約束通り、長次郎とお酒を飲み涙を流すラストに泣けました。責任感強く真面目な人だったのに、こんな形で終わり残念です。無念・・と、思うのは私だけじゃないでしょう。
西郷隆盛 高橋克美
元 蒼井優
34話 「侍 長次郎」 視聴率 16.3%
展開が早くて、アッという間に終わってしまいました。先週、あんな大仕事をした長次郎だったのに。
簡単に書くと・・
帝は徳川家茂に「長州征伐」を命令。追い込まれる長州、薩摩。
薩摩名義で軍艦と銃を購入、この時、長次郎は交渉に参加した井上(長州)に、
「船は亀山社中も自由に使える。船の名義は薩摩。船の運航は亀山社中。」と、条件をのみ取引は終わった。
けれど、軍艦が届いてみたら・・
「薩摩名義じゃ、納得いかない!そんな話は聞いていない!」と、怒り出す桂小五郎たち。
長次郎は「その条件を聞いていない?」と、驚く。
怒る桂をなだめるため、龍馬は「名義は長州、船は亀山社中は使えない。」と、言い出す。
これでやっと、納得する長州。
長次郎としては、亀山社中の仕事のために船が必要。
だから、この条件を入れた。
でも、龍馬の言葉によってそれがダメになり衝撃をうける。
やっとの想いで交渉をしたから、それをひっくり返された長次郎でした。
「船があれば、仕事が出来る。」と、長次郎をせめる惣之丞(要潤)たち。
「私利私欲に走れば、この薩長同盟は成立しない。自分たちの欲に走るとは、長州からも、薩摩からも信用されなくなる。」と、責められてしまう。
ここで「ニセ侍」とも、言われてしまう長次郎。
グラバーは長次郎に会い、お金を差し出す。
これは
「長州から、亀山社中へのお礼。井上さんは約束を守れなかった・・条件をダメにして済まない。」と、いう気持ち。
これを「有り難い」と、思うが受け取れるはずもない長次郎。
グラバーは
「ではあなたが、受け取ればいい。あの交渉はあなたがしたのです。」と、拒否する長次郎に
「あなたは使い道を知ってるでしょう。」と、言葉で心動く長次郎。
「イギリスに行く手伝いをしてほしい・・」と、頼む。(密航)
亀山社中の仲間から、ひどく責められがっかりの長次郎は、このお金を密航に使ったのかな。
嵐で船は出航せず、密航は失敗に終わる。
奉行所にこれを知られてしまう長次郎は、長崎の商人・小曽根乾堂の家にかくれる。
「亀山社中が奉行所に疑われてる」と、知る長次郎は驚き、責任を取り切腹でした。
これを知り、悲しみの龍馬は芸子の元を呼び、2人で飲む。
長次郎はもう、亡くなってるので・・写真とともに飲むのでした。涙を流す龍馬にまた、涙です(/_;)
感想
亀山社中の人たち、会社の経営状態を把握してないせいか、ちょっとノンキな気もします。
飲んで芸子を呼んで・・写真を撮ったり、制服(袴)を作ったり。
そのお金をすべて工面してたのが、長次郎(大泉洋)なのでした。
志はあっても、大事でも、お金も必要でしょう。だからこそ、長次郎は船を「亀山社中も自由に使える」と、条件を入れた。
これを反対されたので悔しい思いだったでしょう。しかも、龍馬の一言でひっくり返されたので・・あの顔は相当なショックです。
この時、龍馬は
「終わったら、一緒に飲もう。」と、言ったのでラストのシーンになったのでしょうね。
「今度こそ、長州のいうことを聞かないと・・」と、龍馬が長州の条件を飲んだ。
これに悔しい思いの長次郎・・あの顔、龍馬がもうちょっと・・その気持ちを理解してくれたらな〜って思いました。
笑顔を作っても、納得いかない長次郎です。
もちろん、龍馬としてもここまで来てまた、長州が怒ってしまったら、すべてはダメになると思い、条件を飲んだのでしょうね。
でも、タイトルにあったけど知らなかったので・・まさか切腹という責任で終わるとは驚きました。
留学したい!と、長次郎だったので、イギリスに行くのかと^^;
そんな簡単じゃないんですね。
また、こうして龍馬の大切な仲間がいなくなってしまう。
何よりも、亀山社中の経理を担当してた長次郎がいなくなり、今後は「火の車の亀山社中」を、誰がどう扱うのか・・
切腹する前、長次郎は妻に手紙を残して・・それと龍馬にも。
子供が小さいので頼む父の姿でした。
何も死ななくても(>_<;)
でも、侍だけが許される「切腹」で自害なのだから、本当に責任を取ったのですね。
弥太郎は、後藤象二郎の命令、土佐の楠を数えていたけど・・今度は
「薩摩と長州の動きが怪しい。薩摩の西郷を監視しろ・」と、命令で京にいくようでした。これを驚き嫌がる弥太郎^_^;
高杉晋作(伊勢谷友介)が、すべての武器を手に入れて安心。龍馬と話、西郷と会いに行く龍馬たちに警護をつけるといって。
そして、自分の大事な銃を龍馬にくれたんです。
「あなたは長州の恩人じゃ。つまり・・それは多くの敵をつくってしまった事でもあります。これからは日本のために働くつもりなら、坂本さん・・・
あなたは決して死んではならない。」と、高杉の言葉も格好いい。
「わかった・・」と、うなずき納得する龍馬でした。
長崎の商人・小曽根乾堂は、ずっと亀山社中を支えていたようですね。
奉行所に頭をさげて
「長次郎は侍です。なにか訳があって切腹したのです。」と、密航のことは何もしらないと、言い張る龍馬の姿、表情も凛としてました。
この密航のこと、これを小曽根乾堂も、グラバーも何も言わなかったのです。
小曽根の庭で切腹・・と、あったのでそれは日本の男としてわかるけれど、グラバーまでもが、奉行所に言わなかったのが「侍」の心と、日本を理解してくれてるのだと思いました。
志だけでは日本を守れない。そして生きて行けない・・と、長次郎が教えてくれた気がします。
カステラ売るだけじゃ、亀山社中も仕事も出来ないでしょう。
次回は・・・薩長同盟ぜよ!