共にいた一瞬一瞬が愛おしい。手遅れになる前に一緒にいる時間をたくさん作りたいですね。大切な存在と・・。
原作は児童文学作家アンナ・ウォルツ「ぼくとテスの秘密の七日間」
タイトルはこのままの方が内容に合ってるのに。オランダの島も素敵です。
ネタバレ度50%くらい
ストーリー
島に家族で遊びに来た11歳のサム(ソンニ・ファンウッテレン)は、この世に生きているものはいつか死んでしまう・・と、考えていた。
末っ子である自分が死ぬ時、家族はすでに死んでいるはず。その時、1人に耐えられるのだろうか・・と、不安になる。
悩んだサムは、1人でいることに耐えられるよう、訓練を始めることに。
1日1時間から始め、少しずつ時間を増やしていこうと計画する。
そんなある日、島に住む女の子テスと知り合う。母親と二人暮らしのテスと親しくなるサム。
テスは貸別荘の仕事を手伝い、お客であるヒューホ、エリーセと会う。
テスの様子がおかしいと感じるサム。
こんな感じです。
正直、前半は退屈に感じるかもしれません。
でも、テスのある計画からサムは大事なことに気がつきます。
それを書いてしまうと、この作品の面白さが半減するので😅
サムは寂しいことが嫌で、みんなと一緒にいたい。1人で死ぬことを考えると怖くて仕方がない。
「本当のひとりっきりってどんな気分だろう」
こんな事ばかり考えるサム。
1人で死ぬ訓練をしてる割に後半、本当に危険な目にあってしまうサム。
その時、死を感じます。
「思ってもみなかった。最後に死ぬはずの僕が・・最初に死ぬなんて・・」
その後、会った老人からサムが嬉しくなるような事を教えてもらいます。
この2人の会話シーン、保存版です。
そして、サムが取った行動も素晴らしい。
テスを思い、自分は幸せなんだ、と気がつきます。
ここも可愛らしいシーン、そして感涙。
タイトルの恐竜は出てきませんが、この老人もある意味、恐竜のような存在だったのかな、とも。
老人の言葉を聞いた瞬間、私も泣けてしまいました。
人間ってその通りなんですよね、本当に。
大切な存在を失った事がある方、胸に響く言葉だと思います。
とても優しい気持ちになれる癒し系の作品です。
是非、観て欲しいですね。
最後まで読んでくださった方たち、ありがとうございました。
好き度は★5個(満点5個)