幼い少年が1人で生きていけるのか?余裕がないからと何故、幼い子にそれほど冷たく出来るのか・・。私も今だからそんな事が言えるのでしょう。
とても辛い視聴でした。プライムビデオ視聴。
前半ネタバレ度40%(後半のネタバレ90%)
ストーリー
第二次大戦下。
10歳のユダヤ人の少年が田舎にある祖母の家で暮らしていたが・・火事で祖母は死亡。
少年は1人になり、家を目指して歩き出す。
こんな内容です。
時代、場所的にもとても過酷な旅であり、この少年が1ヶ月でも生きられるの?と、そこから思ってしまいます。
セリフはほぼ、ありません。
ユダヤ人狩りを恐れた両親が息子を疎開させたのですが、彼には状況が理解出来ていません。
田舎のユダヤ人差別は酷くて・・彼は言葉を話さなくなってしまいます。
もっとネタバレで知りたい方は
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90%のネタバレ
周囲で優しい人などいません。
皆、自分のことで精一杯。他人の子など構ってる余裕もありません。それでも時に労働という形で少年を家に置いてくれる人もいました。
ほぼ奴隷扱いですね・・。
少年に楽しみなどもなく、ひたすら家を目指して歩きます。
途中、家に置いてくれる人がいても長続きしません。食べるものもない。
ある時、小鳥を沢山飼っている老人と出逢います。
小鳥の1羽に何故か、羽にペンキを塗る老人はその小鳥を放ちます。
すると・・仲間の小鳥たちはペンキを塗られた小鳥を攻撃。
つまり、仲間でも色が違うだけで「異質」なんですよね。そんな残酷な老人からも離れる少年。
生きるため、犯罪も犯して必死で家に向かう少年。
そして戦争が終わり・・
息子を探している父と再会、けれど自分をこんなに苦しめた父を許せない少年なのでした。
でも、父の腕に強制収容所の刺青を見た時、状況を理解します。
やっと、家族と再会してバスの曇ったガラスに自分の名前を書く余裕が出来た少年・・・。
本当に過酷な旅であり、見ていて辛くて泣けてしまいました。
戦争のためにこんな思いをして・・皆、同じ人間同士なのに・・
そんな思いだったけれど、観て良かったと思います。
未視聴の方、おすすめです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)