育生の父親が現れ、騒動が大きくなりそう。
5話
龍太郎(伊東四朗)が倒れたと知り、タクシーで病院に急ぐ恒三(岸部一徳)と育生(向井理)。
車の中で、育生に言う恒三。
「助けてやってくれ・・あの人は未だに私を認めていない。せめて1度くらい、ねぎらってから死んでもらいたいね」
「助けます。」と、答える育生。
救急車で龍太郎を運ぶ育生は、利子の電話番号を受け取り、倒れた事を連絡する。
祖父が倒れ、月子(室井滋)たちが争うのに驚く楓(榮倉奈々)。
弁護士/利子(真飛聖)を見て、「お父さんの愛人よ」と、騒ぎ出す凜子(板谷由夏)たち。
隠し子がいるかもしれない・・と。
利子は龍太郎の弁護士・・と、驚く月子たちは、危急時遺言(死の危急の際に認められる口述式遺言)を行うと知る。
しかし、作成する時、親族は立ち会えない。
吉沢貴志(渡辺いっけい)に、社葬のプランを立ててくれ。」と、頼む恒三。
吉沢から、恒三が社外株主の持ち株の買い占め、社葬の計画・・と、聞いて愕然とする月子。
強引な吉沢に、「私の味方になってくれるの?」と、驚く。
入院している龍太郎に、恒三が株を買い占め、社葬まで計画している・・と、教える吉沢。
自分が倒れた事で、家族が遺産相続でもめている・・と、ほくそ笑む龍太郎。
凜子が電話で、外国人の恋人とお金の話をしてるのを聞いてしまう陽子(余貴美子)。
恋人の為に、お金を少しでももらおうとしていた。
病室
育生に月子、凜子たちから猫なで声で頼まれた、と言う龍太郎。
「僕もお願いがあります・・」と、言う育生。
「出来るだけ・・みんなが争わなくていい遺言にしてください」
「それは出来ない・・避けられない」と、答える龍太郎。
「そんな言葉、よく知ってます。お祖父ちゃんだって、家族がバラバラになるのは望んでいないはずです。」と言う育生。
「海外で医療活動するのが夢だ・・?きれい事だ」
「きれいごとじゃありません。後ろ盾のない僕が・・医者として、腕をあげるには人のやらない事をしないと・・僕も欲が深いんです・・」
育生の言葉を聞いて、考え込む龍太郎。
証人を入れて、危急時遺言を作成する龍太郎、利子たち。
そこへ、花が綺麗だった・・と、花を持ってくる正春。
花のカゴの中には、盗聴器がしかけられていた。
正春が、屋上で盗聴を聞いていると育生が止めに来る。
「ほんとはそんな事・・したい奴じゃないだろう・・?君まで巻き込まれるな」
だが、最後まで聞いていた正春だった。
利子から、遺言の作成は終わり、龍太郎からの伝言を聞く月子たち。
「皆が争わない遺言書にした」
「争わないって事は・・平等って事?」と、安堵する月子、凜子、楓、育生たち。
しかし、帰宅後・・
「スッキリしない。この遺言には裏があるのでは?」と、言いだす凜子。
正春は、育生が盗聴器の事を黙ってるのが納得出来ない。
「自分だけ・・格好つけて・・臭い演技して。こういう男、大嫌いだ」
正春の怒りが理解出来ない楓、凜子たち。
盗聴器で聞いた龍太郎の遺言を、その場で発表する正春。
盗聴は犯罪と言われ、一家の代表として泥を被っただけ、と言い訳する。
遺言
「遺産を・・海外で医療活動を行う団体に全額、寄付するそうです。ただし、どの団体に寄付するかについては・・孫の婿・育生に全権委任する」
正春の言葉に驚愕の月子、凜子、楓たち。
全額寄付!と、笑う正春に「家族をもめさせて何が嬉しい?」と、怒る育生。
「格好付けるな!」と、育生を殴る正春。
「今まで僕は・・バカなふりをしてただけだ・・」と、叫ぶ正春は家を飛び出す。
いつもの店で、飲み始める華子(岸本加世子)。
店の主人から、「婿だから、莫大な遺産をもらえる」と言われ、慌てる。
「元気そうだな」と、元夫の佐藤肇(光石研)から、声をかけられる華子。
全額寄付・・と知り、絶望する月子たち。
「遺産は君の物になったも同然」と、育生に言う恒三。
育生が龍太郎に仕向けた?と、考える陽子たちは激怒する。
「許せない!何もかも壊して・・どうしてくれるの?」と、育生を責める月子。
感想
育生の父親が登場ですね。
結婚式の時、来てたので遺産目当てだと思います。
月子は吉沢と組んでるつもりですけど、吉沢は風見鶏なので、最後は誰に付くつもりなのか。
月子は裏切られるででしょうね。
華子もクセがある感じで、「あの家は遺産でもめる」と、笑ってました。
華子の別れた夫が金銭問題で、何かあったと予想。
だから、育生はお金の怖さを知ってるのだと思いますね。
陽子は恒三に冷たくされ、我慢の限界という雰囲気。
長年、夫に尽くした陽子が爆発する感じもします。
凜子も外国に恋人がいる様子。
恋人のため、遺産をもらおうと考えています。
正春、バカなふりをして母親、家族を騙してたんですね。
育生にライバル心を燃やし、正気に戻るのでしょう。
楓はやはり、お嬢様で暢気。
育生を愛してるので、黙ってついていく感じかなあ。
恒三は陽子から、離婚を告げられそうな気がします。
龍太郎は育生を信じて、遺産を託すつもりのようです。