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ドラマ「MOTHER (マザー)」10話『ひと目会いたい』あらすじ

男女、価値観によって見方、感想も違うドラマでしょうか。葉菜の「人生には大事な大事な一日があればいいの。もう、それで十分・・」これには感動でした。ラストで大泣きでした。

 視聴率 14.8%

10話

鈴原家

芽依、果歩、藤子はぼんやりとしている。携帯を見つめる藤子。

 

警察

取り調べ中の葉菜

「この2ヶ月のことは、私が指示したことです。道木怜南ちゃんを、室蘭から連れ去ったこと。東京に呼び寄せ、小学校に行かせたこと。全部、私が命じ・・」と、刑事が入ってくる。

「鈴原奈緒が自供しました。自分が道木怜南さんを誘拐したと。」

驚く葉菜。

 

鈴原家

駿輔からの連絡、奈緒に逮捕状がでたことを知る。

「さっき・・逮捕状が出て・・」と、強くテーブルを叩き、怒りをみせる藤子。

 

奈緒は警察の車で移動中。

車の中の奈緒は、手錠をかけられ、両手をしっかりと開いている。

室蘭中央警察署に到着すると、多くのマスコミが待機していた。

 

この車の中の奈緒の手、手の形はたぶん、怜南の手を握りしてめた時の形。

「お母さんの手だよ。お母さんの手・・ずっと、握ってるからね。つぐみの手、ずっと握ってるからね・・」と、言った時のままのような気がします。だから、あの間隔で手を開いてる状態かと。

 

警察署の廊下を歩いていると

「お母さん・・」と、聞こえるような気がする奈緒はふり向く。

手錠、腰紐姿の奈緒

 

鈴原家

マスコミが大勢、家の前に集まり、電話も鳴りっぱなし。対応に追われる果歩たち。

藤子は部下に連絡

「連絡はメールでちょうだい。電話が鳴りっぱなしなの。ともかく川村さんに任せるわ。落ち着いたら連絡します。今後のことも含めて。ええ、私の進退の事も含めて。」

 

果歩は電話で、就職内定が取り消しになったことを知る。

芽依は奈緒の着替えを用意、藤子は面会に行くという。

「お母さん、面会に行くけど大丈夫?」と、果歩、芽依を抱きしめる。

「うん、大丈夫。」と、芽依たち。

 

不安な気持ちの家族だけれど、果歩の就職内定もダメになったけれど、この家族の絆はしっかりとしている。母・藤子の強い意志を感じます。「娘たちは私が守る。」と。

 

耕平がノックで家に入ってきて

「何かあったんですか?」と、とぼけるので呆れて笑う芽依、藤子たち。

TVには奈緒の逮捕された映像が流れている。

 

この状況・・緊張の家族に笑いを!と、とぼける耕平は優しいです。

 

室蘭

児童養護施設・道南白鳥園に送られてきた怜南。

門にある「道南白鳥園」と、文字を見て「鳥のお店ですか?」と、聞く。

刑事と施設のスタッフが話してると、子供たちが帰ってくる。

「ただいま〜」と、子供たち。

「おかえりなさい。」と、スタッフ。子供たちを見て怜南は、笑顔で深くお辞儀をする。

 

この怜南、すぐに状況が分かった気がします。「施設?」って。だから、子供相手に丁寧にお辞儀をしたような。作り笑いを無意識なのか、すぐにしてしまう怜南です。ここで涙・・・

 

警察・奈緒に面会にくる駿輔

「虐待のことは公になっていない。寂しい独身女性が心の隙間をうめるために、子供をムリヤリつれだした。そんな論調ですよ。」という。

「つぐみは・・?」と、奈緒

「道木怜南さんは取りあえず、室蘭の児童養護施設に送られたようです。」

「元の家には・・?」

「警察も多少、把握してるからすぐに、母親の元に戻す処置は取らなかった。今後はどうなるか、わかりません。」

 

「つぐみがいるのはどんな施設ですか?民間ですか?施設によっては、出る食事に差があるんです。」

「この期に及んでまだ、食事の心配ですか?」

「職員にもいろいろな人がいて、つぐみの性格・・」と、奈緒に眉をひそめる駿輔は

「つぐみじゃない。道木怜南だ。鈴原つぐみはもういない。道木怜南に戻った。」

 

「・・何か・・方法はありませんか?・・いつかまた、もう一度、あの子に会って、もう一度あの子と・・」

「鈴原さん、方法はあるかもしれない。これからの裁判で無罪になれば、もしかしたら、もう一度会えるかもしれない。」

無言の奈緒

 

「しかしもう、諦めたらどうなんですか?・・・口止めされたけど、言いますよ。鈴原藤子さんは、事件の責任をとって社長を退任する予定です。

妹さんも、就職の内定が取り消しになった。

しかし、彼女たちは立派だ。あなたのことを少しも恨んでいない。ここで気持ちを切り替えて、あの家の人たちに償うことを考えていくんだ。」

無言の奈緒

 

何を言われてももう、「つぐみ」のことしか頭にない奈緒にみえます。自分はどうなってもいい。「今、あの子は?」と、そればかりの奈緒でしょう。

駿輔は良い人ですね。冷静に奈緒にアドバイス、何とか助けたいと思ってる。

でも、そんな駿輔の言葉も、耳に入らない奈緒でしょう。

「つぐみじゃない。道木怜南だ。」と、言葉すらも聞こえなかったように見えます。

 

スミレ理髪店

「彼女を狂わせた動機とは?、母と呼ばれたかった女が逃亡の果てに見た絶望、

室蘭から伊妻での逃亡生活、研究員の職を失ったエリート!」と、週刊誌をみる葉菜。

駿輔が来る。ふらつく葉菜は駿輔を家にいれる。

 

すでにかなり、具合が悪い葉菜のようです。

 

「室蘭未成年者誘拐事件」の書類をみる弁護士。

手錠をかけられた奈緒が部屋に入ってくる。

 

スミレ理髪店

まもなく奈緒が起訴され、裁判が始まると、葉菜に説明する駿輔。

葉菜は

「何か、私にできることはあるでしょうか。」と、聞くが

「少なくとも弁護側から、証人申請することはないでしょう。あなたには前科があります。」と、閉めたままの仏壇をみる。

「30年前、夫を殺害してますね?」と、駿輔に頷く葉菜。

「諍いが絶えず、その腹いせに当時、富山県にあったご自宅に火を放たれた。」

深く頷く葉菜。

「下手に報道されたら、裁判に影響するかもしれません。あなたは何もしない方がいい。」と、言葉に

「はい。」と、葉菜。

 

「何か、奈緒にしてあげられることは・・」と、葉菜の想いだったけれど、前科のある自分に何もできない。「前科」と、実感した葉菜でしょうか。

ただ、駿輔の「腹いせ」って表現は違うと思います。何か、事情があった葉菜だと。

 

警察

「列車の車内で、道木怜南さんに名前をつけた。」と、弁護士。

「はい。」と、奈緒

「その名前は?」

「鈴原つぐみです。」

「あなたのことは、何と呼ばせてましたか?」

「母親として・・呼ぶように。」

「正確に。」

「お母さんです。」

 

スミレ理髪店

「あの・・警察の方は、つぐみちゃんがされていたことを、調べて下さってるんでしょうか?」と、葉菜。

「はい。児童相談所も記録を提出したようです。」と、駿輔。

「でしたら、あの子はただ、つぐみちゃんの母親になろうとしただけと、わかってもらえるんでしょうか?」

「母親に?」

「ええ。母親に。」

「それが鈴原奈緒さんの罪です。」

驚く葉菜。

 

私も、この駿輔の言葉の意味がよくわからなかったです。なぜ、奈緒の罪が?と。

ここでは理解出来なかったです。全部みると、わかってくる10話です。

 

警察

「東京で小学校に通わせた・・危険だと思わなかった?そういう場にでると、発見される可能性も大きいでしょう?」と、弁護士。

「普通の暮らしをさせてあげたかったんです。」と、奈緒

「母親として・・?」

「・・母親としてです。」と、奈緒

 

スミレ理髪店

奈緒はつぐみちゃんのためを思って・・」と、葉菜。

「それが犯罪なんです。母親としての意識を持つこと。それは保護の範囲から大きく、逸脱したことになるんです。」

無言の葉菜。

 

保護の範囲から・・確かにそうかもしれない。でも罪って・・

 

警察

「便宜的にふるまっていたのではなく、本気で母親になるつもりでいた?」と、弁護士。

「・・・」

「どちらですか?あなたは本気で、母親になるつもりでいた。」

無言で手を握りしめる奈緒

 

スミレ理髪店

「鈴原奈緒の罪は、道木怜南に母性を抱いたことです。」と、駿輔。

その言葉に遠くをみるような葉菜。

 

9月22日 裁判所

「あの子の母になろうとしていました。」と、奈緒

「今は?」と弁護士。

「今も変わりません。」

「質問は以上です。」・・と、裁判は終わる。

駿輔と藤子が見守っている。

 

裁判所内を歩く藤子、駿輔。

「弁護士は無罪はないと、思ってるようです。何とか、執行猶予がつけばいいんですが。」と、駿輔に電話で連絡が入る。

浦上真人に逮捕状の請求。

「浦上真人だけか?道木仁美は?」と、駿輔。

 

道木仁美のアパート

「3 月・・あなたは長女である道木怜南さんをゴミ回収用のビニール袋にいれ、路上に放置して外出した。」と、刑事。

「当時、気温はマイナス4度。怜南さんの着衣は薄いワンピースだけでした。お母さん、これは立派な犯罪ですよ。わかりますか?」と、女性刑事。

 

慌てた仁美は段ボール箱にあった、怜南の水色のマフラーを握りしめ

「怜南・・怜南・・・私を・・死刑にして下さい・・」と、泣き出す仁美。

 

この表情、やっと仁美は自分のしていたことを理解、思い出したように見えます。

昔のやさしい母・仁美の涙でしょう。

 

留置所

ほんやりしている奈緒

 

ここのオルゴールの音が、奈緒の心を描いてるように虚しく聞こえます。

 

白鳥園

食事時間、隣の小さい子の面倒をみる怜南

「お魚の骨、とってあげるね。」と、怜南。

「怜南ちゃん。靴が小さくなったでしょ?」と、スタッフに頷く怜南。

 

予告では靴のサイズ、17・・って応えていた怜南だったはず。カットかな。

 

留置所

食事もしない奈緒・・

 

白鳥園

ブルーの運動靴をはく怜南、みんなと学校に向かう。

テストを心配する怜南。

 

普通にここの暮らしにとけこみ、子供らしい怜南にみえます。

 

留置所

ぼんやりの奈緒

 

白鳥園

仲間の子供たち、施設のスタッフと仲良く縄跳び、遊ぶ怜南。

 

この怜南はむりにはしゃいでるようにも見えるし、この瞬間だけは楽しく遊んでいるのかも。

 

白鳥園

夜、1人で電話を戻す怜南。

月を見つめて寂しそうな表情・・そばには荷物の入ったバッグ。

 

ここまでの視聴、この意味がわかりませんでした。ラストまで見て始めて、この意味がわかります。待ってる怜南なんです。それを思うと(涙)

 

怜南と同じ月をみる奈緒

「お母さん・・」と、怜南の声にハッとする奈緒は・・怜南の幻をみる。

その幻をつかもうとするが・・消えてしまう。

自分の両肩を抱きしめ、怜南を思い出す奈緒は・・怜南を想い涙を流す。

 

ここも切なくて、奈緒の顔だけで泣けます(/_;)

細い肩が寂しさをよけいに感じます。

 

裁判所

「主文。被告人を懲役1年に処する。この裁判確定の日から3年間、その刑の執行を猶予する。」

この言葉に大きなため息、安堵の藤子。

 

駿輔はこれを電話で葉菜に報告。

感激で言葉もでない葉菜はすぐに!神社にお礼をいうと言い出す。一緒にいた医師の柚川も「良かったですね」と、いってくれる。

藤子がスミレ理髪店に来るが・・・葉菜は入院していた。

 

葉菜の病室

藤子が嬉しそうにやって来る。

水色の毛糸で編み物をする葉菜。

「帰ってくるわ。」と、藤子は判決を聞いたら「あなたの顔が浮かんだ」と、葉菜の所に来た。

「・・ゆっくり謝ったり、話したりしたいこといっぱいある。」と、藤子は涙を流す。奈緒が戻ったら、この病室に来るようにいうと藤子。

 

奈緒さんには・・内緒にしてください。お願いします。」と、葉菜。

「・・悪いの?」と、驚く藤子。

無言の葉菜に

「教えて。知ってる医者を紹介するわ。」と、藤子に葉菜は

「・・もう、治療はしないことになりました・・そういうことなんです。」と、葉菜に驚く藤子は

「同じよね?昭和29年よね?大体、同じよね?」と、自分と同じ世代、年齢、同じように「色々あった人生・・」と、藤子は

「ダメよ。絶対ダメ!娘に知らせずに逝くなんて。」

無言の葉菜は微笑む。

 

もう、覚悟している葉菜ですね。治らないのか、もう治療もダメなんて。

 

白鳥園

「お約束したとおり、こちらで取材を許可した児童以外との接触はさけてください。」と、園長。

「はい。」と、駿輔はビデオのスイッチを入れる。

 

園内の子供と楽しそうに話す怜南・・を、撮影する駿輔。怜南は気がついて・・それをそのまま・・隠し撮りする駿輔。

 

園長もスタッフも、この撮影ならわからないでしょうね。これをきっと、奈緒に見せるつもりで撮ってる駿輔ですね。元気そうな怜南です。

 

鈴原家

奈緒が戻って来る。

「一生かけて・・償います・・・」と、奈緒に笑顔の藤子。

「お帰りなさい。」と、笑顔の果歩、芽依たち。果歩は嬉しそうに、奈緒に抱きつく。笑顔の家族・・

 

この芽依のお腹が少し、大きいのが時間の流れですね。幸せそうな家族です。

 

奈緒の部屋

携帯の充電をする奈緒は鳥の本を見る。中には怜南が描いた「奈緒」の絵。

つぐみの手紙・・など。

「おかあさん・・・」と、怜南のことを思い出す奈緒

携帯の充電が終了・・見ると非通知設定の着信が沢山、入っていた。夜、9時半頃。

スミレ理髪店に電話するが留守だった。

 

駿輔が来て

「道木怜南さんのいる児童養護施設に行ってきました。」と、駿輔。

「つぐみはどうしていますか?」と、奈緒

「怜南ちゃんです。元気でした。」

「どんな風に?」と、奈緒に「見た方がいい。」と、ビデオカメラを貸してくれる。

 

リビング

果歩、芽依、藤子たちと怜南のビデオをみる奈緒

「大丈夫・・辛いのはわかってる。でも、つぐみが辛いのは私も受け止めないと。」と、奈緒を心配する藤子。

TV画面に映し出された怜南は、明るく元気・・楽しそうに自分を

「怜南」と、呼んで遊んでいる。驚く奈緒

「怜南って、いったよね?・・元気そうだよね?」と、驚く果歩たち。

 

ビデオの中の怜南は、元気に楽しく笑い、「だるまさんが転んだ」と、遊んでいる。

「怜南ちゃん、来年もいるでしょ?」と、質問に少し、戸惑いながらも

「来年・・?うん。いるよ。」と、怜南。

藤子はビデオをみるのをとめるが、奈緒はそのまま見ている。元気な怜南で涙を流す奈緒・・

 

「忘れなきゃ・・いけないんだね。つぐみも忘れたんだから・。」と、奈緒

「忘れたってわけじゃないと想うよ。」と、芽依。

「頑張ってるんだよ。」と、果歩。

「いいの・・・いいの・・。つぐみ、楽しそうだった。あんなに笑ってた。」と、奈緒を抱きしめる藤子。

「大丈夫・・お母さん。私ちゃんと、嬉しいから。ちゃんと喜んでるから。」と、奈緒

 

笑顔の怜南は奈緒を忘れてしまったようにも見えるし、頑張ってるようにもみえます。遊んでいる時は・・本当に楽しいのかも。ただ、「来年も?」と、聞かれた時、本音が見えた気がします。

「怜南はずっと、ここにいない。」って気持ち。

 

奈緒の部屋に藤子が来て・・葉菜のことを話す。

何度も、葉菜に電話しているのを知ってる藤子は、葉菜は入院したと告げる。

「どうしてか、知ってるわよね?」と、藤子。

「再発・・したの?」と、驚く奈緒に頷く藤子・・奈緒は泣き出してしまう。

「内緒にしてって、いわれたけどね。ダメよって言ったんだけどね。お母さん、口軽いから。無理だわ。」と、藤子。

 

葉菜の再発を知って相当、大きなショックの奈緒でした。そんな奈緒を受け止める藤子です。

 

回想・病室の葉菜と藤子。

つぐみ手作りのビーズネックレスを、自分の首にかける葉菜

奈緒とつぐみちゃん。観覧車に乗りました。」と、葉菜。

「観覧車?」と、藤子。

「私が好きだといったら、2人が連れてってくれました。もう、悔いはないの。」

「そんな・・」

「一日あればいいの・・人生には大事な大事な一日があればいいの。もう、それで十分・・」と、葉菜。

 

大事な想い出がある1日だけで、人生は十分幸せと葉菜ですね。

 

奈緒の部屋

奈緒、お母さんに会いにいってきなさい。お母さんと一緒にいてあげなさい・・そして・・看取ってあげなさい。」と、藤子。

「・・怖い。」と、奈緒は藤子の手を握りしめる。

「・・怖くても行くの・・怖くても。」と、藤子。

 

この藤子も強い母の愛を感じます。

 

葉菜の病室

「そのイス、固いでしょ。お尻痛くない?」と、葉菜に首をよこにふる奈緒

「帰りにここの食堂、寄っていきなさい。ここのカレーうどん、おいしいのよ。」

「お母さん・・」

「鈴原さんに頂いたお菓子がそこにあるの。」

「お母さん。」

「今日はありがとう。もう、帰りなさい。」

「夜までいる。」

「あなたも色々、しないといけないことがあるでしょ。鈴原さんにも・・」

「明日も、明後日も来る。」

「気持ちだけで十分よ。」

 

「もう、やめて。わかってるの。今までずっと、母でいてくれたことを。」

「・・・」

「離れてても、母でいてくれたことを・・もう、わかってるの。だから、今度は・・あなたの娘にさせて・・・」

「・・・」

「あなたの娘でいさせて。」

「・・・こっちにおいで。」と、奈緒に手をだす葉菜。奈緒は葉菜の手を握る。

奈緒の顔を両手でそっと、さわり

奈緒。」と、呼ぶ葉菜。

「おかあさん・・」と、奈緒も葉菜に抱きつく。奈緒を抱きしめる葉菜。

「ずっと、ずっと・・こうしたかった・・」と、奈緒は葉菜の胸に顔をうずめて泣く。

涙を流す葉菜・・・奈緒を力強く抱きしめる。

 

良かった。本当に良かった。そして「離れていても母」と、感じた奈緒ですね。逆に一緒にいても「母」じゃない人もいるんだと。

これで心残りもない葉菜でしょうか・・・

 

白鳥園

靴箱から、自分の赤い靴をとりだし、バッグに押し込む怜南・・

夜の空を1人、見上げる。

 

これ、まさに待ってる。準備してる怜南です。そして買ってもらった赤い靴。

 

奈緒の部屋

携帯が鳴り、非通知の着信を受ける。

「もしもし・・?」

「・・お母さん・・?」と、怜南。

「・・」

「お母さん、あのさ。おばけって本当にいるのかな。」と、夜空を見上げながら話す怜南。

「・・つぐみ・・」と、驚く奈緒

「なつみちゃんがね、怜南ちゃん。おばけいるよっていうの。トイレの中から、手が出てくるんだって。」

「・・・」

「お母さん。ねえ、私の話、聞いてる?」

「・・う・・ん・・」

 

「おばけいる?怖くて寝れないの。」

「つぐみ、今、どうしてるの?どうしてこの電話がわかったの?」

「食堂のところにね。お電話があるの。もう、みんな寝たけど。内緒でお電話してるの。」

「そう・・」

「白鳥園っていうの。」と、涙をこらえて話す怜南。

「ん?」

「ここの名前、白鳥園っていうの。ほら、お母さんがお勉強してた白鳥と一緒なんだよ。」もう、目に涙が光ってる怜南。

 

「・・そう?楽しい?」

「あのね。冷蔵庫がすごく大きいの。めっちゃ巨大なの。」

「めっちゃ巨大?そういう言葉、覚えたんだ。」

「なつみちゃん。」

「なつみちゃん?お友達?」

「うん。」

「仲、いいのね。」

「下で寝てるの。」

「下?」

「二段ベッド!」

「ああ、上なのね。」

「ハシゴで上るの。気を付けないと頭、ぶつけるの。ふふふ・・」

「痛いね。・・ご飯、ちゃんと食べてる?」

「今日はとんかつ。昨日は鯖の味噌煮。」

「美味しい?」

「美味しいよ。お手伝いして一緒に作るの。じゃがいも潰すのとか、とうもろこしの皮むくのとか。」

「偉いね。先生方、やさしい?」

「やさしい。でも、園長先生のおならは臭いの。だから、鼻つまむの。ふふふ・・」

 

「あとね。お庭でうさぎ飼ってるの。」

「可愛い?」

「ウンチが丸いの。」

「そう、丸いの。」

「あとね、あとね・・バトミントンが上手になったよ。」

「すごい。」

「あとね・・・」

「うん。」と、笑顔で怜南の話を聞いてる奈緒

「あとね・・」

「うん。」

「・・・あとね・・お母さん。・・・いつ迎えにくるの?」

「・・・」

「牢屋、だしてもらったんでしょう?つぐみね。待ってるよ・・何回も電話したよ。出ないから、間違えて覚えてたのかなって、思ったけど・・あってたね。

いつ、迎えにくる?

・・・ちゃんと、寝る前にお荷物、用意してるの。靴下と・・お着替えも入れてあるの・・お母さん・・お母さん・・」

言葉を失う奈緒

 

「お母さん・・・」と、赤い靴を持って涙をながす怜南。

「おかあさん・・・おかあさん・・・早く迎えにきて・・」と、靴を手に泣いて話す怜南。

言葉を失う奈緒

 

「つぐみ・・待ってるのに・・ずっと、待ってるのに・・どうして来てくれないの?」と、電話の向こうで泣いてる怜南を想い、涙を流す奈緒

「・・会いたいよぉ・・・おかあさん・・会いたいよぉ・・・」と、泣き続ける怜南。

「・・・つぐみ・・」

「おかあさん・・」と、電話の向こう。声を出して泣いてる怜南。

「・・・ごめんね・・・」

「・・・会いたいよお・・。」

「・・ごめんね・・・」

「・・お母さん・・もう一回・・・・誘拐して・・・」

「・・・」

「もう一回・・・誘拐して・・・」と、怜南。

「・・・つぐみ・・」と、奈緒

感想

今はもう、ため息と涙しか出ないです。昨日、1度視聴、これで2度目です。

「誘拐して」と、言葉には驚きました。

奈緒もこの言葉には「ハッ・・」と、した感じで「また?もしや?」と、思ってしまうような表情にも思えるような。

何度も泣かされるドラマです。そう、ドラマなんですけど、すでに夢中ではまってしまいました。

1話のストーリーから、このドラマは沢山の人が見て、何かを感じて、弱いものたちを守って欲しいと思ってます。書くことで、知らない人にも伝えたいと思ってます。

そして、この素晴らしい作品を知って欲しいです。ドラマなのにこんなに考えさせられるなんて。

こんなドラマのような事が起きなければいいのに・・って、思います。

 

奈緒のしたことは犯罪だけれど、駿輔の言葉のように

「母としての意識を持つこと」これが罪・・と、言葉にも驚きでした。葉菜も驚いていたのできっと、葉菜も母性が強い人なんじゃないかな・・って思います。

 

ずっと、良い子、おりこうさんな怜南でした。

だから、この「早く迎えにきて」も、怜南の想いだけれど、「どうして来てくれないの?」は、仁美には言えなかった言葉だと思います。

それだけ怜南は、奈緒に母を感じてる。母と認めて甘えて、ワガママをいってるようにも感じました。

 

ももこの家でも、奈緒の意見に反対して一緒に!と、怜南だったけれど、自分のための気持ちとしては純粋な気持ち、本音だったと思います。

奈緒は、それを言われても辛いわけで・・どうしたら、この2人が静かな生活をしていけるのか・・

「離れていても母だった」と、葉菜を母と認めた奈緒のように、いつかは同じように大人で、再会するしかないのかな・・とも、思えます。

 

白鳥園の怜南は半分が本物。半分は作り笑いのように感じました。最初、楽しそうだったけれど、「来年は?」と、言葉で固まる怜南でした。

その言葉には「いつか、迎えにきてもらって・・ここを出る」と、意識があったように思えます。

 

最初、バッグに荷物を準備している怜南がわからなくて。

でもあれは「奈緒を待ってる怜南」だったんですね。また、すぐに荷物を持って、一緒に逃げよう!と、怜南だと思えて泣けました。

赤い靴も大切に持ってるのも(/_;)

 

後半の電話で話すシーン、泣きながら話してる演技には驚きです。毎回、この泣いてる演技だけでなく、芦田愛菜ちゃんには驚いてますけど、今回は最高だったのかもしれません。

 

それと、葉菜は30年前、夫を殺していた。これは予想通りでした。ただ、火を放った・・というのはびっくりです。殺人を犯して奈緒と逃げ回っていたんでしょうね。疲れて・・と、以前ありました。

葉菜の夫も暴力だったのでしょうか・・同じ道・・というのも辛いです。

 

次回で終わってしまうのが寂しくも感じます。普段、韓国ドラマを視聴、あらすじを書いてますけど、日本のドラマでここまで書きたい!と、思える作品は久しぶりです。大河ドラマ篤姫」以来でしょうか。

 

仁美も逮捕の瞬間、優しい母に戻れたようであるけれど、真面目で自分で頑張るタイプの仁美はきっと、同じことをくり返すと思えます。

この10話で初めてオルゴールが鳴ったような気もします。

最終回、時間延長のようです。最後までしっかりと受け止めて見て、書いていきたいと思います。

奈緒の手錠をかけられた両手の形・・あれはきっと、怜南の手を・・だと思います。

 

最後までお付き合いして下さると嬉しいです。

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