病気で医者から仕事を止められ、国の援助を受けるしかない。けれど、高齢者には困難な手続きがあり、援助を受けられない、としたら?
人ごとではない!と、視聴しながら感じた作品。
リアルな内容に夢中になってしまいました。
ネタバレ度60%くらい。
ストーリー
59歳のダニエル・ブレイクは心臓病で仕事が出来ない。
国の援助を受けるため、必要な書類を提出しようとするもパソコンが出来ない。
四苦八苦するダニエルの隣に、シングルマザーケイティが越してくる。
こんな内容です。
ダニエルはケイティに事情を説明して、助けてもらえば良いのに・・と、思ってしまいます。
けれど、それが出来ないダニエル。
自分で役所に行き、パソコンを教わりながら書類を作成しようとするのですが。
古いパソコンだろうし、初めてですぐに出来るはずもない。
本当に見ていて手を貸したくなってしまいます。
ちょっと頑固な所もあり、ダニエルは周囲から怖そうなおじいさん・・と、思われてるみたい。
話してることはしっかりしてるのでまさか、パソコン手続きで困ってるなんて周りは思わないのかも。
本当に人ごとではない、とても切ないのです。
パソコンをすべての人が使えるわけじゃないし、私だってエラーが起きれば対処できない。
お役所仕事というか、制度も決まりもわかるけれど、人間なのだから、もう少し柔軟性があっても良いのでは。
税金を真面目に納めたのだから、当然援助してくれるはず。
でも、ダニエルはパソコンができない。
これだけの理由ですべての申請、結果通知までネットで調べることもできない。
これじゃ、援助も受けられずに飢えてしまいます。
誰かに頼めば・・そういう問題でもなくて。
きっと、どこの国でもあること。
そして私にも将来、あり得ることだと感じました。
ダニエルは本当に優しくて素敵な人です。
観て良かったと思える映画、オススメです。
好き度は★5個(満点5個)