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映画「ミス・シェパードをお手本に」ネタバレ感想

実話を基にしたイギリス夫人と紳士の妙な友情物語。癒し系作品。ネットフリックス視聴、アマプラにも。

2015年制作・イギリス・103

監督 ニコラス・ハイトナー

脚本 アラン・ベネット

ネタバレ度70%

あらすじ

北ロンドンのカムデン、ボロボロの車の中で生活するプライド高きミス・シェパード(マギー・スミス)。

長い間、この通りに車を停めて自由に暮らしていたが・・ある日、劇作家ベネットと出会い、世話になることに。

しかしお礼も言わない彼女に呆れるアラン・ベネット(アレックス・ジェニングス)。

 

こんな感じでコメディ風ですが笑うほどのシーンはありません。クスっと微笑む程度の笑いですね。

とにかくホームレスのミス・シェパードはプライドが高い。

それを自覚せず、堂々と周囲に迷惑をかけて生活しています。ベネットは臭い、と思いながらもつい、手を出して世話をしてしまう性格。

見捨てることも出来ず・・しかも、自分が書いてる脚本のネタにしようと考えてます。

ベネットはずっと自分の母親をネタにしていたのですが・・ネタ切れになり困ってました。

だからミス・シェパードと出会い、ネタにするのを考えついたのです。

ベネット家のトイレを借りたり、家の敷地に車を停めさせてもらったり・・世話になってるのに堂々としているミス・シェパード。

 

次第に母親も年をとり、ミス・シェパードは施設に行くべき、と言っていたのが自分が入ることに。

悲しくも事実を受け入れるしかないベネット。母は老いて忘れることが多くなり施設に。

ミス・シェパードは同じような年なのにボケることはありません。

そして15年が流れ・・さすがのミス・シェパードも年には勝てず。市の役員が来て彼女の世話をすることに。

プライドも高く何故か、施設に入ることを拒み続けるミス・シェパード。

 

そんな彼女を知りたいと思うベネットは調べ、彼女が修道院にいたことを知ります。

ミス・シェパードからも話を聞いて、ピアノを弾くのが好きだった彼女に「ピアノ禁止」と命令した女性がいたことを知ります。

彼女の兄に会いに行き、フランスの有名なピアニストに弟子入り、素晴らしいピアノを弾けることを知ります。

そんな音楽大好きな彼女なのに・・ピアノを弾くことを禁止され、修道院を去ったことがわかります。

彼女の人生を知れば知るほど、興味が出てしまうベネット。

そしてある朝、バンの中で亡くなっているミス・シェパードを見て悲しみます。

その後、彼女のことをネタにして本にしたベネットでした。

感想

ミス・シェパードを演じるのは「ハリー・ポッター」のミネルバ・マクゴナガル先生。

人は誰でも1人では生きられない、それを強く感じた作品でした。

頑固でプライドの高いミス・シェパードはきっと、心の中ではベネットに感謝してると思います。

でも素直になれないのでしょうね。

何かしてもらっても堂々としてる貴婦人のようなホームレス女性の話でした。

これは実話でベネットは彼女のことを書いて映画にもなったのでしょう。

 

印象に残ってるのは施設に連れて行かれた時、お風呂は自分で入る、と手伝ってもらわなかったミス・シェパード。髪をとかしてもらい綺麗な夫人!という雰囲気に。

風景、車、音楽もイギリスらしさを感じる映画ですね。

日本にもきっとどこかにこのような女性いると思います。

彼女が車を停める時、近所の人が「うちには来ないで!」と叫ぶのが可笑しかった。

風変わりだけど女性らしさを忘れない・・そんな主人公です。

 

脚本を書いたアラン・ベネット氏はイギリスを代表する劇作家。

この映画は彼の体験、実話というのも興味深いですよね。

ロンドンのカムデンという場所は文化人が多く住んでいるようです。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

好き度は★4個(満点5個)

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