天璋院が薩摩の母からの手紙で「薩摩に戻ってくるように・・」と、知っていたけれど、それが今回だったのですね。それでも徳川に嫁いだ・・と、徳川に残る決意の天璋院は凛としています。大奥の仲間たちをおいて自分だけ逃げることもしないのも、女性なのにすごいことだと思いました。心意気の強い女性素敵です。
「母からの文」視聴率 22.6% あらすじ&感想
およそ260年に及ぶ徳川政権を朝廷に返した慶喜、それでも徳川は大きい。
この徳川を潰そうと考え、行動に移す西郷、大久保たち。
王政復古の法令を計画する・・それは帝自らが国を治めるという。
さらに慶喜に押しつけようとしたのが、辞官納地・・帝から授かった官位、一部の領地をかえすなど。
天璋院、静寛院ともに大奥を守る決意を固める。
うーん、一気に展開が早くなった気がします!
慶応3年11月 大奥は厳しい冬を迎えていた。
みんな、天璋院の決意に身が引き締まる思いなのでしょうね。
長州と薩摩が手を組み、幕府にせめてくるのを心配する重野。帯刀に聞くのは友への心づかい・・と、天璋院なのだわ。
薩摩
ジョン万次郎、龍馬が殺され土佐藩を心配な万次郎、この万次郎役の人もイケメン系。NHK、やはり視聴率を気にしてるのか若い世代の俳優さんを起用してます。
帯刀、足をどうした?病?
大政奉還になっても結局、力の強い徳川がまつりごとを支配している。これを嘆く大久保たち。うわ!西郷、「日本を変えるには、徳川を討つべき!」と、いうのよ。
焦る帯刀だわ。
これで慶喜に、「辞官納地を求めてみては?」と、意見をいう帯刀。
戦を避けようとする帯刀、これに応じない場合は
「武力で慶喜を討つ!」と、西郷をとめることは出来ない帯刀なのね。
薩摩に残るようにいう大久保、帯刀には、「万が一」を考えて薩摩に残ってもらう。
これは、西郷たちが戦に負けたら・・帯刀に薩摩をまとめてもらおう!と、いう西郷たちなのね。
この後、西郷たちは軍勢を率いて京に行く。
京・岩倉邸
そっか、帯刀に薩摩に残るようにいったのは、帯刀がやさしい、戦を避けようとするから。大久保たち、やはり武力で?そのつもりなのですね。
徳川を終わらせるため、「王政復古」を天下に宣言する!と、岩倉具視。
おぉ!
慶喜には、将軍をやめろ!と、いう勅許が出るんだ(゚д゚)!
帝からの言葉を断るわけないと思うけど、もし、断ったら西郷たちが慶喜を討つ計画も進んでいる。
慶応3年12月9日
慶喜不在の中、帝からの勅命「官位を領地の一部を返すこと」と。領地に関しては
徳川が自力で得たものであり、反対する慶喜なんだわ。
とりあえず大阪城に戻る。
天璋院、勝に「王政復古」は重い。それに慶喜が領地を返せば戦にはならない?と、聞くもまだ、わからない勝。薩摩と長州が幕府に向かってくることを心配する。
故郷の薩摩が、自分が嫁いだ徳川に・・なんて信じたくない天璋院ですよね。
「勝とうが負けようが、戦は人を決して幸せにはせぬ。」と、天璋院。
えー!慶喜が外国人に対して自分が国の主権を持ってると?なんでや!
「王政復古」に反してるし、薩摩の西郷たちを怒らせるんじゃ・・これを驚く天璋院なのよ。
そしてお近は賢い!
戦を避けたい帯刀の本音、「天璋院を守りたい!」と、察して動く。焼きもちなんか焼かないお近がすごいわ。天璋院の心を動かす人!
それは母よ、お幸の家に行き、
「薩摩に戻るように手紙を書いてほしい」と、頼む帯刀。
これを驚き・・本当は嬉しい母なのだけど断るお幸も辛い。
戦になれば娘である天璋院の命も危ないし・・でも戻ってはこないとわかっている母。自分の娘だもの、気性も理解している。
すでに徳川の人間になった娘は、何があっても戻ってはこない・・っと、わかってる。
諦めない帯刀、すごいわ!今度は国府(久光)さまのところへ行き、許可をもらう。
これを持って行く帯刀、母・お幸としては何よりも嬉しい帯刀の気持ちだったでしょうね。
ここまでして当主の許可をもらえば、手紙を書くこともできるし・・
娘とはいえ、敵方にいるのだから手紙を書くことも許されないと思う。だから帯刀から久光のお許しをもらったとき、すぐにその場で見てましたものね。
「薩摩に戻っては来ない」そうわかっていても、母としては手紙を書かずにいられなかったお幸。
手紙を読み驚く天璋院、でも決意は固く「徳川、大奥を守る」と、残ることを告げる。
ここで重野、滝山との会話も良かった。小野島の登場も嬉しかったです。
3人とも天璋院を思う気持ちは同じ、意見が違うだけ。
重野の「薩摩に帰って欲しい」、滝山の「大奥に残ることこそが幸せ」も納得。
でも、最後にはやはり天璋院の
「ここがわたくしの家、家族を守りたい」大奥の仲間が天璋院にはもう「家族」なんですよね。
唐橋が感激して泣いてしまったのも可愛い。
帯刀、母の気持ちに感謝しながらも、大奥に残り何があっても大奥を守る決意の天璋院、薩摩が攻めてきたら・・その時は戦う覚悟も決めた天璋院は潔いと思います。
お幸の
「あの子はわたくしの産んだ子だからです・・」と、言葉もジーンとします。
江戸城・二の丸が炎上
これを薩摩の者が?と、噂がある。
これは向こうの罠であり、それを怒って策略にはまると・・徳川にケンカを売ってる!と、勝は天璋院にいう。
これに負けたらダメなのよ。薩摩も長州も必死!戦になるように徳川を怒らせる薩摩、長州なんだわ。
大久保、西郷たち、この作戦に乗るか?と、考えるけど・・
大久保が西郷に見せたものは「錦の御旗」(官軍の御印)
朝敵討伐の印だそう・・これは。
慶喜もこれを見たら〜さすがに大久保たちの意見に従う・・と、大久保。西郷も驚いてたわ。
天璋院、よけいな木は切っておくように命じる、これはいざ!と、言うときに逃げ道でもあり、人の気配もわかるから。
そこへ滝山がくる!
薩摩藩邸が焼き討ちされた!薩摩の行動に怒って我慢ならぬ老中たちが命じたと、報告する滝山、これじゃ薩摩の思うつぼだわ!
衝撃をうける天璋院、「もはや、戦は避けられない?」と。
これを怒る慶喜、「早まった!朝廷に薩摩討伐を願いでる!」と、いうの。
ん?慶喜は最初からその気だった?
帯刀、今まで何のために戦ってきた?と、自問自答する。
西郷、大久保は幕府を倒すことを急ぎすぎてる。戦を避けようとしていた帯刀、
この薩摩、幕府の動きに怒りだったのでしょうね。
必死の思いで戦を避けよう、無駄な死を避けたい・・と、願う帯刀。
徳川が勝利した関ヶ原から260年・・最後の戦いが始まろうとしていた。
感想
予告では、ついに戦が始まり慶喜は大阪城から逃げて来たみたいでした。そんな慶喜をも守る!といった天璋院ですね。
でも、予告もHPも『慶喜救出』とあり、慶喜救出なの?日本史サスペンスでは「逃げた」とあったのに。
瑛太の帯刀、演技も光ってきますね、「ラスト・フレンズ」とは全然違ういい味出してます。