愛する母が何故?生まれつきの難病で車椅子生活だと諦めていたのに。アマゾンプライムビデオで視聴。
2021年制作・アメリカ・90分
監督 アニーシュ・チャガンティ
脚本 アニーシュ・チャガンティ、セブ・オハニアン
ネタバレ度30%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
クロエ(キーラ・アレン)は生まれつきの難病で車イス生活だが、前向きで大学への進学を希望している頑張り屋の子。
病気に負けずに自立したいと思っていた。
母ダイアン(サラ・ポールソン)が彼女の体調管理、食事など身の回りの世話をしてくれている。
こんな感じで母娘で暮らす普通の生活です。
それがまさかの・・驚きましたが他にも同じような映画があったと思いましたね^^;
もっと知りたい方
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90%のネタバレ
ある日、ダイアンが緑色の新しいカプセルをクロエに出す。
最初は何も考えず、飲んでいたけれど・・ふと気になり、調べるとその薬は母の名前だった。
ダイアンを安心させようと嘘をついて、映画に行きたいフリをしてドラッグストアで薬を調べる。
その薬は動物用の薬であり、人間が飲んだ場合の副作用として足が麻痺することになる、と知るクロエ。
衝撃で母を信じられないクロエ。
何故?あの母が?とパニックになりながらも、家の中をよく調べてみると、妙なことがあると気がつき、焦り始めるクロエ。
ダイアンから逃げ出して、家を出ようとする。
しかし、クロエの異変に気がつき、家の車イス用エスカレーターのスイッチをオフにするダイアン。
クロエは外に出ようとするが、エスカレーターが動かないと車イスなので外に出られない。
必死で脱出を試みるクロエ。
(このシーンが凄い!彼女は本当に車イス使用の女優らしい)
逃げる途中、ダイアンに捕まり家に戻されてしまう。
家で偶然、大学の合格通知を発見するクロエ。
ダイアンは応援してくれてるはずが・・通知を隠していた。
母の部屋でクロエは古い写真入りの書類を発見。
その中には自分の幼い頃の写真もあったが・・足の部分が隠されていた。
「小さい頃、私は歩いていたんだ」と、理解するクロエ。
書類を見ていくと、クロエは生まれて2時間後に死亡してた事が判明。
病院で新生児の女の子が誘拐され、犯人は不明のまま・・と古い新聞記事も発見、驚愕するクロエ。
当時、ダイアンが産んだ子は亡くなり、他の新生児を病院から誘拐したのだった。
すべての状況を理解、震えるクロエ。
激怒するクロエに「あなたを守るためよ!やり直しましょう」と、叫ぶダイアン。
「ママが毒を・・」と、泣くクロエは倉庫に閉じこもる。
強引に注射をしようとするダイアンに「困るのはママよ」と、劇薬を飲むクロエ。
病院で意識を取り戻すクロエは自殺未遂と判断され、チューブに繋がれ話すこともできない。
必死に看護師に事実を告げたいクロエはペンを貸してもらうが・・・
緊急事態となり、看護師は部屋を出てしまう。
チューブに繋がれたクロエを病院から連れ出すダイアン。
クロエはぐったりして動くこと、話すことも出来ない。
「心の奥ではあなたも私を求めてる」と、クロエに言うダイアン。
クロエが病室から消えたので心配する看護師。
病院から抜け出す途中、エスカレーターの故障があり、止まるダイアン。
「ママがいなくても・・生きていける」と、言うクロエは足を動かす。
警察に見つかるダイアンは銃を出すが・・撃たれて階段から落ちてしまう。
↓似たような毒母の映画(実話)
7年後
車イスで移動するクロエは杖を使い、少し歩けるようになっていた。
入院しているダイアンに近況を知らせる。
子供達に義足をつける仕事をしている様子・・。
「大好きよ、ママ」と、緑のカプセルを差し出すクロエ。
感想
ダイアンに復讐として、同じ緑の薬を飲ませ、歩けないようにさせていたクロエが凄かったです。
実の両親とも再会した様子、しかも子供もいる雰囲気の幸せそうなクロエでした。
それでも、ダイアンに復讐するラスト・・という展開が怖かった。
最後の方でクロエの足が少し動いたのは怪しい薬とわかり、ずっと飲んでいなかったからです。
それでも影響が大きかったんですね。
動物用の薬の副作用で麻痺が出るなんて本当に怖いです。
この作品は、代理ミュウヒハウゼン症候群を描いてるのだと思いました。
でもその前に新生児を誘拐してるのも問題大きいですよね。
ダイアンは虐待を受けてたようで、背中に傷跡が沢山ありました。それもきっと関係してたのでしょうね。
毒親という意味では、映画「死ぬほどあなたを愛してる」(実話)と似てました。
(難病の娘を献身的に世話した共依存の話)
未視聴の方おすすめです。プライムビデオで視聴。
ドキドキの展開で変なホラーよりも怖かったです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)