信じる神のためなら娘の命も差し出す母。宗教ってそんなものなのでしょうか。
ネットフリックス視聴。
監督 セバスティアン・レリオ
脚本 セバスティアン・レリオ
原作 エマ・ドナヒュー
ネタバレ度30%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
1862年(大飢饉から13年後)
ナイチンゲールの教育を受けたイギリス人看護師・リブ・ライト(フローレンス・ピュー)は、アイルランドのミッドランズ地方のコミュニティに呼ばれ、15日間、1人の観察を依頼される。
その人物は4ヶ月間、食べていないという少女アナ・オドネル(キーラ・ロード・キャシディ)だった。
こんな感じの内容です。
4ヶ月も食べていない?あり得ないですよね。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ
事実だというので2人で交代に彼女を見張り、何も食べていないのか?と、確認することに。
アナの健康状態は普通であり、本当に何も食べてはいない。
不思議に思うリブは、アナが母と挨拶でキスするのを目撃。
真実を暴きたいリブは考えます。
村人たちの信仰は厚く、アナが食べずに生きているのは神のおかげ・・聖なる少女・・のように考えている。
アナを助けたい思いのリブは、母とキスをする時、口移しで食べ物を与えている、と考える。
しかし、否定されてしまう。
信仰が厚く、考えも閉鎖的な村人たちを説得出来ないリブ。
ある日、アナから重要な話を聞くリブ。
アナには兄がいたが・・生きていた頃、兄とアナは肉体的、精神的にも結ばれていた。
その後、兄が亡くなったので母はアナを責めた。
アナが絶食して命を絶てば、息子の魂は救われる・・と信じている母。
アナは母には逆らえない。
ある日、アナを助けるため、耳元で囁くリブ。
「アナ、あなたは神の元へ・・もうすぐ死ぬ。そして目が覚めた時にはナンとして生きるのよ。生まれ変わるの9歳の少女に・・」
食べていないアナは意識が朦朧としている、助けるために彼女に嘘を信じさせます。
そして目を閉じさせ、「さようなら・・アナ・・」と告げるリブ。
次に「起きて・・ナン」と、何かを食べさせます。
目覚めるナン(アナ)。
急いでアナの家に向かい、火をつけて燃やすリブ。
アナの家は焼け落ち・・リブも手にやけどを負ってしまいます。
委員たちにアナの死を知らせ、納得させるリブ。
その後、新聞に「断食少女は遺体のないまま死を確認・・誰にも責任はない」と、記事に載る。
リブはナン(アナ)を連れて村を出る。
——完——
委員の男たちが何者なのか・・科学的思考に欠けている、と言われてました。それほど信仰に傾いていたのか。
母親も娘を思えば、断食を止めると思うけれど。幼くして亡くなった息子の魂を救いたい思いが強かったようです。
それにしても4ヶ月も断食させるなんて虐待ですよね。宗教なのか・・わからないけど酷い話だと思いました。
途中、アナがスプーンで飲んでいたのは水なのかな?わからない部分も多い作品でした。
でもまあまあ、不思議感もあり面白かったです。
断食するアナに対し、リブの食事シーンが多かったのが気になりました。
母親は娘を見殺しにしても「奇跡の少女」の母親になりたかったのかしら。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)