震災のボランティアで出会った若者の人生を描いたドラマ。
2019年制作・日本・全6話
監督 月川翔
脚本 岡田恵和
ネタバレ度80%
ストーリー
生田瞳子(有村架純)は3歳の時、両親を交通事故で失い、盛岡の理髪店を営む叔父・和孝(光石研)に引き取られる。
地元でアイドルとして活躍する瞳子は女優になりたい、と東京のオーデションを受ける準備をする。
しかし・・2011年3月11日、東日本大震災が起きてしまう。
こんな感じで始まります。
叔父さんはとても良い人で「お父ちゃん」と呼んでいる瞳子。本当の親子のようです。
秋になり、瞳子はカフェで一緒に働いている韓国人ハン(知英)と気仙沼のボランティアに参加。
そこで出会った東京の大学生・清水清隆(坂口健太郎)と恋をして結ばれます。
清隆は家族に愛されていますが・・訳ありで自分の意見を通せない。優しい母ですが、過剰な心配で彼に負担をかけることも。
大企業に就職させるべく勉強をさせていた母・美恵子(南果歩)は、清隆が就職の道を捨て、海外で子供達を支援する仕事に大反対。
けれど自分の決めた道を進む清隆。
清隆と遠距離恋愛の瞳子は、東京オーデションの日に倒れ、妊娠してる事を知ります。
仕事でフィリピンに行く清隆には言わず、1人で出産、子育てをする決意を叔父に報告。
ハンにも相談せず、カフェを辞めて事務の仕事をする瞳子はある日、流産してしまいます。
一方、瞳子の妊娠も知らない清隆はフィリピンでテロ事件に遭遇。
犯人は気にかけていた少年だったため、激しいショックを受けて帰国・・空港で偶然、ハンと再会した清隆は思わず彼女に抱きつき号泣。
心を病んでしまった清隆を1人には出来ない、と判断するハンは一緒に暮らします。
瞳子の家に久保真二(岡山天音)が来て、昔からファンでした・・と告白されます。
叔父・和孝が倒れ、手術をするもガンの転移が発見されます。
テロ事件を知り、疎遠だった清隆を心配する瞳子は帰国後、住んでいると聞いた国立へ。
清隆を見つけ、後を追いかける瞳子は彼とハンが一緒にいるのを知り、その場を去ります。
真二からプロポーズされた瞳子は、名前は出さずにボランティアで出会った好きな人の子を流産した事を打ち明けます。
その人には妊娠、流産も知らせていない、と告白する瞳子ですが、「今の瞳子さんが好き」と、言う真二。
そこで偶然、清隆・ハンと再会。
瞳子は清隆、ハンの前で真二からのプロポーズの返事を受けて、2人から祝福されます。
気仙沼/理髪店の坂本から、「冷たいようだけど・・俺たちを美化するな。ここは俺たちが生きてる場所だ。お前たちがうまくいかなくなり、逃げて来るような場所じゃない」と言われる清隆。
当時、感謝されたボランティアだが社会に出ればもう、あんなに感謝されることもない。
そんな清隆を心配する坂本。
瞳子は真二と結婚後、妊娠。
清隆に会い、不安になる真二は仕事がうまく行かず焦ってしまいます。客から詐欺!と言われ、逃げ出す真二は客を怪我させ逃亡。
真二は焦りからハンと一緒の清隆に会い、瞳子の妊娠、流産を教えます。
瞳子の話を聞いて責任を感じる清隆・・ハンは苛立ち、熱い思いをぶつけます。
瞳子は無事、出産するも赤ん坊は一時、危険な状態に・・。同じ頃、叔父・和孝は亡くなり・・赤ん坊は元気に泣き出します。
真二の勤める会社は詐欺で摘発されてしまいます。
面会に行く瞳子に「離婚してください」と、頭を下げる真二。
しかし、「別れてなんかあげない。離婚はしない」と、断言する瞳子。
店の事務をしながら泣き出すハン。
「こんな事したくない・・最近、イライラする。旅に出たくて・・あなたの事は好き。離れたくない・・」
清隆は好きだけれど、そばにいたいけれど、自由に自分の人生を生きたいハンは別れを告げます。
ハンの思いを理解、ずっとそばにいてくれた事を感謝する清隆。
ライターの仕事をする清隆と再会する瞳子は1人で子育てをしています。真二が戻るまで母娘で頑張っている瞳子。
清隆と話す瞳子は、「すべて私が決めたこと。後悔していない」と、告げます。
バスの停留所で清隆に
「大好きだよ。大好きなのは変わらない。人間として清隆、大好き」と、言う瞳子。
「俺も・・大好きだよ」と、答える清隆。
「これからもしっかり、生きていこうね」と、笑顔で見送る瞳子。2人は握手で別れます。
「じゃあね・・」
完
「気仙沼で出会って良かった。生きていてくれて良かった」と、2人とも思うことは同じでした。
進む道は違うし、パートナーも違ったけれど「生きる」ことでいつか、再会するかもしれない2人でした。
私はこのドラマ、事件が起きないと飽きちゃうかも・・と思ったのですが引き込まれた作品でした。
このドラマは2019年、WOWOWの連続ドラマで放送されたそうです。
現在はネットフリックスをはじめ、色々な場所で視聴できるようです。
主演の有村架純さん、坂口健太郎さんが爽やか。展開も早くて誰が観ても納得でしょうし、シーンによっては泣けてしまうことも。
とても良いドラマだと思いました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)