ギャンブルに夢中で人生は借金まみれのゴウ。昔は映画監督を目指していたのだが・・。ネットフリックス、プライムビデオ見放題。
2021年制作・日本・125分
監督 山田洋次
原作 原田マハ
脚本 山田洋次、朝原雄三
出演
寺林新太郎(小林念侍・若き日/野田洋次郎)
出水宏監督(リリー・フランキー)
桂園子(北川景子)
円山歩(寺島しのぶ)
ネタバレ度90%
ストーリー
ギャンブル好きのゴウ(沢田研二)から「金を貸してくれ」と言われ続けた妻・淑子(宮本信子)はウンザリ。
娘・歩(寺島しのぶ)は「いい加減、父とは別れるべき!」と、激怒。
そんなダメなゴウでも、若い頃の夢は映画監督だった。
過去
行きつけの映画館・館主テラシンとゴウは昔、映画の撮影所で一緒に働く仲間だった。
2人で仕事をしてるうち、出入りの食堂で働く淑子(永野芽郁)を好きになってしまう。
自分よりも、真面目な男テラシン(野田洋次郎)の方が淑子にあっている、と思っていたゴウだったが・・淑子はゴウが好きだった。
映画スター桂園子(北川景子)とも友人で、楽しくも忙しい日々を過ごしていたゴウ(菅田将暉)、テラシンたち。
自分の映画を作ろうと頑張るが・・怪我をして断念。
現代
ある日、若い頃に書いた脚本「シネマの神様」を読んだ孫・勇太(前田旺志郎)はコンテストに応募しようと提案。
優勝すれば100万円もらえると。
勇太のアイディアで少し、現代風にアレンジした脚本を送り・・なんと!100万円をもらえることに。
78歳で新人脚本家として脚光を浴びるゴウ。
淑子、歩らと共に映画館で観ていると・・スクリーンの中にいたスター・園子が飛び出して来てゴウの隣に座る。
話してるうち、園子に手を引かれ・・スクリーンの中に入っていくゴウの姿は若かった。
その瞬間、年老いたゴウは倒れる。
スクリーンの中のスターが芝居をやめて、観客を見る・・という自分のアイディア通り、園子がフィルムから出て来たのだった。
父のそばに座っていた歩は異変に気が付く。
「”映画を観ながら死ぬ”その父の願いをきっと・・キネマの神様が聞いてくれたのだろう」(歩の声)
―完―
ラストシーンは若き日のゴウ(菅田将暉)が撮影中。
年老いたゴウは映画を観ながら、ゆっくり体が崩れたので・・苦しまずにって感じでした。
あんな風に夢を観ながら逝けるのはいいな。
最後まで好きなように生きて、周囲から見守られながら自由に生きていたゴウの人生でした。
ゴウ役は最初、志村けんの予定だったそうです。
沢田研二は「歌手ジュリー」のイメージの方が強かったので演技を見るのは新鮮でした。
昭和時代の映画制作はあんな感じだったのかな、と想像しながら見るのも楽しかったです。
昭和のスターを演じた北川景子は本当に当時の女優のように綺麗でした。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)