高校生の恋愛から驚くべき方向へ進んだ不思議な物語。原作は武宮ゆゆこの長編小説。ネットフリックス視聴、プライムビデオでは有料でした。
2020年製作・日本・PG12・127分
ネタバレ度80%くらい
ストーリー
高校生の濱田清澄(中川大志)は、ヒーローに憧れていたある日、学年で嫌われている女子・蔵本玻璃(石井杏奈)を助けます。
毎日のように虐められている玻璃を助け、支える清澄。
2人は次第に親しくなり、玻璃の明るい笑顔を見ることが楽しみになる清澄だった。
こんな感じの青春もの・・という展開。
前半は虐められている玻璃を助け、守るヒーロー清澄という雰囲気。
この虐め、かなり酷くて見ていて気分が悪くなるほど。それでも清澄の存在で玻璃は必死に耐えられた・・という流れ。
優しく明るい清澄・母とも親しくなり、楽しそうな玻璃。
ある日、家に帰るのが遅くなり、清澄・母が運転する車で送ってもらうことに。
途中、帰宅帰りの父(堤真一)の車を発見した玻璃は酷く慌てます。
異様な雰囲気の玻璃・父に違和感を抱く清澄たち。
この父親、普通じゃなかったですね。娘を虐待していた父・・という感じ。父に怯えて何も出来ない玻璃。
玻璃・父に不安を感じた頃、玻璃が夜、酷く殴られた顔で清澄の家にやってきます。
清澄と母親が危険、と知らせに来た玻璃だったのです。
玻璃・父は理不尽な男なので気に入らない相手は潰す!という恐怖の男でした。
玻璃の祖母は殺され、スーツケースに入れられ湖に捨てられたのでした。
父に脅されながら、それを手伝っていた玻璃。
清澄はそれを知り、一緒に探そうと2人で夜の湖へ・・。
見つけたスーツケースは別の物であり、それは母が家を出て行った時、持っていたもの・・と、愕然とする玻璃。
父は祖母だけでなく、母も殺害して湖に捨ててた、と知ります。
警察に通報しようとする2人ですが・・玻璃・父にゴルフクラブで殴られてしまう2人。
家の中でも酷く殴られ、動けない2人にガソリンをまく玻璃・父。
声を出すことも出来ない中、必死で立ち上がり父をゴルフクラブで殴り殺す玻璃。
事件は解決・・病院で目覚める清澄。
玻璃は悲しい事件を忘れるため、名前を変えて新たな人生を進むことに。
玻璃・・と、呼べなくなり、会えない清澄。
3年後、再会する2人は結婚・・子供が生まれるのを楽しみに待っていた頃。
大雨で氾濫した川で転覆した車に乗った人を助ける清澄・・。
人助けをして亡くなってしまいます。
無事、出産した玻璃は息子を1人で育てます。
シーンは映画冒頭に戻り、ヒーローのポーズを取る青年があの時、生まれた子。
そして息子を見守る母こそが、玻璃だったのです。
ヒーローに憧れ、ヒーローとして亡くなった清澄。
そしてそんな夫を愛して、息子を育て強く生きた玻璃なのでした。
悲惨な父の事件があったけれど、ラストはハッピーに終わり安心しました。
それにしても、サイコパス的な堤真一さんの演技、怖かったです。
かなりネタバレしてますが、中川大志さん、石井杏奈さん、清原果耶さん、北村匠海さんなどの演技も良かったです。
未視聴の方、おすすめ。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)