ルッカのあらすじ園

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映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」感想

2017年アカデミー賞、主演男優賞、脚本賞を受賞した作品。重い内容だけどすべての人におすすめの1本。

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便利屋の仕事をしているリー(ケイシー・アフレック)は突然、兄ジョーの訃報で甥っ子パトリックの後見人となります。

愛する兄でも、後見人となれば話は別。 責任重大で悩みながら、生き方を模索するリー。

リーには心の傷があり、それもまだ癒えていない。
そんな状況の中、兄の死を受け入れるにはキツいのです。


まだ若く、甘えもあるパトリックはリーの苦しみも知らず、暢気で我が儘も言いたい放題。

それでも、子供の時から知っているパトリックのため、必死で接する優しいリー。

愛する人の死を受け入れる、乗り越えるにはとても時間がかかります。
そもそも、「乗り越える」必要はないと思いますね。
共に生きれば良い、と私は考えてます。

それをゆっくり、丁寧に描いた作品であり、ジワジワと深く心に染みいってきます。

 

兄の葬儀を春にしたいというリーに、父をそれまで冷凍保存しておくのに反対するパトリック。
ある日、冷凍庫にある肉を見て泣き出してしまいます。

 

悲しみをずっとこらえていて、ふとした瞬間、冷凍肉と父親を重ねてしまったのでしょう。
泣いてる姿を見て、私も泣けてしまいました。
パトリックは、父の死をまだ受け止められていないから。
このシーン、とても胸に響きました。
リーはそんなパトリックに優しくて・・本当に良い人。

リーが、元妻と再会するシーンも泣けてしまって。
あんなことがあれば、妻として激怒するのは当然・・それをずっと耐えていたリー。


感動で後半は泣けて泣けて・・絶望、悲しみと共に生きるリーに自分を重ねてしまいました。

あんな事を経験したリーなのに・・本当に素晴らしい人。

 

地味で暗い内容なのですが、夢中で観てしまう映画。


男同士なので、会話がはずむリーとパトリックではないのですが、心で通じ合っている。

それがすごく伝わるストーリーでした。

 

途中、リーは兄、幼い甥っ子との時間を回想させながら、静かに地味ですが物語は進みます。

 

好き度は★4.5個(満点5個)

 

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