まさに命がけです、大殿・容堂との話し合いは迫力ありました。最後に後藤と手を結ぶ姿にも感動です。乙女ねえやんと会うのもあれが最後なのでしょう(涙)
46回
土佐に戻る龍馬は、久しぶりに実家の家族と再会を楽しむ。
「もう年だから・・」と、兄・権平(杉本哲太)は、龍馬にこの家を継いで欲しいというが、龍馬は
「もう少し、待ってほしい。今、関わってることが終われば、必ず戻る。」と、約束をする。
本当に大政奉還を無事、終えたら戻るつもりだったんでしょうか。でも結局、命を狙われる龍馬なんですよね。
それだけこの「大政奉還」に、命を賭けていた龍馬なのだと強く感じました。
土佐に着いた龍馬は後藤に頼み、大殿・容堂に会わせてほしいという。
しかし、龍馬と会おうとしない容堂。
容堂公に頼む後藤はついに、
「憎み合う薩摩と長州を結んだのはあの男です。土佐と薩摩との盟約をかわしたのも・・」と、告げる。
これに驚く容堂は
「お前、なぜそれを今まで黙っていた?」と、聞く。
「妬ましかった・・脱藩した下士の龍馬が、あんな大きなことを成し遂げたことが妬ましかった。」と、告白する。
これは驚きでした。
容堂はなぜ、龍馬と会おうとしないのか〜と、謎だったから。でも、後藤がこの事実を黙っていたんですね。
さすがの容堂も、あの薩長を結んだ!この時代の流れを変えようとしている男!と、わかって龍馬と会うのでした。
容堂に会い、幕府の徳川慶喜に大政奉還の建白書を書いて欲しいと頼む龍馬。
建白書を書いてくれとは、直訴でありこれを拒否されたら切腹すると龍馬。
最新の銃をみせ、これを「幕府に向けるのか?それとも薩長か?」と、容堂も迫力ありました。
結果、容堂は後藤の告白(龍馬が薩長を結び、時代の流れを変えていた)ことを知り、龍馬の書いた新しい日本のありかたを文書を読んで、建白書を書く容堂でした。
容堂、銃は土佐が買い取るが、これを幕府には向けない!土佐を守るために使うと言葉でした。
「わしが憎くないのか?」と、容堂に聞かれ、龍馬は
「憎いです。」と、日本の長く古い幕府のしきたりが憎いと答え、上士も武士すらもなくなる時代へ変わるべきと説得する。
容堂としては、武士という身分がなくなれば、自分の立場・藩主というのも消えてしまうかも?と、不安が大きかったと思います。
そして、藩も幕府もいらないと龍馬の大胆な考えに驚きつつ、それが日本のために良いと、決断だったのでしょうね。
自分が建白書を書けば、「山内家は潰されるかも・・」と、思いもあったけど、書いた容堂もやはり、日本を変える必要があると考えだったのでしょう。
この龍馬が、容堂に建白書を書いて欲しいと頼むシーン。これがドキドキと感動でした。
頭をさげて、刀を自分の前にだし、頼む姿です。
そして驚いたのは、隣に座る後藤までもが、刀を置いて龍馬と一緒に頼む姿でした。
つまり、後藤も命がけで容堂に頼んでいたんですね。
建白書を書き終えた容堂は、龍馬に聞きます。
「なぜ、わしが建白書を書くと信じてた?」と。龍馬は武市の牢に入り、同じ地面に座りこみ
「お前はわしの家臣じゃ」と、いったことで涙を流して感動した武市の思いをいいました。
きっと、武市を嫌っていた容堂だったけど、あれだけの一途に大殿を、信じるその忠誠心を認めた容堂だと思います。
そんな容堂ならきっと、建白書も書いてくれると信じてた龍馬でしょう。
建白書を書き終えて、お酒を飲む容堂は後藤にも杯を差しだし
「飲め(わかった)」と、お前たちの思いを理解した!と、ように見えました。
容堂も、吉田東洋を暗殺したのは「自分だ」と、ウソをついた龍馬を知ってたし、5年前に来た時のことも覚えてた。
酔ってばかりじゃなくくて、やはり先を読む目を、考えを持った人なのだと思いましたね。
弥太郎は、土佐商会の主任をおろされ、自分の会社を作ると帳簿を見てるとき、弥太郎が辞めさせられたのを、納得出来ない人も多いと。
これからは世の中は変わる、刀よりもそろばんを持つ時代と、弥太郎と一緒に商売をしたいと、いいだした武士たちには驚きました。
あれで弥太郎の会社の仲間が増えていくのでしょう。
姉・乙女から「命だけは大事にしてほしい」と、いわれる龍馬は、蒸気船でお龍を連れて必ず戻ると、春には家族で異国へ行こうと約束をする。
この乙女(寺島しのぶ)はもう、危険な龍馬のことを感じてるようでした。大きなことを成し遂げる弟・龍馬を心配する姉ですね。
これが乙女とも、最後になってしまうとは(涙)
「龍馬に残された時は・・もう・・40日しかなかったがぜよ。」
(弥太郎語り)