2008年5月に公開された映画です。Wikipediaによると、韓国映画『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』に続く"彼女シリーズ"第3弾(最終作という報道もある)らしい・・です。SFラブストーリーであり、夢も将来も魅せてくれて想像以上に良かったです。
北村ジロー 小出恵介
彼女 綾瀬はるか
脚本・監督は、『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』のクァク・ジェヨンが担当〜韓国らしさは?韓国ドラマによく登場する「吐くシーン」で感じました^^;
あれ、必要ないと思うのだけど(笑)
ある年、北村ジロー(小出恵介)は、1人で祝う自分の誕生日に『彼女』(綾瀬はるか)がやって来て驚く・・突然、現れる「彼女」〜楽しく誕生日を祝い、そしてジローの前から去っていく「彼女」。
ジローには理解出来ないことばかり・・
最初、見ていて?と、「?」が何個も出てくるほどに展開が読めずにいました。
見てるうちに、サイボーグ「彼女」は、ジローを守るために未来からやってきて、それを指示、作ったのは未来のジロー本人だったとわかります。
この映画、感心したのは普通、過去にタイムスリップして「過去を変える」のはタブーであることが多く、例え変えても
「自分に関すること」だけが多い。でも、この映画では、ジローが胸を痛める自分と関係のない事件、事故から人々をサイボーグ「彼女」に指示、助けるさせるのがすごい!と思いました。
それだけジローが、やさしく心に残った事件、事故だったのかも。
サイボーグ「彼女」は、ジローを守るためずっとそばにいてくれるのだけど・・段々とジローは「彼女」を好きになっていく。
それを理解できない「彼女」もいるわけで・・サイボーグだし。でも、感情も次第に心が出来るようにプログラムされてる「彼女」なのです。
いずれこの「彼女」も、ジローの心を感じるようになるのだけど・・その思い出を作ってるあたりも良かったです。
ジローの幼いころの故郷へ帰るとか・・
ある日、東京で大地震がおきてしまい、それからジローを守る「彼女」!
ビルが崩れ、がれきの下敷きになってしまう「彼女」なんだけど・・そこはサイボーグ!ピンチなジローを命がけで守って助ける。
でも、もう自分は壊れてしまうのです。それをジローの心を感じるようになった「彼女」は、「こんな姿をジローに見られたくない・・」と、思う。
サイボーグなら、そんな感情はないのだけど、心を感じるようになったサイボーグなのでした。
この東京の大地震のシーン、結構迫力もあり、予想通り道路封鎖までして撮影したようです。
あれは本物の道路だと思ったし。
サイボーグ「彼女」が、道路の真ん中に登場するシーン、これは「ターミネーター」の女版〜みたいであり、かっこよかったです!綾瀬はるかの表情も固く、サイボーグぽく?固まってる表情だったし。
大地震で壊れてしまったサイボーグ「彼女」を抱きしめ、ジローは悲しみます。
「これでお別れ?」って思うからです。
ここで映画が終わったら、「ふうん・・」で終わった映画感想なのだけど・・
このあと、未来の女の子(綾瀬はるか)が登場〜それはサイボーグ「彼女」にソックリな人間であり、この女の子が!
映画の冒頭に出てきた「?」の女の子だったのですね〜。
文章にするとすごくわかりにくいけれど、映画の最初と最後がリンクしています。
未来の女の子が、博物館で壊れたサイボーグ「彼女」を見学〜その後、オークションでその「壊れたサイボーグ」を落札するのです。
そして、その壊れたサイボーグの記憶チップを自分の中にいれ、そしてサイボーグ「彼女」の記憶を、自分のモノとして受け入れる・・
そしたら、ジローという昔、死んでしまった男性に会いたくなったのでした。
グルーと一週、まわったような形でもう一度、映画を最初から見たくなるような印象があります。
この感想は見た人じゃないとわからないでしょうね(^_^;
壊れたサイボーグ「彼女」だけど、記憶チップだけは生きていて、それを利用して、過去にタイムスリップする〜という、展開がおもしろいですね。
初めは、ジローという人間の心を感じる事が出来ないサイボーグ「彼女」なのだけど、いつしか・・ジローの心を読める、感じるようになる「彼女」なのでした。
大地震で
「あなたの心を感じる」と、いうサイボーグ「彼女」が、良かったです。
ジローは人間なので、年老いて亡くなってしまうのだけど・・
サイボーグたちに囲まれていたし、その後、未来で自分を体験?してくれる女の子も登場するので・・きっと、幸せなジローだったかと。
この彼女、映画を見る前は「事故か病気で亡くなった彼女を再現」したものだと勝手に予想してたけど違う。
自分のためだったんですね。
未来のジローが過去にあった事故から〜自分を守るため、サイボーグ「彼女」を、過去に生きてる自分のために送る・・と、いう。
ちょっと、不思議な映画でした。
でも、おもしろいのでオススメです。
サイボーグなのに「大食い」な「彼女」もまた、不思議でした^^♪