思春期の苦悩をファンタジー風に描いてる作品。繊細な少女の心を見た感じです。原作は野中ともよの人気小説。
製作2020年・日本・115分・G
ネタバレ度70%くらい
ストーリー
14歳のつばめ(清原果耶)は隣に住む大学生・亨(伊藤健太郎)に片想い。
優しい父(吉岡秀隆)と育ての母(坂井真紀)と暮らしていたが、赤ちゃんが生まれてくることが不安だった。
書道教室の屋上で1人過ごす時間が好きなつばめはある日、老婆・星ばあ(桃井かおり)と出会う。
こんな感じで多感なつばめが主人公です。
優しい両親ですが育ての母に遠慮しているつばめ。両親の間に赤ちゃんが生まれたら・・自分の存在は?と、不安に。
そんな頃、亨に恋するつばめは誕生日カードをポストにいれてしまいます。
入れてしまったけれど、後悔して取り戻したいつばめ。
星ばあと出会い、彼女が取り戻してくれるというのです。
信じていなかったけれど、ポストに入れたはずのカードを取り戻してくれたのです。
驚くつばめに「年くったらなんだって出来るようになるんだ」と、言う星ばあ。
そのお礼として、要求されたのは食べ物?
星ばあ、お腹が空いていたのか・・トマト、きゅうり、バナナなどを受け取ります。
「肉が食べたい」と言い出す星ばあにびっくり。
大好きな亨にバースデーカードを書いたつばめ。
「あんたは・・自分で言う勇気がないだけだろうけど・・後悔ってのは行動してからしろ」と、言う星ばあ。
自分の言葉で伝える大切さを実感。
口が悪いけれど、星ばあには何でも話せるつばめは、
「夏が終わるころ・・お姉ちゃんになる。パパとママと血が繋がった赤ちゃんが生まれるの。私も・・家族になれるのかな・・」と、不安を口に。
「血が繋がってるってことは・・そんなに重要じゃないぞ」
夫婦は元々他人だ、と言う星ばあ。
その言葉を聞いて納得するようなつばめ。
書道教室で水墨画を勧められ、決意したつばめは自分を置いて出て行った実母に会いに。
けれど、新しい家族と一緒なのを目撃、ショックを受けてしまいます。
帰宅後、つい両親に嫌味を言ってしまうつばめ。
ファンタジーなので悩むつばめはある時、クラゲと一緒に空を飛んでました。このシーン、映像がとても素敵。
上から人々が暮らしてる家を見るつばめは何を思ったのでしょう。
姉の彼氏の事で苦悩してた亨は事故で入院。
お見舞いに来てくれたつばめに
「つばめちゃんは家族・・悲しませちゃダメだよ」と。
両親に酷いことを言ってしまった後悔を星ばあに打ち明けるつばめ。
そんなつばめを慰める星ばあ。
元気のない星ばあのため、時間は気持ち良く使うべき、と孫探しを提案するつばめ。
亨のお見舞いに行って良かった、と。思ってるだけではなく、行動する大切さを感じてます。
星ばあに恩返しをしたい、と孫探しをするつばめは亨を誘います。
そして見つかった孫はなんと!
これは驚きました。
後半、両親に謝罪するつばめ。
「ママ・・生まれてくる赤ちゃん、私に遠慮しないでたくさん、可愛がってあげてね」
感動で泣きながらつばめを抱きしめる母。
星ばあに大切なことを教わったつばめですね。
書道教室の先生もコミカルなキャラで楽しい。気取ってて一言多いタイプですね。
ラストであの絵を見て微笑んだ意味は?
その他、元カレとのシーンも。
何よりもこの作品、不思議キャラ/桃井かおりの存在が大きいですね。
清原果耶の自然な姿を引き出していると思います。
繊細な年頃のつばめの葛藤を描いてる映画。
主題歌「今とあの頃の僕ら」はCoccoがこの映画のために製作。
9月2日にはシングルとしても発売!
清原果耶の声が透明感あって上手なので驚きました。
映画も心温まる作品でおすすめ。
ネットフリックス、アマゾンプライムビデオで視聴可能。
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最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)