夫婦の喪失感を描いた作品。男性と女性、失ったものは同じでも考え方、受け止め方はかなり違うものですね。
2021年製作・アメリカ・102分
ネタバレ度60%くらい
ストーリー
子供を突然、失った夫婦は悲しみのために言い争うことが増えてしまう。
ショックからうつ病になり、精神病院に入る夫ジャック(クリス・オダウド)を気遣う妻リリー(メリッサ・マッカーシー)。
こんな感じです。
悲しみは同じはず。
夫婦にとって大切な子供を失ったのだから。
でも、夫は自分だけ悲しい、立ち直れない、という感じで甘えてるのが苛つきます😅
妻リリーだって辛い、悲しみは癒えない。
けれど、生きていかなきゃならない・・。それを理解しようともしない夫にムカつきましたね😅
だって本当に辛くて苦しいのは同じ、リリーはお腹の中で子供を育て産んだのですから。
男ってこんな時、甘えすぎてる!と感じるのは私だけ?😓
リリーは辛い中、家庭菜園をしながら縄張り意識の強いムクドリを追い払います。
次第にムクドリとリリーの静かな争いが・・。
ムクドリは自分のテリトリーを守るためにリリーを攻撃します。
それは自分の世界を守るジャックの苛立ちのよう。
悲しみが大きい時、怒りから周囲に攻撃することもありますよね。やりきれない思いを吐き出してしまう感じ。
リリーは毎週、遠いジャックの病院に通います、悲しみを我慢して。
一方、ジャックはうつ病で治療を受けながらも、悲しみを医師に吐き出しています。
でも、リリーは生活もあるので辛さ、悲しさを我慢して夫の世話を。
不公平じゃない!って思うのだけど。
そんなリリーはムクドリとのバトルに気が紛れていき・・という流れ。
リリーがベビーベッドの跡を見て・・のシーンはすごく泣けました。
もういなくなってしまった子供の物を片付ける、そんな作業すらも悲しい、リリーの辛さが伝わります。
私も猫が20歳で亡くなった時、彼のトイレ砂、ベッド類を片付けられなかった・・。
夫婦の間にできた悲しみはやはり、夫婦で話し合うべきですよね。
同じ痛み、苦しみなのだからこそ。
もちろん、性格によって立ち直り方、向き合い方は違うけれど。
子供を失った夫婦・・と、重い内容ですがコミカルに描かれています。
ムクドリとの関わりで、リリーは少しずつ元気を取り戻すのでした。
この描写が癒しであり、心地よい作品。
泣いてほっこり、癒し系の映画です。
書いていたらかなり、ネタバレになってしまいました💦
あまり重くなりすぎない点もおすすめします。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)