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映画「余命10年」ネタバレあらすじと感想

若くして不治の病になった主人公の恋はしない、という決意は崩れ・・。原作は小坂流加の同名小説。

アマゾンプライムビデオで見放題です。

2022年制作・日本・125分・G

監督 藤井道人

脚本 岡田惠和、渡邉真子

ネタバレ度90%

ストーリー

高林茉莉(小松菜奈)は20歳の夏、国の難病指定でもある遺伝性の肺の病気と判明。

この病気で10年以上生きた人はいないと知る。

発作にも苦しめられ、手術もしたが病状は改善せず、22歳の春、退院することに。

(胸には手術の傷跡が残る)

短大は中退、21歳の誕生日も意識が朦朧としていた。

 

中学からの友人・沙苗(奈緒)と一緒に外出するようになり、それなりに楽しい時間を過ごしていた茉莉。

同窓会に誘われ、参加する茉莉はタイムカプセルを受け取る。

カプセルには

10年後の私へ・・社会人の私は何の仕事を?恋人は?」などと質問があった。

病気の茉莉にはすべて出来ていない事であり、虚しい気持ちになってしまう。

初恋の相手・真部和人(坂口健太郎)とも再会するが、「人に合うのは久しぶり・・緊張する」と言う和人。

 

就職しようと面接を受ける茉莉だが・・病気の事を聞かれ・・。

そんなある日、和人が自殺未遂で入院・・と知り駆けつける茉莉。

部屋から飛び降りて足を骨折した和人だった。

同窓会でみんなと再会、「俺以外はみんな・・ちゃんとやってる」と言い出す和人。

たまらず病室を出る茉莉。

茉莉を傷つけてしまった・・と感じる和人は退院する日、病院に母親といた茉莉を目撃。

母親が病気なのだと勘違いしてしまう。

 

茉莉は新しい薬を飲むことになり気分は重い。

和人は茉莉を呼び出し、病室での愚痴を謝罪、病院で見かけたことを説明。

「病気なの?お母さん」と、聞いてしまう和人。

突然のことで笑ってしまう茉莉。

生きたくても生きられない人もいる・・と、謝罪する和人だった。

帰り道、ビデオで和人を撮影していると強風で驚く2人。

春の嵐・・のような瞬間で夜桜の花びらが舞う中、笑ってしまう2人。

 

家で和人のビデオを鑑賞、微笑む茉莉は沙苗の紹介でウェブライターの仕事をすることに。

和人もみんなで集まる居酒屋でバイトを始め、茉莉とも再会。

和人、沙苗たちと楽しい夏を過ごす茉莉はいつも大量の薬を飲んでいる。

茉莉が25歳の時、姉の桔梗(黒木華)が結婚。

トイレで叔母たちが「茉莉ちゃん・・あともって34年かも・・・」と、話してるのを聞いてしまう茉莉。

 

和人と2人きりの時、抱きしめられた茉莉は拒否してしまう。

そんな茉莉を気にして

「ちゃんと話したい。俺、怒らせた?男として見れない?俺は・・茉莉ちゃんが好き。一緒にいたい」と告白する和人。

「言っとくけど・・あんな変な女に出会わなきゃ良かった・・って後悔するのカズ君の方だから。私のこと、何にも知らないくせに!」と答える茉莉は倒れてしまう。

 

病院で茉莉から、20歳の時に大病した・・と知る和人。

「もう・・来ないで。会いたくない」と言う茉莉にショックを受ける。

病室で号泣している茉莉を見る桔梗は、別の病院での肺移植を提案。

母・百合子(原日出子)も可能性に賛成していたが・・興味も示さず拒否する茉莉。

「もう闘うことは出来ない」

父にも説得され、怒鳴る茉莉。

「私たちってさあ・・どっちが可哀想なんだろう・・」

涙を流す茉莉は酷い事を言ってしまった、と気づいて撤回。

泣き出す母。

 

茉莉を見つけだし、夢が出来た、と言う和人。

「俺の人生は・・誰かから見たら平凡でつまらない人生かもしれないけど。隣には茉莉ちゃんがいる。死にたいって思ってた俺に・・生きたいって思わせてくれた茉莉ちゃんのために・・俺は生きる。これからは・・俺が茉莉ちゃんのことを守るから・・だから一緒にいてください・・茉莉ちゃん、好きです」と言う。

涙を流し、和人に抱きつく茉莉。

「同窓会なんて行くんじゃなかった・・」と、泣き笑い。

 

パソコンで書き始める茉莉。

20歳の春、私は初めて人の死をリアルに見た・・」

 

和人と楽しい時間を過ごす茉莉。

「あと10年しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか?」

完成した小説を読み、涙を流す沙苗。

 

和人と一緒に冬の旅行に行く茉莉はプロポーズされその夜、結ばれる2人。

翌朝、1人帰宅しようとする茉莉に驚く和人。

「カズ君は悪くない。全部私のせい・・ずっと嘘をついてた。治らない病気なの。だから・・もう一緒にいられない。ごめんなさい・・」

状況が理解出来ず、驚きの和人に

10年、生きた人はいないんだって・・さよなら・・」と、告げる茉莉。

混乱して茉莉を引き止める和人。

「カズ君に出会って・・毎日すごい楽しかった。だけど・・もうここまで。これ以上、カズ君といたら死ぬのが怖くなる」

動揺して泣いている和人を抱きしめ、

「カズ君、彼女にしてくれてありがと。カズ君も・・しっかり生きてください」と微笑む茉莉。

「やだ、やだ・・やだ・・」と、泣いている和人。

「お願い、わかったっていってよ。最後のお願い・・」

「・・わかった・・」

「ありがと・・」

1人去っていく茉莉。

その場に泣き崩れる和人。

 

帰宅する茉莉は母にもたれて

「私・・もっと生きたい・・もっとさあ、旅行も行きたいし、友達と遊びたい。結婚だってしてみたい。親孝行だって全然出来てない。迷惑ばかりかけてごめんなさい・・」と号泣。

ずっと泣けなかった茉莉を抱きしめ、

「もっと泣いたり、叫んで良いんだよ。お母さん、全部受け止めるから・・」と、言う母。

「死にたくない・・死にたくない・・」と、号泣の茉莉。

 

2019

病室にいる茉莉は姉の妊娠を喜び、感謝を伝える。

和人は店のオープン記念で忙しい。店の名前は「まつり」

 

病室で1人、過去のビデオを見ながら消去する茉莉は和人との結婚、出産を夢で見ていた。

その後・・症状が悪化。

 

茉莉の小説を読み、本音を知った和人は病室へ。

本屋で茉莉の小説を手にする和人は外に出て春の嵐に驚く・・

桜の花びらが舞う中、自分と茉莉がいたように感じる・・。

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原作者・小坂流加さんは大学卒業後に、原発性肺高血圧症を発症。

執筆活動を続け、「余命10年」を自費出版として持ち込み、書籍化が決定。

小説家デビューとなったそうです。文庫本版の編集が終わった直後、症状が悪化、20172月に38歳で逝去。

(ウイキペディアより)

 

この素晴らしい作品が事実・・という現実にも驚きました。

泣かない、と思ってたのだけどやはり、母に「もっと生きたい」と泣いた姿で泣けました。

生きることに疲れた人に観て欲しい作品です。

 

前半、和人を演じる坂口健太郎さんが前髪を下ろし、若い雰囲気が良かったです。

その後、成長したあとは髪の毛をキッチリと分けて大人の男性・・という雰囲気も。

母親を演じた原日出子さんの娘を守りたい、けれど守る方法が見つからない。でも絶対に守る・・という優しくも強い意志を感じます。

弱音を吐かない妹を心配する姉の崩れて泣く姿も印象に残ります。

 

出演は他にも、山田裕貴松重豊リリーフランキー田中哲司、井口理と豪華です。

この病気は知りませんでした。

沢山の人に観て欲しい映画です。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

好き度は★3個(満点5個)

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