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映画「マスカレード・ホテル」感想

ホテルに来る人は色々な事情を隠すためにも仮面を被っているのですね。じっくり楽しめた1本です。

原作は東野圭吾「マスカレード」シリーズの1作目。

2019年の作品。

ネタバレ度98%くらい。

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ストーリー

東京都内で3件の予告殺人事件が発生、現場には不可解な数字の羅列が残される。

警視庁・捜査本部は、暗号は次の犯行現場を予告してる・・と、考える。

4件目の殺人は、高級ホテル「ホテル・コルテシア東京」と予想。

捜査員は犯行を防ぐため、ホテルのスタッフに扮して待機。

英語が出来る捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)は、ホテルマンとして潜入

 

捜査員がホテルスタッフを演じるため、優秀なフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)が、教育担当を命じられる。

立場の違う新田と尚美は衝突しながらもお互い、プロ意識を尊重、協力しあう事に。

我儘な客に対し、正論の新田に注意する尚美。

どんな場合でもお客様を優先する・・と、いうプロ意識からだった。

 

ある日、目の不自由な片桐瑶子(松たか子という老婦人がホテルにやってくる。

「あのご婦人は障害者ですよ。警戒する必要はないはず・・」と、いう尚美。

「本当の障害者なら・・ね。視覚障害者にとって聴覚と同様、触覚うというのは貴重な情報なんですよ。手袋を使用してる人なんて滅多にいない」と、答える新田。

「事情があったのでは・・」と、言う尚美に、「念の為、彼女には注意するよう・・」と、言う新田。

 

部屋に入った片桐は、多くの人がいる・・と、言い出す。

仕方なく、尚美は別の部屋に移動させる。

片桐には、一緒に行った新田は見えていないはず。だが、新田の質問(幽霊ですか?)に驚くこともなく答えた。

「つまり・・彼女には俺が見えていた」と、考える新田。

 

新田は品川の事件で能勢小日向文世とのコンビ解消になっていた。

 

片桐がチェックアウトする日、本当は目が見えることを告白され、驚く尚美、新田。

盲目で霊感の強い夫が週末に来るため、下見に来たのだと事情を説明。

手袋は火傷の跡を隠すためと。

尚美は早い段階で、目のことに気がついていても、知らぬ顔で対応してくれたことを感謝していた。

事情がわかり、安堵する尚美、新田。

 

ホテルに安野絵里子(菜々緒)が来て、館林光弘の写真を見せ、「私に近づくことがないように・・」と、依頼してくる。

ストーカー絡み・・と、感じる尚美

 

尚美は新田に1年前のトラブルを話す。

宿泊客の男性と遠距離恋愛をしてる、と女性が来る。彼にサプライズをしたい、と部屋番号を聞いてきた。

男性客に確認すると、知らないと言われ、女性客を追い返した尚美。

泊まりたい、と言う女性に、空き部屋はありません、と嘘をついたのだった。

 

その後・・

館林光弘(宇梶剛士)が、ホテルに来たことを安野に報告。気をつけるよう部屋番号を教える尚美。

女性も館林の部屋に入っていく。

監視カメラを見ていると、安野も館林の部屋に行くので慌てる尚美と新田。

安野と館林は夫婦であり、浮気現場を突き止めるため、ストーカー被害者のように尚美に嘘をついていた。

離婚届を夫に渡したかった安野絵里子だった。

 

栗原健治(生瀬勝久)は、新田の高校の時の実習生だった。

新田にからかわれ、トラウマになった栗原は挫折。教師にもなれず、何をしてもうまく出来ず悩んでいた。

高級ホテルで贅沢でも・・と、思ったら新田がいたので激怒。

仕返しに嫌がらせをしたが、一流ホテルマンの新田を見て諦めたのだった。

栗原を思い出し、心から謝罪する新田。

 

稲垣からの情報で、犯人は4人いる、と知る新田。

4つの事件に繋がりはない、と尚美に教える。

「危険だから早く公表すべき・・」と、怒る尚美に

「1日でもいい。待ってほしい」と頭を下げる新田。

 

「ホテルに来る人々は・・お客様という仮面をかぶっています。ホテルマンはお客様の素顔を想像しつつも、その仮面を決して剥がそうとは思ってはいけません。ある意味、お客様は・・仮面舞踏会を楽しむために・・ホテルに来ていらしてるわけですから・・」

新田の、「事件は未然に防ぐ」と、いう言葉を信じる尚美は1日待ってくれる事に。

 

名古屋に行き、松岡高志を調べた能勢は芝居をしてた事を知り、劇団仲間に話を聞く。

松岡は1ヶ月前、自宅で死亡が確認されていた。

(足首には注射針の跡があり)

だが、死因も不明で正式には殺人ともわかっていない。

 

事件と高山圭子との関連を考える新田。

松岡高志はオーデションで上京、ホテルコルテシアに宿泊していたと知る。

能勢から送られてきた劇団員たちの写真を見る新田は、片桐瑶子が写ってる事に気がつき、調査を依頼。

 

ホテルで結婚式を挙げる高山圭子(前田敦子)に怪しいプレゼントが届く。

ワインのコルクに注射針の跡があり、友人は何も知らないという。

式当日、女装した男性(勝地涼)を拘束する新田たち。

だが、バイトで頼まれただけ、事件と無関係の男だった。

 

一方、再びホテルに来た片桐に拘束されてしまう尚美。

ウイッグを取った顔を見て、片桐は偽名、1年前に宿泊を断った女性だったと思い出す。

松岡が宿泊した日に来た長倉麻貴だった。

当時、松岡が宿泊をキャンセルした、と嘘で追い返した尚美。

ホテル宿泊を希望されたが、空室はない、と嘘もついた。

 

実はお腹の子の責任をとってもらおうと、逃げた松岡を追って東京へ来た麻貴だった。

ホテルに泊まれず雨の中、松岡を待っていた麻貴は流産。

自分を追い返した尚美を憎んでいた。

「あなたを殺すのは・・片桐瑶子なの」と、言う麻貴。

その時・・尚美に毒を注射しようとする麻貴を捕まえる新田。

 

薬物は以前、勤めていた動物病院で盗んだ筋弛緩薬。

仮に松岡と尚美を殺したとしても、警察は2人を関連づけて、麻貴を疑う可能性は低かった。

------終-----

麻貴は年下の松岡に遊ばれたので恨んでいた。

自分を拒否した尚美も憎み、殺すつもりだったのです。

でも、新田の登場で事件は解決。

 

後半、さんまさんがお客役で、一瞬だけ友情出演でしたね。

最初、わからなかったけれど、帽子を被った姿でなんとなく。

 

メインの事件とは関係なく、ホテルの客トラブルやらが多く、最初はこれか?と、思ってしまいました。

次々と、ホテルでの問題が起きるので飽きる時間はなかったですね。

脚本も面白いと思います。

メイン事件だけなら、アッと言う間に終わってしまうだろうし。

 

豪華キャストに凝っている脚本、素晴らしい映像、音楽も良かったです。

映画館で観たらきっと、もっとハマれたでしょうね。特に音楽が素敵だと感じました。

 

個人的には部屋のグレードアップを狙い、ゴネる客が多いのにはびっくり。

それでもホテル側は、文句を言わずに対応するのがすごいな、と。

裏側も見れたので興味深かったです。

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俳優たちの演技もさすが!って感じで、シリーズ化も楽しみな作品ですね。

長くなってしまいましたが、最後まで読んで下さった方たち、ありがとうございました。

普段はもっと簡潔です😅

好き度は★4個(満点5個)

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