実際に起きた事件を基にした作品。優しい母親が壊れ、育児放棄する物語。
見る人を選ぶ作品なので閲覧注意です。幼子2人が餓死する様子をドキュメンタリーのように描いてる内容。
2013年製作・日本・95分
ネタバレ度80%くらい
ストーリー
夫、子供2人と幸せに暮らしていたが突然、離婚となった由希子。
子供2人(3歳、1歳)を育てていたが・・ホストに夢中になり育児放棄してしまう。
(大阪2児餓死事件)
こんな内容です。
大阪の事件が基だったようです。(大阪2児餓死事件)
最初、2人の子供と明るく遊び、お弁当を作る優しい由希子でした。
けれど、夫と離婚となり、自分が働くため余裕がなくなります。
それでも、資格を取って働けば・・と思ったり。
優しい母だったのに多忙とストレス、そしてホストを好きになり変わっていきます。
壊れていく由希子も見ていて辛いのですが・・子供たちはもう、まともに見れません。
誰かに相談出来なかったのか。
映画というより、リアルなドキュメンタリーのように流れます。
確か音楽もなく、部屋で過ごす子供たちの「生活音」だけが聞こえてきます。
買ってきたお弁当を最初、食べていた子供たち。
由希子は次第に帰らなくなり、幼い子供2人だけの生活が続きます。
お腹が減って、インスタントラーメンをそのままかじったり。
冷蔵庫にある調味料をそのまま飲んだり・・。
とても痛々しいシーンが続きます。
そしてある日、由希子が戻り衝撃でした。(死後50日ほど)
由希子は、子供たちが部屋から出ないようにドアなどにガムテープで止めていたのでした。
ドアが開いたら、ベランダに出て誰かの目に留まったかも。それを阻止するため、ガムテープを貼ったのでしょうね。
酷い母親でした。
この映画を観たのはずっと前です。
とてもすぐに書ける気になれなくて・・今、やっとの思いで書いています。
おすすめはしないのですが、このような事が二度と起きないように、近所に困ってる人がいたら、この映画を思い出して欲しいと思いました。
もちろん、2人の子供は亡くなってしまいます。
その後、シングルマザー由希子の行動も恐ろしいと思いました。
人間が壊れるというのはこういう事なのかな、と。
あんな事、普通は出来ないでしょう。(自ら堕胎)
女優さん、子役の演技は素晴らしいです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★1個(満点5個)