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映画「MISS ミス・フランスになりたい!」あらすじと感想

9歳の時、夢見たのはミス・フランスになる事だった少年!成長後、彼が決意したことは?

2020年制作・フランス・G107

監督 ルーベン・アウベス

原案 ルーベン・アウベス

ネタバレ度20%(後半ネタバレ度90%

ストーリー

9歳の時、学校で将来の夢を聞かれたアレックス(アレクサンドル・ヴェテール)は「ミス・フランスになること」と答えた。

周囲から笑われ、恥ずかしい思いのアレックス。

 

こんな感じで面白そうな雰囲気!

その後、24歳になったアレックスは両親が事故死してから自分を見失っていました。

幼なじみのエリアス(クエンティン・フォーレ)と再会、幸せそうな彼を見て忘れていた自分の夢を思い出したのです。

ちなみにコメディではありません。

もっと知りたい方

90%のネタバレ

 

アレックスは下宿先で、母のような存在の家主ヨランダ(イザベル・ナンティ)、ドラッグ・クィーンのローラ(ティボール・ド・モンタレンベール)たちと暮らしていました。

多国籍でボーダーレスな下宿の仲間たち。

やっと家賃を払えるか・・・という状況の中、ミス・フランスになりたい・・と思っていた夢を実現させたいと思ったのです。

ヨランダやローラたちに説明、協力を求めるアレックスはお金を出してある女性に相談。

 

勇気を出してミス・フランスになるべき大会に向けてレッスンをすることに。当然、男である事を隠してミスコン大会に出るため、特殊な工夫も必要。

そんなノウハウも教えてもらいながら、レッスンに励むアレックス。

大勢の女性たちに混ざり、審査を受けるアレックスはナーバスに。

しかし、そんなアレックスに可能性を感じ、密かに応援する大会役員アマンダ。

 

勝戦まで残るも、不安に負けそうなアレックスはエリアスに助けを求めます。

メンタル的に鍛えてもらうアレックス。

ミスコンはやはり、見た目だけではなくて強い意志の女性が勝ち残ります。

女性らしさだけでなく、優しさ、勇気、根性、品格、知性・・すべてが揃わないとダメなのです。

周囲のライバルたちに負けそうなアレックスは友達もできず。

 

そんなある日、ルームメイトにアレックスは秘密を知られてしまいます。

大騒ぎになりそうな時、アレックスを男性と知りつつ、庇ってくれたルームメイト。

「一緒に頑張ろう」と友達が出来たのです。

それでも審査が続き、女らしさをアマンダから求められ、わからなくなるアレックス。

仲間たちからも、「お前は変わった」と、言われ複雑なアレックス。

 

自暴自棄になり、大会をやめてしまおうと抜け出してしまいます。

そんな時、仲間のローラ、ヨランダたちは自分たちの過去を話し、アレックスを支えて、励ましてくれます。

元気を取り戻し、大会に戻るアレックス。

 

勝戦の前、6人まで選ばれた時、アレックスは決意して大胆なことを・・。ドレスを脱いで、男性であることを自ら暴露したのです。

当然、ミスコン会場からはブーイングの嵐・・だけではなく、拍手の応援も。

自分の本当にやりたかった事、忘れていた夢も思い出したアレックス。

会場では「パパ、ママ、愛してくれてありがとう」とスピーチ。

自分らしさを取り戻し、女らしさにこだわらず、やりたいことを遂げたアレックスでした。

———完ーーー

すごーく良かったです。

アレックスを演じた俳優は、フランスのジェンダーレスモデルのアレクサンドル・ベテールであり、映画初主演です。

音楽もフランスっぽくて素敵、着てる服、住んでいたボロアパートの家具までもが素敵なのです。

仲間ローラの告白も切なくて生きるのがやっと・・という感じ。そんな思いをアレックスにさせたくない、と優しさも伝わります。

ヨランダは反対してるみたいだったけどちゃんと、アレックスを心配して応援していたのです。

 

下宿先のみんな、とても良い雰囲気でした。

自分を恥じていたようなアレックスが自信を取り戻し、堂々とした姿は本当に男女関係なく美しい。

両親の死後、家をたらい回しにされ、孤独な子供だった彼。

ジェンダーでも自分らしく堂々と生きる、そんな彼に拍手を送りたいですね。

ミスコンとか、見た目で判断してはいけない、ってことは大切ですね。

でも彼は本当に美しい。

 

ラスト、ボクシングジムのリングでアマンダが「勇気に」と、アレックスに襷をかける所、泣けました。

ずっとわかってたんですよね、彼女も。

本当に本当に素敵な映画でした。ちなみにこれは実話ではなくてフィクションです。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

好き度は★4個(満点5個)

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