ナイキのエアジョーダンが誕生するまでの流れと当時、新人だったマイケル・ジョーダンとの契約物語。
アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2023年制作・アメリカ・112分
ジャンル ドラマ
原題:Air
監督 ベン・アフレック
脚本 アレックス・コンベリー
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
1984年
ナイキに勤めるソニーは(マット・デイモン)はCEO/フィル(ベン・アフレック)から、業績不振のバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。
しかし、バスケットシューズ界ではコンバース、アディダスが有名であり、ナイキは人気がなかった。
ソニーは新人/マイケル・ジョーダンにすべてを賭けることに。
もっと知りたい方
↓
↓
90%のネタバレ感想
バスケットを知らない私でも普通に楽しめました。
ナイキと言ったら有名なのに裏にはこんなストーリーがあったんですね。
当時、無名の新人とはいえ、こんな大きな賭けをするのは相当、勇気が必要だと思いました。しかも会社を背負ってるようなものだし。
ソニーの見る目は確かで判断も間違っていなかった。そして息子を信じるマイケル・ジョーダンの母親も素晴らしいと感じます。
ストーリーは上に書いた通りであり特別、珍しいこともありません。
それでもナイキのソニーがマイケル・ジョーダンの試合を見て気が付き、そこから上司であるフィルたちを説得、その流れがとても面白かったですね。
ライバルであるアディダスが好きだったマイケル・ジョーダン。当時、彼はナイキに行くつもりは全くなくて・・。
それを説得するソニーの行動力も素晴らしい。
彼の家に電話してはいけない!と言われてたのに・・突然、アポ無しで彼の家に行って説得を始めるソニー。もちろん、後で怒鳴られるのですが。
最初、契約するのは3人で25万ドルの予算だったナイキですが、マイケル1人で25万を使おうと言い出すソニー。
マイケルは高額だし、アディダスに行くはず・・と諦めていたフィルたちを説得します。
そしてマイケル・ジョーダンのため、新しいデザインのスニーカーを作ります。
NBAの規定で赤は決められた量しか入れることが出来ませんが、あえて赤を多く取り入れたデザインに。
違約金はマイケルが試合に出るたび支払えば良い、それも宣伝になる、という結論に。
完成したエアジョーダンを見てマイケルの気持ちにも変化が出ます。
その後、アディダスが25万ドルの契約金と聞いて焦るソニーたち。
マイケルの両親と会い、自分の信念を話してアディダス、コンバースの言い分をも説明するのでした。
けれど、アディダスが25万ドルとマイケルが欲しがっていた車も用意してると知り、諦めたソニーたち。
マイケル母からの電話で大喜びでしたが・・なんと条件付きだったのです。
マイケル母の条件はエアジョーダンが売れるたび、収益の一部をマイケルにも・・というもの。
それはあり得ない、と説明するソニーはさすがにこの条件ではマイケルとの契約はできない、と諦めます。
その話を聞いたフィルは決断、そしてマイケルと契約成立します。
マイケル母の言い分としては、契約時に大金と車をもらっても1年もたてば皆、忘れてしまう。
けれどエアジョーダンが売れた分、収益が入るのなら・・と母の思いでしょうね。
ラストに現在のエアジョーダンは年間40億ドルを売り上げ、マイケルはナイキからの収益分配により、年間4億ドルの収入を得ているとありました。
2003年、ナイキはコンバースを買収・・などとありました。
ソニーはスポーツ史上最高の改革者ともNYタイムズに書かれたそうです。
それにしてもマイケル母の賢さには脱帽です。その後、彼女は恵まれない子供たちのため、複数の慈善事業を行っているようです。
ナイキとマイケル・ジョーダンとの交渉というより、マイケル母との交渉・・というのが本筋な気もしますね。
ラストに登場人物の本人たちの写真もありわくわくします。
NIKE!カッコイイ!ってスニーカーが欲しくなります^^;
ソニーを演じるマット・デイモンが普通のおじさん的なビジュアルで親しみも感じます。
すべての人におすすめですね。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)