命懸けで泳ぐ選択をした結果、憧れの五輪にも出場出来た実話。
ネットフリックス視聴。
2022年制作・イギリス・135分
監督 サリー・エル・ホサイニ
脚本 ジャック・ソーン
ネタバレ度30%(後半ネタバレ度90%)
ストーリー
戦禍のシリアからリオ五輪(2016年)を目指し、水泳の練習に励む姉サラ(マナル・イッサ)、妹ユスラ(ナタリー・イッサ)。
空爆を恐れ、従兄弟とベルリンに向かうことに。
こんな内容です。
プールで練習中、爆撃され・・水の中に爆弾が落ちてくるような状況。それでもシリアで生きている人々。
父は兵役で五輪を諦め、娘たちに夢を託して厳しい練習をさせます。
借金をして娘たちをドイツへ送る両親の思い。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ
父が用意してくれたお金で、ドイツに向かう姉妹、従兄弟たち。
船は危険、と父に言われたのですが・・陸路の方が時間がかかると判明。業者に大金を支払い、船で行く事に。
しかし・・業者が用意した船は・・空気で膨らます救命ボートのようなもの。
驚きつつ、文句を言うも業者はボートの扱い方を教えて去ってしまいます。
もう、こんなボートでも乗るしかない!
人数もオーバーしてる状態、危険を感じながらも一緒にボートで移動する人々と挨拶を交わします。
泳げる人がもしもの場合、泳げない人を助ける、と皆で約束します。
夜になり、波が高くなりこのまま乗っていたら全員、溺れてしまう・・と判断したサラは1人海へ。
サラが海に入り、追いかけて海に入るユスラ。
最終的に2人は泳ぎきり・・ボートに乗ってた人々もやっとの思いで到着。
その後、目的地に向かい歩き始めるサラたちですが途中、騙されてお金を支払い、トラックで移動するも別の場所に放置されます。
歩くしか方法は残っていないサラたち・・。
難民キャンプのような所までたどり着きますが・・難民申請をしても何年もかかると衝撃を受けます。
泳ぐ練習も出来ず、ただキャンプの中で何も出来ない姉妹たち。
ドイツが難民を支援してくれることになり・・。
何件もプールに直接、交渉をして泳がせて欲しい、練習したい、私たちはシリアの選手だと説明。
やっと、1人の男性が彼女らに練習することを許可。
理由はユスラの泳ぎを見たからです。
サラは難民の苦労を実感、両親を呼び寄せる方法を考え苦悩。
ユスラは練習出来なかった分、タイムが伸びずに苛立ちから姉を責めて喧嘩。
サラは水泳を諦め、難民を助けるためにサポートの仕事をすることに。
タイムが伸びたユスラは難民団の選手として大会に出場。良い記録を出して、リオ五輪への切符を手にします。
その後、家族も呼ぶことに成功。
エンドロールの言葉に驚愕でした。
作品としてはこれが事実・・と言う驚きが最初から最後までありました。
シリア選手として、東京五輪にも出場したユスラのようです。難民の過酷さ、ニュースで見たり聞いたりする程度のわたし。
こんな状況でも諦めず、自分の夢に向かう2人の姉妹たちに心から拍手を送りたいです。
すごい勇気ですよね。あの夜の海を泳ぐ前、ボートは浸水、エンジンも止まる。
その中で、「この人数だと沈んでしまう」と、自ら海に入り泳ぐ選択。
水泳選手だって、夜の海を泳ぎ切るなんて難しいはず。
姉妹は喧嘩もしますがとても仲良し、お互いを思い合っています。妹が襲われ、必死で彼女を守る姉のサラは勇気があります。
大好きな水泳なのに・・自分は難民を助ける仕事を選択することも。
難民問題、本当に難しいですよね。
戦争なんてほんと、終わって欲しいです。
未視聴の方、おすすめです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)