これが実話とは信じ難い作品でした。犯人はもちろんだけど、従った人は悪くないの?と考えてしまいます。とてもショッキングな内容です。
ネタバレ度は50%くらい。
ストーリー
アメリカのファーストフード店である日、店長のサンドラは警察からの電話を受け取る。
ダニエル警察官は、若い女性の窃盗容疑の件で電話したという。
「若い女性は・・ベッキーだわ!」と、瞬時に名前を出すサンドラ。
ダニエルは名前を出していないのです。
ダニエルは「今、そちらに向かっているが、君に協力して欲しい」と、言い出す。
役に立てるのなら、と素直に考えるサンドラは指示に従うことに。
ダニエルは、ベッキーを別の部屋に移動させ、裸にしてお金を隠していないか?と、サンドラに調べるよう頼む。
驚くサンドラは拒否するも、ダニエルに説得され、ベッキーに服を脱ぐように指示。
嫌がるベッキーを説得するダニエル。
こんな感じで、あり得ない状況が続きます。もちろん、ベッキーは何もしていません。
そして・・もっとすごい指示がダニエルから出るのです。
ダニエルの指示に従うサンドラは冒頭、関係者から怒られていました。
でも、警察官ダニエルから褒められ、認められた感じでつい、嬉しくなってしまったのかも。
それをすぐに感じ、サンドラを誘導する犯人もすごい。
ベッキーも警察官の言葉には逆らえない。
しかも、うっかり話した兄の存在を利用されてしまいます。
ダニエルの話は本当に上手くて、質問されても誤魔化しながら話を逸らしてしまいます。
他の若いバイト仲間が来た時、裸のベッキーに驚きながら、サンドラにおかしいと指摘しますが・・。
警察に関わりたくない、と言葉を飲み込んでしまいます。
店が忙しいサンドラは、考える余裕もなくダニエルの指示に従うのみ。
ついに、ダニエルから頼まれ、信頼してる婚約者を呼び出します。
これが大変なことに・・。
顔が見えない相手から、これだけ指示され従ってしまう、逆らえない、その心理も怖い。
ただ、職業柄、犯人は電話で相手を説き伏せるのが本当に上手い、って強く感じます。
サンドラを時々、頼りになる、などと褒めるのも忘れず。それでいて、ベッキーには逆らえないような口調でありつつ、優しく説明もする。
怒った口調でもなく、冷静に次々と言葉巧みに言われると、「ああ・・そうなのかな」って思い込んでしまいそう。
冷静に観れば、「おかしい!」と、気が付くのだけど。
あの場にいたら、「警察」と、言われた時点で私は話を聞いてしまいそうで怖かったですね。
ただ、服を脱げ、とかそれは変だと思うし。
まして、素人からの身体検査とか絶対、変ですよね。
それがあの場にいた数人、誰も気がつかなかったのです。
この事件、70件以上も被害があったのも驚きです。
それだけ皆、信じてしまったのでしょう。
私はアマゾンプライムで視聴しました。
ネット検索すると、実話の詳細も出てきます。
好き度は★1個(満点5個)