戦争って本当に残酷です。人間同士で殺し合うなんて・・。想像以上に苦しい作品でした。有名な同名小説を新たに映像化。リメイク版です。
ネットフリックス独占配信。
2022年制作・148分・ドイツ
監督 エドワード・ベルガー
ネタバレ度80%
ストーリー
第一次世界大戦の西武戦場でドイツ軍兵士パウルは仲間たちと共に戦う。
有名な戦争映画のリメイク。
昔の作品と基本は同じようです。
若き主人公パウルは最初、戦地に行く事を夢見て希望に満ち溢れていた。けれど、実際に戦地に行けば友人たちが次々と亡くなってしまいます。
恐怖で逃げ出したい思いもありつつ、戦わないと殺されてしまう・・という怖さも。
新人としてパウルは亡くなった仲間のネームタグの回収を命じられたシーン。無言で回収を続けるのですが・・それが友人とわかって嗚咽。
辛いシーンでした。
ラスト近くでは別の新人が同じ事をしてたので、これがずっと続くのだろう・・と感じました。
戦っても終わらない戦争。
家に帰りたい、妻に会いたい・・そんな思いを抱きながらも命令に背くわけにもいかない。
兵士たちのストレスは相当なもの。映画を観ただけでも恐怖、ストレスが伝わってきます。
本当に辛い作品でした。
上官は呑気なのに・・実践で戦っている兵士たちは何故、戦っているのか・・わからなくなってるでしょう。
嫌でもぼーっとしてたら、撃たれて殺されてしまいます。なんでこんなに殺すの?と思うほどの戦い。
前線に向かう恐怖って観てる以上に怖いと思います。
最初、長い映画なので躊躇したのですが時間はあっという間に終わります。
ずっと、戦争の恐怖、恐ろしさを描いてる作品です。
容易な気持ちで入隊したパウル、あの時の気持ちは一瞬で消えたでしょうね。そもそも、入隊する時の上官の言葉は若者には「ワクワク」する響きだったと思います。
途中、亡くなった兵士の服を脱がせ、まとめて洗うシーンがありました。
どうするのかと思ったら・・その服のほつれ、穴などを沢山の女性たちが縫い直し、また新たな兵士に着せていたのでした。
負傷した兵士が運良く野戦病院に運ばれても・・肉体的、精神的にも追い詰められ、自殺してしまう人も。
ラスト近くやっと、停戦に?と展開に安堵したけれど・・まさかあんな事が起きるとは。
戦争は終わる!妻に会える!クリスマスは家族で!と、大喜びだったのに。
あんな形で死んでしまうとは・・。
エンドロールで知った事
「西武戦線は1914年10月の戦闘開始から程なくして、塹壕戦で膠着。1918年11月の終戦まで前線はほぼ動かなかった。僅か数百メートルの陣地を得るため、300万人以上の兵士が死亡。第一次世界大戦では約1700万人が命を落とした・・」
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)