医療ではどうしようもない程の痛み、苦しみがある場合、安楽死を希望する人もいるでしょうね。
ネットフリックス、アマゾンプライムビデオで見放題。
2020年制作・日本・G・120分
監督 深川栄洋
原作 中山七里
脚本 川崎いづみ
ネタバレ度30%(後半90%のネタバレ)
ストーリー
子供から警察に通報があり、父親が殺されたと言う。
調査すると、死ぬ直前に2人の医師が来た事が判明。主治医の前に来た医者ドクターデスに安楽死を依頼していた妻・・とわかる。
こんな内容です。
妻は夫を愛して介護していましたが、痛みに苦しんだ夫に頼まれ、ドクターデスという医師に安楽死を依頼したのでした。
その後、終末期の患者が次々と亡くなる事件が発生。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ
ドクターデスのサイトも発見、刑事の犬養(綾野剛)、高千穂(北川景子)は捜査をすることに。
ドクターデスは安楽死を行なっても報酬は受け取らない。
現在の医療で生かされただけ、苦しんでいる患者を助けるという意味で安楽死をしていたのだった。
監視カメラに医師、看護師と2人で行動しているのが映っていた。
捜査後、ドクターデスに依頼した家族に似顔絵を描いてもらうとバラバラであり、人物が特定出来ない。
しかし、息子の安楽死を後悔している父の証言である男が浮上。
64歳の寺町(柄本明)、元介護ホームの職員であり、末期ガン患者の首を絞めて殺害していた。
「もう楽にさせてあげたかった」と、裁判で発言していた寺町。
雛森(木村佳乃)が住んでいたアパートに、安楽死させた患者の証拠が残っていたが・・彼女は消えてしまった。
寺町と組んでいたが、ドクターデスは雛森のことだと判明。
雛森めぐみを探す犬養たち。
雛森を尋問すると、医療にはもう5年も関わっていない、辛いので他の仕事で生きていると言う。
しかし監視カメラには写っているので、わざと釈放・・泳がすことに。
雛森は犬養の娘・沙耶香が入院している病室に行き脅す。
(11歳の沙耶香は、重度の腎臓病でドナーを待っている)
「沙耶香ちゃんは今、臓器ドナーを待っている。それは人の死を願うこと・・自分が生きるためだけにね。沙耶香ちゃんの生きる希望はね・・人の死を願うことなのよ。お父さんを苦しめ続けながらね」
ショックで倒れる沙耶香に「痛みのない死はとっても美しいの」と、言う雛森。
目覚めた沙耶香はノートパソコンのドクターデスのサイトを見て涙を流し、安楽死の依頼をコメントで残す。
病院、自宅ではなく最期の死を迎える場所を書いて送信。
雛森がドクターデス・サイトの返信をしていた。
ドクターデスからの返信で、希望の場所へ行くため迎えに来ると知る沙耶香。
場所は沙耶香の思い出の場所。
病院、自宅では邪魔が入る可能性があるので危険、人の少ない場所を希望したドクターデス。
しかし・・怖くなった沙耶香は父に「死にたくない。私・・お父さんと生きていきたい」と電話で助けを求める。
娘がドクターデスに連絡した・・と驚く犬養は高千穂と一緒に病院に急ぐ。
雛森から、「沙耶香ちゃんの最期を見届けませんか?」と電話が来て1人で向かう犬養。
慌てて犬養を追う高千穂。
思い出の場所、コテージに寝かされた沙耶香に驚く犬養。
「今は麻酔で眠っているだけ。私がスイッチを押せば、塩化カリウムが体内に注入され・・心臓がとまる」と、説明する雛森。
沙耶香に接近した犬養に注射する雛森。
「あなたは私の慈悲なる救済を薄汚い連続殺人とののしった。あなたさえいなければ・・私はもっと多くの人を救うことができる」と、言う雛森。
必死で抵抗、雛森を逮捕する犬養だが・・。
バイクでコテージに駆けつけた高千穂が、雛森を止め犬養を助ける。
病院で目覚める犬養に、沙耶香の無事、雛森の逮捕を告げる高千穂。
ニュースで元看護師の雛森が逮捕され、35人の安楽死に関与していた・・と流れる。
ドクターデスは雛森だったのだ。
——完ーー
雛森はサイコっぽい雰囲気でした。特に沙耶香を脅す時。
でも、基本は苦しんでいる人を救済したい、と思いは本当だったと思います。
確かに自分に酔ってる感じもあるけれど。
沙耶香を演じた女の子の演技、すごく惹きつけられて良かったです。
綾野剛の刑事役は色々、他でも見てるのでいつもの感じ。北川景子は綺麗、今回は刑事役なので、男っぽい雰囲気でした。
特に養鶏場で働いてる時、メイクと雰囲気で別人のようでした。
ドラマ版でも良かったような作品でした。
その方が人気が出たかも。
ちなみにドクターデスのモデルは実在した安楽死医師・ジャック・ケヴォーキアン。
末期病患者の積極的安楽死の肯定者。
殺人罪で服役後、亡くなるまで安楽死・尊厳死の啓発活動を続けたそうです。
私は自分の意思で死にたいのなら、安楽死を認めて欲しい派ですね。
苦しい、痛い、動けない、認知症などになったら・・周囲に迷惑かけたくないし、生きる意味もないと思うからです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)