ピアノを弾くシーンが素晴らしかったです。
原作は恩田陸、第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作。
芳ヶ江国際ピアノコンクールに賭けるピアニストたちの青春。
ネタバレ度50%くらい。
ストーリー
予選会に7年前、失踪した英伝亜夜(松岡茉優)が再起をかけて参加する。
当時、天才少女と言われ・・プレッシャーは大きい。
(13歳の時、マネージャー的な存在でもあった母が亡くなり、ピアノが弾けなくなった)
サラリーマン奏者・高島明石(松坂桃李)にとっては最後のコンクール。
アイドルのような人気、実力のあるマサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)は本命と見られていた。
亜夜とは知り合い。
審査員の評価は悪いが、ピアノの神からの推薦状がある風間塵(鈴鹿央士)。
自宅にピアノは無く、演奏歴やコンテストも経験がない。
ピアノの大家ホフマンに見出され師事し、パリ国立高等音楽院特別聴構生になっている。
この4人が大好きなピアノで頂点を目指す・・という流れ。
争いという雰囲気は無くて、自分と戦うって感じでした。
とにかくコンクールの緊張感がすごい。
ピアノの音がとても綺麗なのは当然、妙にうるさい音も入ってないのも良かったですね。
ピアノと一緒にオーケストラの演奏シーンがあるのですが、偉そうな指揮者が少し、気になりました😅
まあ、音楽を極める人ってあんな感じなのでしょうね。
リハーサルでマサルが、指揮者やオケの人に自分の意見をいうシーン、ここもハラハラでした。
自分のすべてを完璧に出す!と、いう意識がすごかった。
その分、指揮者を怒らせてることに気がつかないのもドキドキ。
その後、英伝亜夜の番になり、怒っているであろう指揮者に自分の気持ちを言えないシーン。
あれは辛そうで可哀想でした。
手元のシーンはプロだと思うけど、俳優の演技も迫力ありますね。
ピアニストの役として、ものすごく練習したと思います。
練習であんなに指が動くものなのかしら。
ここも見所です。
|
英伝亜夜・・最後には自分を取り戻した感じで、最高の音を出せたのが素晴らしかったです。
久しぶりに良い音楽映画を観た!って気持ちです。
地味だけど良い作品ですね。
原作はもっと素敵なのだと思える内容でした。
最後まで読んでくださった方たち、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)