SNSで年を偽り、若い男性と恋愛する50代女性の運命は?原作はカミーユ・ロランスの小説。
アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2019年制作・フランス・101分・R15
監督 サフィ・ネブー
ジャンル 恋愛サスペンス
原作 カミーユ・ロランス
脚本 サフィ・ネブー、ジュリー・ペール
原題 Celle que vous croyez
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
大学教授クレール(ジュリエット・ビノシュ)は年下の恋人/リュド(ギョーム・グイ)にフラれて寂しい。
ある日、SNSにアカウントを作り、若い女性「24歳のクララ」として、リュド友人/アレックスに友達申請するクレール。
SNSでアレックスと友達になり、リュドの様子を聞き出すつもりのクレールだったが・・その楽しさに夢中になってしまう。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
クレールは50代の女性大学教授、若い女と浮気した夫/ジルとは離婚、息子が2人います。
メンタルが不安定なクレールは、精神科医のカトリーヌ医師に自分の心を打ち明けます。
最初、SNSにアカウントを作った理由はフラれたけれど、年下恋人リュドの様子を調べるため、彼と同居しているアレックスと知り合うのが目的でした。
けれど、アレックスとSNSで話してるうちに夢中になり・・会いたいと言われます。
当然、年を誤魔化してるので会えるはずもなく、ネットで見つけた若い女性の画像を送り誤魔化します。
アレックスの思いは次第に大きくなり、クレールの予想を超えてしまいます。
2人は毎日、楽しくSNSで話して次は電話、そして「会いたい」と懇願されるクレール。
ここまで2人の関係は「深く愛し合っている」状態です。
アレックスは突然、クレールの住む街に会いに来たり、彼女を慌てさせます。
ある日、アレックスが来る日に駅に迎えに行くクレール。でも目の前にいるクレールには気づかないアレックスに限界を感じます。
このシーンは切なかったですね。
会いたいと言うアレックスに「彼がいるの」と嘘をついて会わない理由にしていたクレール。
アレックスの思いが強くなり、ついに「彼と結婚する」と、嘘を言って強引に別れます。
その後、アレックスの様子が気になるクレールは別れた元恋人/リュドに会って事情を知ります。
SNSで出会った女性に夢中になったアレックスは失恋したので自殺・・と、驚愕の事実を知るクレールは責任を感じ、精神科医/カトリーヌに説明します。
カトリーヌ医師に自分の思いを説明するクレールはやっと、事実を打ち明けます。
元夫/ジルは娘のように育てていた姪っ子を選び、自分を捨てた、と。
姪っ子カティアの写真を「クララ」としてアレックスに送っていたクレール。
自分を捨てた夫が選んだ若い女性/カティアを偽りの「クララ」として選択したのでした。
アレックスを追い込み、自殺させてしまった・・という後悔でクレールは2人の関係を小説にします。
小説の中では、クララと別れたアレックスは偶然、クレールと仕事で出会い・・2人は愛し合う関係にと言う内容。
それでも小説の中で、クレールは嘘を続けることが出来ず・・彼にわざと「私がクララ」と教えます。
その事実に驚くアレックスの前で、クレールは事故死・・という綺麗な結末で小説を終わらせます。
その内容をカトリーヌ医師に追求され、クレールは初めて「夫/ジルの相手は姪っ子のカティア」と教えます。
カティアの若さ、美貌を妬んだのではなくて「見捨てられること」が一番、辛いと答えるクレール。
それを知り、カトリーヌ医師はリュドに会いに行きます。
実はリュドはアレックスから、 SNSで出会ったクララは「クレール」と気づいていたのでした。
声でクレールとわかったリュドは、アレックスを傷つけず、別れて欲しいと思っていたのです。
そしてアレックスが自殺したのは嘘で、彼はもう結婚して娘が生まれる、とカトリーヌ医師に伝えます。
それをクレールに教え、責任を感じる必要はない、と告げるカトリーヌ医師。
最後にクレールはどんなことでも可能性がある、と感じたのでした。
カティアの若さと美貌にクレールはやはり嫉妬したから、アレックスの相手として「クララ」として、選んだと私は思いました。
でも、アレックスが自殺・・という流れには驚きました。そしてそれが嘘!って言うリュドの言葉にも。
やはり、あれだけ愛し合っていたリュドとクレールだから、声だけでもわかりますよね。
まさか自分の付き合っていた恋人が友人を騙してる、と知ったら怒るのも普通かと。
後半で意外な展開になり、驚きとともに夢中で視聴、とても興味深く観れた映画でした。
アレックスの自殺は嘘、というどんでん返しが面白かったです。
SNSで年を誤魔化して・・とよくありそうな流れも惹きつけられました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)