フリッツル事件のドラマ版、実話を基に7年間の監禁生活とその後を描いた作品。重苦しい内容です。
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2015年制作・アイルランド、カナダ・G・118分
原題:Room
監督 レニー・アブラハムソン
脚本 エマ・ドナヒュー
原作 エマ・ドナヒュー
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
ジョイ(ブリー・ラーソン)は5歳のジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)を育てている母親、2人だけで狭い納屋に監禁され7年間が流れていた。
夜になると誘拐犯の男/オールド・ニックがやってきて頼んだ品物を届けてくれるが・・ジャックは隠れていた。
高い天窓だけが光を感じられる唯一の場所。暗闇の中で2人の世界があったが逃げ出すことは出来なかった。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
17歳の時ジョイは男に突然、拉致されて監禁生活の身です。
ジャックは男の子、誘拐犯/オールド・ニックの子であり、この納屋で出産したと思います。
7年間という監禁生活で彼女は諦めている感じでしたがある日、ジャックだけでも・・と思いで脱出を試みます。
幼いジャックに逃げる方法、外の世界に出たら助けを呼ぶ方法などすべてを教えます。
でも、5歳のジャックには覚えることが多すぎてパニック状態です。
それでもママのため・・と思うジャックは勇気を出して決行。
(ジャックはこの納屋で生まれ、1度も外に出た事がありません)
熱があるジャック・・というフリで熱いお湯で顔を濡らして男に触らせます。「熱い・・熱がある」と思わせて、病院へ連れて行ってほしい、と頼みますが拒否されてしまいます。
それでも諦めないジョイは次の手!
ジャックは高熱で死んだ、という方法で彼に動かないようにと説明。
大きなカーペットでジャックを巻いて「(死んだ息子を)見ていると辛いから外に出して」と、男に言います。
男はジャックの死体と思い、カーペットを外に運び車に乗せます。
どこかで捨てる気だったのでしょう・・。
ジャックはジョイの教えを守り、車が止まった時を数え、その瞬間を待ちます。
車が止まり、荷台から飛び降りて助けを呼ぼうとしますが・・うまく人と話せません。
当然です!ジャックは生まれてから母ジョイ、オールド・ニックしか会ったことがないのですから。
外の世界には他にも人がいる、動く本物の犬や猫もいる、それが彼には信じられない事なんです。
ジャックの様子が妙なので・・男性は追いかけてきたオールド・ニックを遠ざけ警察を呼んでくれます。
警察は行方不明の子・・として捜査を開始。その時、ジャックの証言が役に立つのです。
「天窓のある部屋」
彼の言葉で警察も近所で天窓がある家を探しオールド・ニックを逮捕。
ジョイも助けられます。
その後、両親と病院で再会・・安堵するジョイですが・・。
母、父の態度が違うので傷つくジョイ。母は優しくジャックも受け入れてくれるのですが、父はやはり監禁した誘拐犯の子・・という事でジャックを見てくれません。
そして父親はこの家を去っていきます。
悲しむジョイは家の付近に集まっているメディア、野次馬にも深く胸を痛めます。
思いきってテレビ番組のインタビューに答えるジョイ。
監禁生活が終わってもまだ、彼女の人生はこれからなのでした。
次第にジャックも心を開き、近所の子と遊ぶように。
自由になれたジョイとジャックですがその後の生活はとても困難でした。
当たり前の外の世界を知らずに育ったジャック、そして周囲の視線も気になるジョイです。
見ていて割と早くに逃げ出せたのであれ?と思ったんですが。この映画は監禁後の生活を描いてる作品なのでした。
でもラストは幸せになれるので安心です。
最初にこの映画を見ると7年間の監禁?と驚きます。しかも実話です。
オーストリアでフリッツル事件というのがあり、この「ルーム」は事件を基にしたドラマ映画だそうです。
映画「ガール・イン・ザ・ベースメント」(2021年)はアマゾンプライムビデオで無料配信中です。
こちらの方がかなりリアルな感じで見る人を選ぶ監禁生活、脱出の様子を詳細に描いてます。
これはもう驚愕の世界でした。
基本、2本とも同じフリッツル事件を描いてる実話作品。
すべての人におすすめは出来ませんがまあ、この作品なら見れるかも(^^;;
「ガール・イン・ザ・ベースメント」は本当に閲覧注意の作品です。実の父親に監禁され、7人の子供を妊娠したのですから。
↓このネタバレ記事もあるので良かったらどうぞ。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)