ルッカのあらすじ園

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「JIN-仁-」8〜9話あらすじ

火事場のシーン、CGはリアルな感じで驚きました。火消しの心意気、医者の心意気をみせてくれた男2人が印象的な9話でした。野風の想いは実らず。次回が気になる野風のしこりです。きっと、あの包帯男は仁ですね。「戻るぜよ」と、江戸に戻り人を助けたいと強く願い、現代で仁が2人、出会ったのだと思いました。

8話と9話を書きました。

 

出演 大沢たかお中谷美紀綾瀬はるか小出恵介戸田菜穂高岡早紀水沢エレナ

主題歌「逢いたくていま」MISIA

 

 

視聴率 22.3%

 

強いペニシリンを作るための400両、人気女形澤村田之助吉沢悠)が持ってきてくれた時は、ホッとしました!これを返さないで良いという田之助の心意気、「貸すなんてせこいこと、きれーなんだよ。」

 

恭太郎(小出恵介)が、田之助に身売りをしたのよね。人前、沢山見てる前で土下座で田之助

「頼みます。お金を貸してください。」と、侍の身分なのに土下座で頼んでくれた心意気、これを認めた田之助も良かった。

これで無事、400量で強いペニシリンを作る仁でした。

 

人前で侍が土下座、しかも役者に・・ってことは、恭太郎も勇気が必要な事であり、器が大きいってことですよね。自分で気がついていなかっただけ。

 

恭太郎は、龍馬が嫌いだったんですね。勝は恭太郎に護衛をさせて、龍馬には海軍を作る手伝いをさせてたことが、嫌というか、嫉妬してた恭太郎だったんですね。男として世を動かす仕事がしたかった恭太郎。

でも、これを素直にいうことも男らしいと思う。確かに、龍馬とは「器の違い」を感じてしまう恭太郎でしょうね。

 

でも、恭太郎は見ず知らずの仁を守り斬られてくれた。これをいう仁。

身元を知らない仁を居候までさせてくれ、400量のために身をきってくれた恭太郎こそ!器が大きい。

 

「恭太郎さんがいなかったら、わたしはここで生きて行けませんでしたよ。恭太郎さんがいなければ、私はここで薬を作ることも出来ませんでした。だから、恭太郎さんは私にとって最高の護衛なんです。」と、仁の言葉。

ここはもう、感動・・号泣でした(涙)

 

野風、咲に「お慕いしてるんでありんしょ。」と、言葉も女性の気持ちが入っててつらい野風です。自分も仁が好きなのに・・自分の立場ではとても・・と、想い。

 

「わたしくには、先生の医術がありますから・・・」と、咲も野風も仁が、初恋の相手なんですよね。これがすごく見ていて切ない。

「江戸の夜道は暗くて助け合わねばとても、歩いてはいけない。誰でもが、誰かを支え、支えられながら生きている。」

 

これは今も昔も同じことですね。支えがなければ1人では生きられない。認めてもらうことも恭太郎のように嬉しく感じることも。

 

「私は本当に器の小さな人間であると痛感しました。みんなに支えられて、ここまでやってこれたんだと・・・あらためてわかりました。浜口様、だからこそ・・・私をご援助をお願いませんでしょうか。ちっぽけな私がかえすには、医術しかありません。お願いします。」と、仁。

 

「正直で己を大きくみせることはしない。けれど、自分のなすべきことに対しては、あらん限りの努力をする。あなたの器はきっと、そう大きくはない・・しかし、とても美しいんでしょうなぁ・・・それがゆえに、まわりの人間は、助けたい!守りたいと、思う・・・それが南方仁という器なのでしょう。」と、笑顔の浜口・・仁。

 

「こうしてまた、1つ恩がたまってゆく・・俺という小さな器の中に・・大切にこぼさぬように歩いて行こうと思う。医学の時計の針を前へと進ませるためにも。」と、仁。

器には色々な形があり、それが大きいか、広いか、美しいのか、人の数だけ、器の形があるように思えました。

美しい器の仁でした。

 

9話  視聴率 16.1%

 

花魁野風に身請け話がくる。女郎という身分で断ることも出来ない野風。

でも、仁への気持ちが抑えきれず、咲の気持ちに対しても、申し訳ない・・と、想いながらも、自分に絡む邪魔な龍馬に眠り薬を飲ませ、仁と2人きりになる野風。驚く仁だったけど・・まさか、拒否すると想ったけど。

やはり、あまりに本当の恋人である未来に似てるので・・・キス。これはとてもキレイなシーンでした。

 

野風の想いが切なくて・・「これが最初で最後」という、仁との夜のつもりだったんですね。で、仁もその気に・・ってところで、火事が起きてしまい〜医術が必要と野風の元をさる仁。

この時の野風、本当に辛そうでした。

 

聴診器や、自発呼吸のための酸素マスクのようなモノまで作れるとはびっくりでした。猪の膀胱で作ったんですね。

写真の未来の姿がどんどん、消えて行くのが辛そうな仁。

 

街で出会った火消しの「を組」の親分・新門辰五郎中村敦夫)。

「火事場で人助けする医者なんて見たことない!」と、辰五郎。これに仁は

「流行病から、江戸を救ったのは医者の度胸と志。」と、これに怒る辰五郎。

「じゃあ、医者の度胸と心意気をみせてくれるだろうな。」と、辰五郎に驚く仁。

 

この後、花魁野風との夜が・・?と、思ったら火事で現場にかけつける仁。これ、中村敦夫!ってのもピッタリでしたね。

 

龍馬、ペニシリンを本気で売るつもりなのかしら?こんなことしたら歴史が・・と、心配する仁。

野風から手紙が届き・・呼び出される仁。これを心配しながらも、仁を送り出す咲の気持ち。いるはずの無い蝶・・・10円玉というのも気になります。

 

坂本を薬で眠らせ、野風が

「1度だけでありんす・・咲さま。お許しを・・・」と、野風の想い。

何も知らず家で待つ咲、対照的であり仁を慕う気持ちは同じ。ただ、野風の方が積極的というか、自分に身請け話もあり、「時間がない」事を悟ってるのでしょう。だからこそ、呼び出したのだと思います。

 

あのお婆さんの言葉「野風は・・・あちらの部屋におりんす。では・・おしげりなまし。」

ええ?「おしげりなまし」ってどういう意味?と、検索したら〜吉原の花魁言葉であり、<しげる

⇒陰雨(しけ)るから来た言葉で、陰雨の如くたっぷりと時間を掛けて、着物も布団もしっぽりと濡れる様な交わり。

 

<なまし(なんし)>

⇒○○なさいませ。

現代語訳すると

どうぞごゆっくりお楽しみください・・って感じらしいです。記事元はここ

 

野風、何かを感じるように「この世の人ではないのに、この世の人のふりをしておりんす。」

「どうしてそんなことを?」

 

「なんとなくでありんす・・・現世で生きているのに・・生きていないような気がする・・先生はどこか、あちきと似ているような気がして・・」

「ここは・・・すべてをウソで塗りかためた城でありんすゆえ・・」と、野風。

 

花魁(女郎)という自由がきかない自分の身分、そして現世で生きてるような気がしない仁の行動、言葉などを重ねていたように思えます。

 

野風に「心に決めたお方・・」と、聞かれて答えるうちに仁は、未来と野風が心根まで似ていることに気がつくんですよね。やはり、血が繋がってる2人なのかも。

「そのお方の名前はなんと?今宵は・・・あちきをそう呼んでおくんなんし・・それなら、不実にはなりんせん・・。」と、野風が切なかったです。愛する人の身代わりでもいい・・という、気持ちが。

「仁先生・・・」と、野風の言葉を聞いて恋人の未来と重ねてしまった仁でしょう。

 

家で仁をじっと、待つ咲も切なくて・・その娘の思いを知り、母は縁談を決めるのでしょうね。忘れさせた方が良い・・と。

 

「先生は・・流されるのではありません。元のいた所に戻ってゆかれるのです」と、咲もいつか、仁がいなくなってしまうことを感じている。

野風と抱き合い、キスをした仁が見た写真、これ、未来の手元がまた、戻ってるんですよね。消えてしまった手の部分が戻ってる。やはり、野風と恋人の未来との関係があるのだと思いました。

で、ここで火事となり駆けつける仁。置いてゆかれる野風。

 

「火事場の治療に行く!」と、約束を思いだす仁にはもう、野風も何もいえなくて。「それが・・南方先生でありんすから。」と、いう野風。

障子をあけて「どんぞ。」と、仁を見送る姿は妻のような野風でした。

 

火消しの辰五郎の言葉も印象的でした。

「火事場で死ぬのは火消しの本望だ。だがな、ノドを斬られて死んだんじゃ、千吉は死んでも死にきれねえ。それが、火消しの心意気だ。」と。

「助けられない命もありますが・・でも、助けられる命を見過ごしては、私が死んでも死にきれません。それが医者の心意気です。」と、仁。

ここでチアノーゼを治すためにノドを切る仁、助かる千吉でした。

 

江戸の火消しの心意気だ!、と辰五郎と江戸が燃えるシーン、なぜか泣けました。

音楽がまた、良いんですよね。

 

火が迫ってきてるのに、逃げ出さず手術を続ける仁。これに火消しの辰五郎の腕もすごかった。あの最後のシーン、家のまわりが焼け焦げてるのびっくりでした。辰五郎はああして、仁を守ったんですね。

 

辰五郎の言葉「俺も根っからの火消しだが、あんたも根っからの医者だな、先生。」

「信じることにしたんです。江戸の火消しの心意気を・・・だから、できました。辰五郎親分!」と、辰五郎に頭をさげる仁。このエピソードも感動で泣けました。

 

野風が龍馬に「良いところまで行けましたが・・・火事に負けんした。」と、

仁と咲の間には医術がある・・と、野風も「あちきも何か、絆がほしかったでありんすよ。さすれば・・心おきなくゆけると思いましてな。」って言葉も切ない。

 

仁を慕う野風、身請けというのは聞こえは良いけど

「今度は、お屋敷の中の籠の鳥」と、野風はもう、仁とあうことも出来ないと、龍馬に話し、この意味を理解して野風を抱きしめる龍馬も良かったです。

 

「真に良いことを・・」とは、仁に「人を愛する心」を、教えてもらった・・と、感じた野風でしょうね。

「泣きたい時は、泣けばいいのじゃ。」と、龍馬。

「遊女の涙はウソの華・・色恋に真の涙など流しては・・花魁の名がすたりんす。」これを突然、抱きしめる龍馬なんですね。

 

驚く野風は、

「雪に・・・なりとうありんす。雪になれば・・・いつ、なんどきでも・・・先生の肩に落ちてゆけるでありんす・・・・」と、涙を流す野風(涙)

 

その後、野風はひとり・・自分の胸にしこりがあるのを発見。泣き笑い。もう、諦めた・・・ように見えました。

辰五郎の「死ぬまで火消しをしなきゃならない」と、聞いた仁は同じ気持ちだったかも。自分の手で恋人の未来を植物状態にしてしまったから・・医者をずっと、続けようと思う仁に思えました。

 

恋人のみきの命を天秤に、野風の乳がんを治せば?助かるような気がします。坂本暗殺が早まりそう・・

「忘れていた痛みは、埋もれていた記憶を掘り起こす・・・」

続きも気になります。どうやって終わるのか。