両親が宗教を深く信じているため、葛藤する少女の物語。
原作は作家・今村夏子氏の同名小説。
2020年製作・日本・G・110分
ネタバレ度50%くらい
ストーリー
ちひろ(芦田愛菜)は赤ちゃんの時、病弱で湿疹も治らなかった。
両親は怪しい宗教から水治療を勧められ、完治した事で深く信じるように。
こんな感じで宗教にどっぷりハマってる両親です。
ちひろは中学3年生、友達も普通にいる女の子。
イケメン好きで男性教師に憧れるほど、どこにでもいる子です。
ただ、両親が宗教を深く信じているため、家の中には宗教に関係するものがあったり。
水も薦められたものを飲んでます。
きっとお金も相当、かかってると予想出来ます。
最初、ちひろはそんな両親でも「おかしい」と思ってはいない様子。
ある日、憧れの南先生(岡田将生)から、両親の事を指摘され傷ついてしまいます。
きっと、それまでに「うちの親は普通じゃない?」と、軽い疑問もあったのかも。
でもそれは大好きな両親を否定する事にもなる。
だから、娘のちひろとしては考えないようにしていたと思いました。
物語として、娘は成長して宗教を信じる両親と別れる・・と予想したのですが・・。
レビューを読むと、宗教と離れることは簡単ではないようです。
家を飛び出る勇気でもあれば変わるのかもしれません・・。
ラストは正直、もやもやです。
彼女にとっては大切な両親であり、宗教を信じていても親を愛する気持ちの方を優先させる、そんな結論なのかと。
彼女を救い出そうとする展開もあったのですが、自分を持ってる彼女は断るのでした。
周りからどう見られようと、笑われようと「大好きな両親」である事には変わりはない。
それが彼女の答えなのだと思いました。
もやもやは残ったけれど、ちひろの葛藤を繊細に描いてる作品です。
芦田愛菜ちゃんの演技も素晴らしいですね。
ショックを受けた顔など本当にすごいと思いました。
他の出演は、永瀬正敏、原田知世、黒木華、大友康平、高良健吾など。
アマゾンプライムビデオで見放題、ネットフリックスでも視聴できます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)