1997年カナダ「CUBE」のリメイク。オリジナル版の監督がクリエイティブ協力として参加した初の公認作品。ネットフリックス、プライムビデオでも視聴出来ます。
2021年制作・日本・108分
原案 ヴィンチェンゾ・ナタリ
監督 清水康彦
脚本 徳尾浩司
主題歌 星野源
ネタバレ度90%
あらすじ
謎の立方体=CUBEの空間を淡々と1人で進む男(柄本時生)はトラップにハマり死亡。
謎の立方体=CUBEの中で目覚めたエンジニア/後藤(菅田将暉)。
そこには他に男女6人が閉じ込められていた。
何故、閉じ込められているのか・・理由も不明のまま脱出を試みる6人だが途中、危険なトラップがあり思うように進めない。
恐怖と焦り、トラップを避ける緊張から苛立つ6人。
状況も不明のまま、整備士/井出寛(斎藤工)の行動をまねて次々と暗号を解きながら抜け出そうともがく6人。
メンバーは、後藤祐一(菅田将暉)、甲斐麻子(杏)、越智真司(岡田将生)、宇野千陽(田代陽)、安東和正(吉田鋼太郎)。
四方に繋がる他の立方体空間を移動、出口を探す。
トラップは熱感知式レーザー、ワイヤースライサー、火炎噴射、音に反応して動き出すなど多数。
仕掛けられた暗号を解きながら、靴紐で結んだ靴を投げて安全確認、進む6人。
次第にメンタルが弱いコンビニ店員/越智が弱音を吐き、安東も苛立ってきます。
結論として、安東は苛立ち一緒に行動するのを拒否、1人で進みます。
途中、離れた越智と再会。その前に安東から見下されていた越智は安東を殺害して皆と知らぬ顔で合流。
安東はトラップで死んだ、と嘘の説明をします。その時、笑っていたので千陽は「嘘をついてる。安東は殺された」と考え、後藤に伝えます。
井出は妻のため、必死で抜け出そうと頑張りますが・・仲間を助ける途中、トラップで死亡。
井出の代わりに後藤がリーダーのように残りのメンバーを引っ張っていく感じに。
後藤は自殺した弟のトラウマがあり、パニックになることも。
(虐められていた弟に、頑張れ、とだけ言っていた後藤)
その後、越智は安東殺害を責められ、後藤の首を絞めて殺そうとしますが・・トラップ作動で死亡。
後藤はハッチが閉まる前に千陽を逃し、自分は部屋に取り残されてしまいます。
空間が移動、ハッチが開いて残された甲斐、宇野千陽が外を見ると出口が見えます。
「外に出られるかもしれない・・」とつぶやく千陽。
「外に出ても、前と何も変わらないかもしれない。それでも進む?」と、聞く甲斐。
ボタンを取り出し、「僕が変わらないと・・」と、1人で出口に向かう千陽。
笑顔で千陽を見送る甲斐。
ハッチが開いて上から落ちてくる後藤は重傷ながらも生きて立ち上がります。
データ解析を終えた甲斐はハッチを開けて新たな空間へ移動。そこにいる人たちを見てデータを記録、
「こんにちは。ところであなたたち・・何者ですか?」と、声をかける。
感想
甲斐は人間じゃないですね。いわゆるAIというかロボット系、アンドロイドなのでしょう。
目で全員の記録をしてましたから。
後藤たちの時、特別サポートするでもなく、邪魔することもありませんでした。ただ、見守る、記録だけのAIなのかも。
暗号を解くキャラって必ずいますよね、このタイプの作品には。今回も数字に強いキャラが解きながら出口を探す・・という展開。
主役の後藤が生きていたのは驚き。もしかすると続編あるとか?それともただ、弟への思いが変わったので生きられたのかも。
虐められていた弟にただ、「頑張れ」と、それしか言わなかった様子の後藤でした。でも結果、弟は自殺・・それを激しく後悔してトラウマになっていたのです。
だから時々、弟のことを思い出してパニックになった後藤。それが最後のシーンでは弟と夢の中では和解してました。
だから生きられたのかな、と想像。
宇野千陽は前向きになって自ら「変わろう」としたから、出口を見つけ、道が開けた感じがしました。
安東はまあ、わがままを言ってる時点でダメだと予想。
越智もメンタルが不安定な感じで・・安東を殺害してたし、あれも当然、死んじゃうキャラですよね。
井出の死は残念だけど、頼れるキャラだったので納得の最後でした。
レビュー見ると物凄い酷評でびっくり。オリジナル版と比べる方がおかしいかと。
邦画っていつもこんな感じなので期待せずまあまあ、リメイクとしてそれなりに楽しめました。
途中リタイアするほどでもありません。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)