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「篤姫」49回あらすじと感想

滝山の『あなた様は大奥が選ばれし方』とても強く残る言葉です。まさに「篤姫」らしい台詞で驚きました。運命を予感させたお幸が見た仙人、あれはその役割を意味してたのでしょうね。滝山、最後までかっこいい。

  

 

「明治前夜の再会」あらすじ&感想 視聴率 27.8%

 

「やむなくこの城を・・城を去ることにあいなった。」

 

慶応4年(1868)3月14日

勝と西郷の会談によって、江戸総攻めは直前に中止となる。

その条件のひとつが「江戸城明け渡し」。求められた期限はひと月たらず。

その間に1000人ともいわれる、大奥の女性たちまでが城を去ることになった。

 

たったひと月足らずでの引っ越しというか、城を出るまでの期限だったのですね。

天璋院は、200年あまりの歴史をもつ大奥を閉じるという、最後の大仕事に取り組む。

「大御台さまとしてのおつとめ、立派に果たされますように・・」

幾島のこの言葉は、「大奥を閉じる」と、いうことを意味してたのでしょう。

 

慶応4年(1868)4月

城の明け渡しが近づき、天璋院は大奥の女性たち、女中との別れを惜しんでいる。

みんな実家や、親戚、知り合いの家などに行ったのでしょうか。

この天璋院のそばで仕えることが出来たのは、本当に「一生の誇り」でしょうね。

「おいとま申し上げます。」

この言葉でお別れなんて寂しすぎる、これでもう会うこともないだろうし。

女中たちのほぼ、すべて行き先が見つかり、安堵する天璋院

 

滝山は16歳のときから・・と、言葉があったけれど、いくつくらいだったのかな。

片付けも終わり、あとは「城を出る」のみ・・と、天璋院

でも、本寿院がーっっ。

荷物は少なくしなきゃダメなのに・・わかっていない。

納戸の箪笥まで運ばせるって。でも、すべての物に愛着があり、手放すことも困難だったでしょうか。

 

一方、おもてでは武装解除が進んでいた。

1つ残らず蔵に納め、鉄砲一丁、槍一本でも漏れていれば、薩長につけ込まれる!と、勝。

勝の行動力、指導力はすばらしい。

 

静寛院は、清水家の屋敷に移る事になる。

「大奥を去るのが、これほどまでに寂しいとは思うてもいませんでした。」

あの宮さんが、このような事をいうほど、「徳川」の人間になったのですね。

 

「身の回りが落ち着きましたら、徳川総家は再び、江戸城に入れますよう、あらためて朝廷に嘆願いたします。」

ここまでしてくれるとは!静寛院も本当に徳川の家族です。

「わたくしは、やろうと決めたことは信念を持ってやるまでにございます。」

そうね、その”信念”を、決めたら覚悟をきめて実行する人はすばらしい。

やはり、この時代の女性は強いです。

 

「それこそが、母上さまから学んだことに他なりませぬゆえ・・。」

静寛院のこの言葉は、徳川の家族となった証でもあり、天璋院には本当にうれしい言葉だったでしょうか。

 

天璋院、唐橋、常磐、滝山に今後のことを聞く・・

常磐はならぬ」

まだ若く、城を出て親元に戻れば、良き縁もあろう・・結婚出来るかもしれない、と「それぞれが、家族をもつことを願うておるのじゃ」

大奥に一度、入れば結婚も出来なかったはず。

これを機会に城を出て、縁がある人は結婚、家族をもつ幸せを自分のように感じてほしいと願う天璋院なのでしょう。

 

滝山に

「わたくしは、そちには是非とも、夫と子供をもつ喜びを知ってもらいたい。」

「今更、そのような・・・」と、いった滝山の表情、とても良いです。

是非、今一度チェックしてください(^^ゞ

 

「家族を持てというのは、滝山様にも?」と、唐橋は相変わらず!

「いつも一言、多いのじゃ!」と、滝山〜

重野は天璋院のもとへ・・・

「とにもかくにも、この城で過ごすのもあとわずか・・心して暮らしてまいろうぞ。」と、天璋院、本当に潔いです。

 

4月10日

天璋院が城を去る日・・・

初めて大奥に来た日を懐かしそうに想いだす天璋院

1人、庭を歩き初めて家定と出会った日、赤い橋、上様を想いだす。

目を閉じて・・・家定の言葉を噛みしめる。

「そちがいる所、そこがすなわち徳川の城なのじゃ・・・。」

「上様、わたくしは・・上様との想い出を胸に・・この大奥を去ることにいたします。」

 

滝山「申し上げます。お籠のしたくが・・整いましたにございます。」

涙いっぱいの天璋院、これで大奥を去るのですね。

 

滝山、天璋院

「今後について・・想いが定まりましたゆえ。」

「わたくしは大奥とともに、消えとう存じます。わたくしは16の時より、大奥にあがり、ずっとここで生きて参りました。大奥が終わるときは、わたくしも終わるとき。

どこかで静かに余生を送りたいと存じます。」と、滝山なのだわ。

「余生などと、他の生き方はないのか?」

天璋院さまのその真っすぐなご気性、滝山、生涯忘れることはございません。」

「そなたの強い意志も・・変わることはなさそうじゃな・・」

「はい。」

滝山は最後まで「滝山らしい」生き方なのですね。滝山なりの「一本道」のような気がします。

 

本寿院、大奥を去るのが惜しくて悔しくて生け花を・・

一橋の屋敷でなく、江戸城で花を生けたい本寿院、大奥でなければ意味がない。

あれが最後の江戸城・・・大奥での最後の生け花だもの。

それを見た天璋院、はっ、と気がつくのよ。みんなで花を生け始める・・・心をこめて最後の花をいける。

そして籠を見た天璋院の表情、「これで最後・・・」そう想ったでしょうか。

 

滝山に

「まことの気持ちを申せば・・わたくしは無念でならぬ。わたくしの代でこの城を明け渡させばならぬなどと・・。」

「恐れながら・・天璋院さまなればこそ。こたびのこと、乗り切れたのだと、わたくしは・・想っております。」

「わたくし・・なればこそ?」

「大奥をすべるのが他のどなただったとしても、こうは運びませんでしたでしょうに。」

「大奥を閉じるのが・・わたくしの役割であったと申すか。」

「はい。」

 

「あなた様は・・選ばれしお方だったと存じます。自らの運命を知った大奥が、あなた様をここへ呼び寄せたに相違ありません。」

「大奥が・・わたくしを呼んだ?」

「そのようなお方に・・最後までおつかいでき、わたくしはこれまでの大奥年寄りの誰よりも・・幸せにございました。」

深々と頭をさげる滝山、これで2人はお別れなのですね・・。

 

籠に乗り大奥を去る天璋院

「滝山、息災でな。」

天璋院さまこそ、幾久しくお元気で・・・。」

これが今生の別れなのでしょうか。

籠の扉がスローモーションで閉まるのが良かった。大奥では、滝山に迎えられ、そして見送られる天璋院

籠を見送る滝山、一筋の涙が流れるシーンに思わず(涙)

 

翌日・・・

わらじとはいえ、あのまま大奥に入ってくる薩長軍!

「こいが・・美しか・・・。こいが・・大奥・・。」

牡丹の花が印象的でした、家定が最後に、篤姫に持って行こうとした花も牡丹でしたね。

このシーン、日本史サスペンス〜では、美術品を並べさせる・・とありました。

天璋院は大奥、徳川の誇りをもって城を去ったのでしょう。

このシーンは西郷に見て欲しかったです。

 

江戸一橋邸

唐橋、「ここが天璋院さまのお部屋とは」と、部屋が狭いことをいう。

けれど、天璋院は事情を理解しているので

「今や、そんなことを言えた身分ではない。」

本寿院は荷物を入れただけで部屋はいっぱい。荷物を持ち込みすぎなのでしょう。

一橋邸・・とは、もとは慶喜の住んでいた場所、嫌がる本寿院。

本寿院がいると大変な天璋院でしょうね。

 

ひと月後

勝が来る。

朝廷からのお達し、「徳川総家は、駿府に移され、70万石」これを知る天璋院は驚く。

70万石・・・ってどのくらいなんでしょう?

勝が田安家の亀之助について駿府に行く。暮らしが落ち着くまでがんばってくれる勝なのでしょう。

 

それでも天璋院

「70万石とはあまりに少ない。2万を超える家臣と、その身内をいかにして養えと言うのじゃ・・」

これに帯刀、怒るけれど・・大久保は

「今、徳川に力を与えるわけにはいかない。」

徳川を歴史の中にうめるつもりの大久保、岩倉だったのでしょう。

 

帯刀、

いずれ、薩摩藩の土地と領民を帝に返すよう久光に進言する!と。

「判籍奉還」

徳川家の領地を取り上げるだけでは筋が通らない!と、帯刀。恨みつらみも残る・・。帯刀らも己の領地を差し出すことで「新しい日本国のまつりごと」が定まる!と、いう。

少しずつでも前に進み、必ず成し遂げる!と、帯刀。

 

江戸

天璋院に「京へ戻る・・」と、静寛院。

家茂のいない今、江戸にいる意味もない・・・と、静寛院を理解する天璋院

 

次々と人が去り、寂しく感じる天璋院。親しい人たちとの別れは辛いでしょう。

唐橋、天璋院の食事が質素!と、怒るのだけど・・贅沢はいえない状況。

「我らはゆうなれば、居候と同じじゃ。」

唐橋、徳川総家の70万石を知り驚く。

 

これで重野が出て行く・・・とは驚きでした。ウソが下手な重野。

「わたくしも、自分の家族を持ちたいと想ったのです。」

これはウソですね、あの唐橋の言葉のあとでは・・・自分の食べる分だけでも減らそうと考える重野でしたね。

親戚に田畑を持つ者がいて、数人と出て行くつもりの重野。でも、本当は

天璋院さまが、苦しまれているお姿を目にするのが辛いのです。」

 

己をさしおき、他の者たちの事を案じていた天璋院が、このような質素な生活。

それを見ているのが悔しく、辛い・・・と、重野だったのですね。

そんな重野に笑顔で礼をいう天璋院なのだわ・・・本当に人間が出来ている。

あぁ、重野も去ってしまう・・・

2人で「いつか、薩摩の桜島を見に行こう」と、約束する。そんな日は来たのでしょうか。

 

お城との別れは人との別れ・・・滝山、静寛院、重野・・・

次々と離れていく人たちばかり・・・そこへ!帯刀が来た!

 

小松帯刀との懐かしい再会・・・

足を病んでる帯刀、杖を持ち歩くほどなんですね。

天璋院にあやまる帯刀、このような暮らしを強いたのは薩摩!と、帯刀。

碁盤を前に会話する2人・・

帯刀、お近ではないお琴に子供が出来て小松家に迎えたことを話す。

お近も認めているのよね、賢いお近だから。

大阪で帯刀の死後、小松家のお墓にお琴の遺骨もいれるお近です。

 

帯刀、天璋院

「やはり申します。じつは・・・わたくしはあなたをお慕いしていたのです。」

満面の笑顔の天璋院

「知っていました。」

ジョン万次郎から聞いていた天璋院、笑顔で嬉しそう。

呆気にとられる帯刀、「それを承知の上でお聞きします。」

「もし、斉彬様から養女のお話がなかったら、わたくしと一緒になって下さいましたか?」

「それを聞いて・・どうなさるのですか?」

「わたくしのあの頃の気持ちにケリをつけてやりたいのです。」

「わたくしの答えは・・亡き夫、家定に相談します。」

笑顔で答える天璋院、「ずるいなぁ、それは。」そうなんだけど・・・

今更、聞いてどうなることでもない、天璋院の言葉は正解だと想います。

さすが、機転が利く天璋院ですね。

 

家定との暮らしを「この上もなく幸せでした。」本当に幸せな天璋院だったのですね。短い期間だったけれど、想い出は濃くて・・・。

それを聞いて安心する帯刀、お近との縁も幸せ・・と、互いに幸せを実感した瞬間だったでしょうか。

自分の気持ちに決着をつけたかった帯刀なんですね。

 

薩摩に帰る帯刀、もうこれが最後・・と、わかっていたのでしょう。

自分の足はどんどん悪化するし、

「人はいなくなるのではなく、また、会う時の楽しみのために・・ひととき、離れ離れになるだけのことです。」

あぁ、これいい言葉ですね。別れるときに最高の言葉だと想いました。

 

何十年でしょうか、あのお守りを互いに持ってるのは。

「次に会う時まで・・元気でいます。」

この「次に・・・会う時まで・・」この言葉ほど、帯刀に辛い言葉はなかったでしょう。自分の足は悪くなるだけ・・本当に天璋院と会うのは最期・・

そう想ってる帯刀だったでしょうか。

帯刀、涙がこぼれるシーンは(涙)

その涙の意味を考える天璋院・・まさか!とは。お守りを握る天璋院、娘のようでした。

 

帯刀はやはり、天璋院の心の支えの人であったのですね。

自分の気持ちにけりをつけに来たのだけど、天璋院を励まして帰る帯刀。

死期を予感している帯刀だったから、辛い再会でもあっただろうけど、「会えてよかった」最後に悔いが残らないようで良かったです。

幾島の「自分の目で確認を・・・。」って言葉を想いだします。

あのとき、幾島に言われなかったら、来なかった帯刀だったのかな。

 

江戸が東京となり、元号が”明治”と改まる数ヶ月前の出来事でした。

 

感想

帯刀と天璋院、再会の2人、一言ごとに表情が変化して、2人の想い出を感じさせ、良かったです。

「終わりました。」と、いう天璋院の言葉が、帯刀の想いを断ち切ってくれたような雰囲気も感じて、あれはその意味でも心に残ります。

 

城を出るとき、花を生けたのは「大奥の誇り」のようで素敵な演出でした。日本史サスペンスとは違う形であり、女性らしさを感じさせ、大奥に踏み入った薩長軍たちも驚いたと思います。

次で最終回ですか・・とにもかくにも・・寂しいです。

 

最終回、日本史サスペンス版では確か、勝に案内され遊郭見学する天璋院、そして

静寛院が遊びに来た事もあり。田安亀之助を引き取り養育、留学させたとありました。生活は苦しいので節約、薩摩からの援助は断ったようです。

時代の流れで髪を切り、シャツを着て自分で服を作ったようす。(ミシン使用)

本寿院、家茂の生み母?をも引き取って生活する天璋院です。

 

亀之助(のち徳川家達)が婚約、静寛院が若くして療養のために行き、亡くなった場所の箱根の温泉だったかな?

そこへ行き、入浴後、天璋院も倒れて1週間後に亡くなったと記憶にあります。

(記憶違いだったらごめんなさい)

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