自閉症の息子を残して老いていく母の切なさが伝わる作品でした。
ネットフリックス視聴、アマプラでは有料。
2021年制作・日本・77分・G
監督 和島香太郎
脚本 和島香太郎
ネタバレ度80%
あらすじ
古民家で占いをしてる山田珠子(加賀まりこ)は自閉症の息子/忠男(塚地武雅)と暮らしている。
隣に引っ越してきた里村茂(渡辺いっけい)は、妻/英子(森口瑤子)に通行に危険だから庭の梅の木を切ってもらえ、と言い出す。
夫に言われ、珠子にさりげなく梅の木を切って欲しい・・と言う英子。
梅の木は忠男にとって父のような存在であり、切れない理由がある珠子だった。
感想
隣の里村家にとって確かに梅の木は通行に邪魔だし危ない。庭から道路に飛び出ているし、切った方が良いと思います。でも珠子には切れない事情があり、それを英子は理解してくれます。
息子/里村草太(斎藤汰鷹)は忠男と親しくなり、友情みたいなものも感じます。
珠子の家付近には馬を飼っている奈津子(高島礼子)がいて、これが忠男とトラブルに。
忠男は馬に触りたいと興味があるのだけど、馬が怖がるから・・と奈津子は忠男を避けています。
ある日、草太は忠男と一緒に馬を連れ出し・・という事件が起きて大騒ぎ。草太は怯えて逃げ出したため、忠男1人が悪者に。
そして健康に不安を感じた珠子は思い切って忠男をグループホームに入れることに。
グループホームのスタッフは皆、とても優しく良い人たちですがやはり、忠男の生活リズムが狂いうまく行きません。結局、家に戻る忠男。
里村茂もそんな忠男を理解、珠子らと親しくなります。
特に大きな事件は起きません。
珠子が自閉症の忠男と生きていく・・その中で近所の人たちの理解があり、支え合って生活していく流れでした。
割と短い時間だったのでアッという間に終わりました。
ドランクドラゴンの塚地さんの演技、自然体で驚きました。もちろん加賀まりこさんも素のような感じですね。
暗い部分もなく明るく家庭的な映画でおすすめです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)