自宅出産で人生が変わってしまう女性の物語。主演のバネッサ・カービーは第77回ベネチア国際映画祭、最優秀女優賞を受賞。
ネタバレ度40%くらい
ストーリー
ボストンで暮らすマーサ(バネッサ・カービー)は赤ちゃんを自宅で出産する予定。
助産婦イヴに支えられ出産するが・・赤ちゃんは亡くなってしまう。
こんな内容です。
出産は危険なものであり、それを理解してるはずのマーサ。
けれど、彼女は自宅で出産する事を選択。
大変なことになってしまいます。
マーサのパートナー・ショーン(シャイア・ラブーフ)と悲しみの中で決意した2人。
助産婦の判断が遅い、という事で彼女を告訴。
これにはマーサ母の強い意志もあります。
娘が死産で苦悩してるのにこの母親も・・・という流れ。
それにしても冒頭、出産シーンがあるのですがかなりリアル。長い間、出産で苦しむマーサ、励ますショーンが描かれてます。
まさか・・赤ちゃんが死んでしまうとは驚きでした。
その後がこの作品の本編です。
マーサ母の存在も割ときつい感じですね。
そして、傷ついてるはずのマーサですが割と淡々として職場復帰も。
号泣して良いはずなのになぜ?という雰囲気。
最後の方でやっと、自分の感情を素直に出せたマーサという流れでした。
可哀想で私は泣けてしまいました。
自分の中で育った命を失う、ものすごい事だと思います。でも、マーサの悲しみを封印してる感が切なかった。
女性ならきっと、感情移入してしまう映画だと思いました。
時間をかけて自分の傷と向き合い、再生する姿を描いてる作品。
子供は死んでしまったけれど、母乳が出るシーンは切ない。
大切な命と向き合うマーサを演じたバネッサ・カービーの演技は痛いほどに伝わってきます。
そして出産シーンも本当に凄かった。後半は法廷シーンも。
男性はこの出産シーンは覚悟して観た方が良いです。
他の作品よりリアルです。
かなり暗い映画です。ネットフリックス視聴。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)