車上生活者のロードムービー。原作はノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」
2020年9月11日にヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。
ネタバレ度50%くらい
ストーリー
リーマンショックにより会社が倒産。
家を失い、キャンピングカーで「現代のノマド(遊牧民)」として、仕事を求めながら移動するファーン(フランシス・マクドーマンド)は60代。
こんな感じで始まります。
大きな事件も起きず、出会いと別れの中、自分らしく生きています。
それだけ、と言っても良いかも😅
親しくなった仲間との別れもあり、寂しそうなファーン。
時に、仲間から真剣に誘われることも。
ただ、プライドがあるのか・・素直になれないのか。そういう性格なのか・・わかりませんが。
痩せ我慢のような気もしました。
色々な生き方があっても良いと思うけれど。
周囲から、家に来るように誘われたり、声をかけてもらったりしますが・・。
甘えず、1人で淡々と生きるファーンです。
教員の資格もあった彼女が、他に働く場所はないのだろうか・・と、考えてしまうことも。
年齢的にダメなのかもしれないけれど。
車上生活はとても厳しく、寒さだけでなく、駐車出来る場所をまず、確保しなければならない。
車のメンテも必要なのに、スペアタイアを持っていなかったのにはびっくり。
まあ、金銭的な事情もあるでしょうが・・。
驚く事も多かったけれど、寂しくて私には耐えられない、と思ってしまいました。
せめてTVの音だけもで欲しいって😅
驚いたことは企業倒産後、町が消えると郵便番号も消えてしまうんですね。
彼女は、「私はホームレスではない。ハウスレス」と、言ってました。
これは正しいですね、ホームレスだと「家族」が無いと思うから。
アマゾンで働いてるシーンがあるのですが、過剰包装がわかる気がしました。
あの流れだとそうなってしまうのかと。
自由な生活で、彼女の生き方は自立している、凛としている、とも言えるのでしょうね。
さよならは言わない、「じゃあ、またどこかで会いましょう」と、言葉が彼らの別れる時の挨拶。
ノマドには高齢者が多く、辛いこと、悲しみを抱えて生きている人が多い。
だからこそ、この挨拶になるのでしょうね。
体調次第では、暗い気持ちになってしまう人もいるかもしれません。
最後まで読んでくださった方たち、ありがとうございました。
好き度は★2個(満点5個)