霊が見えたり聞こえることを信じてもらえず、病気のせいだと決めつけられ精神病院に入れられた女性の物語。
フランス映画です。
監督は「ガルヴェストン」のメラニー・ロラン。
19世紀末、女性たちには厳しい時代だったようですね。
家族にも信じてもらえない、見下されてる感じが辛いと思いました。
ネタバレ度40%くらい
ストーリー
ウジェニー(ルー・ドゥ・ラージュ)は霊の声が聞こえたり、見える力があった。
けれど、弟に話したことにより、サルペトリエール精神病院に入院させられてしまう。
家族にとって、ウジェニーが妙なことを言ったりするのは、家の恥であり、許されないことだった。
こんな内容です。
弟だけは仲良しだったのに・・父親に話したことで彼女は病院送りでした。
でも、弟は姉を思い、良くなると信じていたのです。
両親は世間体しか考えていない。
娘がどうなろうと関係ない。ただ、体裁だけを守ってる人たち。
入院したウジェニーには、お節介の友人が出来て色々な事を教えてもらいます。
ジャンヌという厳しい看護師が担当になった場合、患者は別人のように変わってしまう・・と、噂を知るウジェニー。
言いたい事はハッキリ言うタイプなので・・苦労する事も多い。
医者に意見を言ったら最後、現在ではあり得ない「治療」をされるハメに。
水治療という氷漬けにされたシーンは本当に可哀想。
あの時代の医者って、患者で色々な実験をしてたんじゃ・・と、思いました。
でも、それがあって今の治療があるのかも・・。
本当に精神を病んでる人もいたでしょうけれど、彼女のように誤解されたケースも多いと思いました。
途中、イタコのように霊と話すシーンもあり興味深かったです。
少し、スピリチュアルな作品。
原作は、小説「狂女たちの舞踏会」らしいです。
霊は登場しないので、苦手な方も大丈夫。
サクサクと視聴出来ました。
最後まで読んでくださった方たち、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)