ロアルド・ダールの名作児童文学「マチルダは小さな大天才」が原作。可愛い少女が大活躍のファミリー向けの作品。
2022年制作・アメリカ・116分
監督 マシュー・ウォーチャス
ネタバレ度30%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
天才少女マチルダ・ワームウッド(アリーシャ・ウィアー)は本を読んで自分の世界に入るのが大好き。
けれど両親は自分勝手で娘を放置、彼女の才能には気がつかない。
マチルダはある時から、学校に行けるようになり毎日が楽しみになる。
こんな感じで子供向けなのね、という雰囲気。
マチルダの両親は無責任な大人。マチルダの事を「鼻くそ」と呼んでます。
子供を学校にも行かせていないほど。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ
学校へ行くと、ワンマンなトランチブル校長(エマ・トンプソン)がやりたい放題だった。
初めての学校で驚くマチルダは、優しいミス・ハニー(ラシャーナ・リンチ)先生に感激。
学校は厳しく暴力的なトランチブル校長のルールに従う生徒、教師たちだけ。
誰も逆らうことは出来なかったのです。
そんな悔しさを歌って踊る生徒たち。
トランチブル校長は生徒のことを「ウジ虫、クソ娘」など信じられない言葉で呼びます。
生徒の中で悪い子はいないけれど、この学校では校長が問題だったのです。
元ハンマー選手だったトランチブル校長は、言うことを聞かない生徒を投げ飛ばし大笑い。
ある日、自分のチョコレートケーキを盗み食いしたブルースに激怒。罰として、巨大なチョコレートケーキを完食するよう命じます。
あり得ないほどの大きさのケーキを前に「無理だ」と、叫ぶブルース。
そこで皆とマチルダは歌で応援。
このシーン、すごく面白くてブルースが両手でケーキを口に無理やり入れて食べるのです。
結果、完食してブルースの勝利。しかし、校長は気に入らないと、彼をチョーキー(お仕置き部屋)に連れて行きます。
ルール違反!ダメ、と怒り抵抗するマチルダですが・・。
理不尽な校長に次第に怒りを爆発させ、特殊な能力、目で物を動かせるようになるマチルダ。超能力があるようにも見えます。
仲良しのオバサンに自分が作ったお話を聞かせてあげるマチルダ。
主人公は時に自分だったりします。
幸せを求めているマチルダは、作り話の中で寂しい主人公を自分と重ねます。
突然、両親が引っ越すと言い出し、友達や学校とお別れ・・とショックで泣いてしまうマチルダ。
学校では校長が生徒に単語のスペルを正しく言え!と命令。
怒った生徒たちはみんなで反抗、校長に対抗します。
力を合わせ校長を潰そうとしますが・・マチルダは特殊な能力を使用。
校長に恥をかかせて追い出します。
両親にはミス・ハニーと一緒に暮らす、と伝えるマチルダ。
両親は2人だけで引っ越します。
完
最初、子供向けだと思ってたので軽いかなーと、思ったのですけど。
次第に面白くて夢中、とても楽しかったです。
ミュージカルは苦手だったけれど、歌詞が台詞になっててそのシーンの状況を描いてます。
それが心地よい作品でした。大ヒット舞台だけありますね。
キュートなマチルダは父親にイタズラするのですが、それがいつも可笑しい。
結局、ラストでは娘を思ってた父親だったのだと感じました。母親はダメですけどね。
意地悪なのは校長のみ。
あとは悪い人は登場しません。校長のキャラ、凄くて笑えます。
とにかく歌と踊りのシーン最高、皆さんに見て欲しい。
ネットフリックスの吹き替え版で視聴、マチルダ役の子が気になり調べたら、新津ちせという子役。
彼女が吹き替え、歌も担当してたとはびっくり。
早口で歌うシーンもあり、驚いたのですが彼女は「ミス・サイゴン」がデビュー作という実力ある子。
しかも驚いたのは、アニメ監督の新海誠、女優/三坂知絵子さんのお子さんだそうです。
明るく楽しいミュージカル映画、ファミリーでおすすめ。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)