのは武力ではなく”心”」と、いう勝麟太郎なのでした。この勝麟太郎、帯刀、互いの名前を覚えておこう・・と、
天璋院が家茂に頼んだことは小松帯刀を呼び出してもらう手紙だった・・。自分からは呼ぶことは出来ないから。
きっと、久光の前では話せなかったこと、聞きたいことがあった天璋院なのでしょう。
「正々堂々と会いたいと思ったのです」←これにはびっくり!
「尚五郎さん」
やっぱり、篤姫の前では帯刀でなく尚五郎なのでした(^^ゞ
尚五郎と、五目並べをしながら薩摩のことを聞く天璋院。妻はお近と知り驚く。
「小松帯刀」の名前を教える尚五郎。
時の流れを感じたのだと思います。時は流れても、お互いの心は変わっていない・・それを嬉しく感じた2人だったのでしょう。帯刀、武力でのやり方に不満をいい、驚く天璋院でした。
帯刀、老中たちを脅して勅命を受け入れさせたこと、これを間違ったやり方という。武力でやることじゃない、何か違う・・と、思う帯刀。
ここはやはり、勝海舟(麟太郎)の言った「心」ですべきこと、人を動かすことだと思ってるのでしょう。
友たちの命を犠牲にして、ここまで来たのを悩む帯刀はやさしい。大久保の冷静さとは違うなぁ。でも、国を改革するには大久保のような「鬼になる」ことも必要なのかも。
天璋院、薩摩を捨てる・・と、いう心を間違っていた・・と。これは和宮にいわれて気がついた天璋院でしょうね。
大奥で徳川を守る天璋院であっても、故郷の薩摩を捨てるのは違う、帯刀に薩摩を守って欲しい・・と、頼む天璋院篤姫。
故郷を捨てるなんて出来ないものね、勿体ない。あんなに色々なものを燃やしてしまったから。
「また、貴方とあえますように・・」と、天璋院。会えるのかしら?帯刀と?
2ヶ月にわたった幕府との話し合い〜久光たちは江戸を離れる。
生麦村・生麦事件
薩摩と異人が道でバッタリ!血気盛んな薩摩の1人が!異人を斬ってしまった!
イギリス人男性、1人死亡、2人が負傷。
薩摩はこれを無礼討ちとし、一行はそのまま東海道を西へすすむ。
これ、すごーくまずいんじゃ(^_^;
「異人を斬った?薩摩が攘夷を行うはずがない」と、天璋院は驚く。イギリスと薩摩の間で戦が起きるかも?と、滝山から聞く天璋院。
あれ、放置していった久光は良くないわよねー言葉が通じないこともあり、行列に馬で入った?イギリス人だったようだし。
でも、こんな偉い人の大名行列に馬で入る・・これでは日本人でも斬られて当然でしょう。
攘夷を否定しながらイギリスと戦う・・?矛盾な薩英戦争は翌年に起こる。
感想
天璋院、故郷の薩摩を大事に思い、守って欲しいと頼んだばかりなのに・・突然の生麦事件なのでした。幕府は最終的にこの事件で賠償金を払ったようです。
これで天璋院の悩み事はまたも増えてしまう。狭い大奥の中にいると、何もできないのが歯がゆい時代です。
天璋院ほどの人なら多くの問題を解決できそうなのに。