悲劇の事故から犯人を追及するスリラードラマ!家族、友情の絆は偽物だった?ドロドロの人間関係を描いてます。
ネットフリックスで鑑賞。
2024年制作・メキシコ
監督 クリチ・ロペス、グラシア・ケヘレタ
脚本 レオナルド・パドロン
ジャンル サスペンス、ドラマ
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
1話 空っぽの部屋
ロドリゴ誕生日パーティの日、仕事の電話を待つ父/エミリアーノ(セバスティアン・マルティネス)は法律事務所で働いている。妻は刑事のダニエラ。
エミリアーノは使用人/モンチョに買い物を頼む。
バウンスハウスの空気入れを買いに走るモンチョ。
突風により、子供たちが乗っていた遊具(バウンスハウス)が飛ばされ、ロドリゴを含む3人が死亡。
(チャロ、マウリシオ、ダニエラの息子)
パウラは飛ばされた遊具と共に行方不明。
もっと知りたい方
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90%のネタバレあらすじ
(バウンスハウスとは、空気挿入式の巨大なエアー遊具。
トランポリンのように子供数人が乗り、ジャンプしても大丈夫な遊具です。
突風で煽られて、空中に舞い上がる事故も多いようです。)
1話の続き
その後、当時の動画を見て、遊具を杭で止めていなかった事が判明。
使用人のモンチョを犯人と責め、チャロは数人で暴行。子供が家にいるのを承知で、モンチョの家を放火。ダニエラが駆けつけ、モンチョ子供2人を救出。
モンチョを撃とうとしたチャロを止めるが・・。
何もしていない、と抗議するモンチョ。
弁護士/ダビッドに家族、会社のことを頼むエミリアーノは
「事故はモンチョのせいじゃない。杭を叩き忘れたのは僕だ」と、告白。
大きな契約の電話待ちだったエミリアーノは、モンチョに買い物を頼んだ時、杭を打ち忘れたのだった。
怖くて言えなかった、と。
2話 狂い始めた歯車
モンチョに取引を提案するエミリアーノと弁護士/ダビッド。
モンチョが罪として認めれば、アメリカ移住をさせることを約束。
モンチョは、事故は彼が杭を叩かなかったから、と追及。
ヨラはエミリアーノの提案に賛成、貧乏生活から抜け出すチャンスと夫/モンチョを説得。
子供を失った夫婦たちは皆、険悪な雰囲気になっていた。
ヨラから、アメリカ移住だけでなく、毎月の送金、テレビなどの要求に驚くエミリアーノ。
息子を失ったチャロは妻/ルペの指示で、男を使ってモンチョ殺害を計画。
エミリアーノが、モンチョの弁護をすると激怒するダニエラ。
刑務所に弁護士/ベントゥラ・バローソが来て、モンチョの弁護をすると言う。しかし、もらったお菓子を食べて死亡するモンチョ。
エミリアーノは偽物の弁護士が来て、モンチョはヒ素で毒殺されたと気が付く。
パウラが生きて発見される。
3話 誰もが容疑者
モンチョ殺害の犯人を探す警察。
モンチョが殺害され、悲しみと激怒のヨラに怯えるエミリアーノ。
ヨラは、これでは終わらない、とエミリアーノを脅す。
子供を失った夫婦たちは更に険悪な関係に。
悲しみのダニエラに事実を告白するエミリアーノ。
「モンチョは悪くない。僕が杭を打ち忘れた」
4話 嵐の連鎖
自分が原因で3人の子供が死亡、怖くて事実を言えなかった・・と泣いて告白するエミリアーノ。
激怒するダニエラに、モンチョが言わなかったのは彼の釈放と家族の面倒を見ると約束したから、と説明するエミリアーノ。
けれど、ロドリゴが死んだのは事故ではなく、あなたの不注意よ、と激怒するダニエラ。
モンチョは死ぬ理由もないのに、あなたが保身に走ったから、と責める。
夫/ハビエルに、子供が欲しい、と言うブレンダだが・・すでにパイプカットしていた夫に激怒。
元夫であるマウリシオに事情を説明、復縁する2人。
自首する、と言うエミリアーノを説得する弁護士。ハビエルに事実を打ち明けるエミリアーノ。
自首すれば会社は破滅、多額の借金も背負うはめになる、と呆れるハビエル。
奇跡の子、とマスコミたちが大勢、パウラの家に集まってくる。
暴力夫/チャロに呆れ、不倫に走るルペ。
妻の浮気相手/ダビッドを脅すチャロはエミリアーノの事実を知る。
麻薬犯を追うダニエラはアレックスを逮捕する。
5話 せめぎ合い
姉にエミリアーノの事実を告げるダニエラ、彼とは離婚する、と。
刑務所で、何もしてないのにダニエラに逮捕された、と父/チャロに文句を言うアレックス。
エミリアーノに、「チャロに殺されるぞ、逃げろ」と警告するダビッド。
ダニエラと話すエミリアーノは自首する。
6話 我が過ち
友人とドラッグで遊ぶルシアはボスに脅される。
自首したエミリアーノは娘/ルシアにすべての事実を告白。「でもモンチョの死には関与していない」とも。
暴力父/チャロと不倫した母に衝撃のアレックス。
7話 渦の波紋
ダニエラ/姉カルラ(記者)にエミリアーノの事実を売るヨラ。
「モンチョに、罪を認めれば妻と子供たちを渡米させる」
働かなくても暮らせるほどの大金も用意する、と。けれど、この取引は拒否した、と嘘をつくヨラ。
この2人を撮影、ボスのチャロに送る部下。
息子の復讐!と、ルシアまでを殺そうとする父/チャロにウンザリするアレックスは家出。
エミリアーノの自首で、会社の大きな取引が危険な流れに。会社が破産、多額の負債を抱えるのを避けるため、カルラの記事を止める。
(ヨラの告白記事)
エミリアーノの弁護を引き受けた夫/ハビエルに激怒する妻/ブレンダ。
アレックスと逃避行のルシア・・と知り、驚くダニエラ。
ウリセス(ダニエラの元恋人)が、自分の事件を担当、と失意のエミリアーノ。
ルシアの家出を知り、心配なエミリアーノは保釈してもらい帰宅するが・・家にウリセスがいるので不安になる。
カルラを誘拐、ダビッドと取引するチャロはエミリアーノの代わり、と仕事のパートナーになる。
8話 捜索
ブレンダと話し合い、子作りを決意するハビエル。
だが、ハビエルの力でエミリアーノが保釈された、と怒るブレンダ。
アメリカに向かう途中、検問で捕まってしまうルシアとアレックスだが逃げ出し、クラブへ。
エミリアーノが駆けつけるも、薬を飲んだルシアは倒れてしまう。
妊娠中のカルラは夫がチャロ妻/ルペと不倫した、とショックを受ける。
ヨラはウリセスから、モンチョ殺しで告発するよう圧力をかけられている、と知るエミリアーノ。
ウリセスの行動に呆れつつ、自分を陥れる気・・と怒る。
パウラの母/ロクサーナ(女優)は娘をテレビに出演させる。
奇跡の子、聖母マリア様を見た娘・・と話題に。
ロクサーナが勝手に娘を連れ出した!と激怒の父/ファビアンは心理カウンセラー。
9話 悔い改め
男に襲われるが、ルシアを病院へ運ぶエミリアーノ。ルシアは薬の過剰摂取で危険な状態。
悲しみのダニエラとエミリアーノ。
カルラはヨラから、ダビッドがモンチョ殺人に深く関わっている、と知る。
「殺し屋を雇ったのは彼かもね」
ロクサーナが名声を得るため、奇跡の子パウラを利用している、と怒るファビアン。
チャロの用心棒ペヨーテを撃ち殺すダニエル。
(正当防衛)
子供が欲しいブレンダは、ハビエルがパイプカットしたので昔の恋人/マウリシオと寝た、と告白。
ハビエルがエミリアーノを保釈させた事を怒っている。
ダニエラに家族同然のペヨーテを殺され、激怒のチャロ。
ダニエラに、「エミリアーノがモンチョに罪を着せた」記事を書いたと告げるカルラ。
悪気はないが仕事よ、と。
エミリアーノを保釈させたのは、ルシアを探すためだった、と事情を説明するダニエラ。
嘘をついてまで、パウラをSNSで話題にさせているロクサーナを追い出すファビアン。
チャロが建設許可書を準備した事に驚くハビエル、ダビッド。(申請してもダメだったから)
ダニエラが邪魔だ、と2人に告げるチャロは弁護士サノハ、検察庁の友人/ウリセスを呼ぶ。
カルラの書いた記事、有名弁護士/エミリアーノが3人の子供を死に追いやった・・と読む。
この記事でエミリアーノは告発から逃げられない、刑務所行きだ、と。
アメリカとの大きな取引にエミリアーノがいると邪魔、と言いたいチャロ。
ルペと極秘に会う男は、モンチョ殺害の指示を受けた、暴露されたくないならもっと金を・・と脅す。
10話 判決
男から脅迫されたルペは、お金は払う、と取引を続行。しかし、男はルぺからもらった毒リンゴを食べて死亡。
ルシアから、ドラッグはアレックスと会う前からやっていた。彼は私を助けてくれた、と知るダニエラ。
親権を請求する、と言い出す母親に、パパといたい、テレビ出演は嫌い、と言うパウラ。
ロクサーナは去る。
建設現場から遺跡が発覚、遊園地のプロジェクトは中止。
エミリアーノは保釈は認められず、懲役2年の有罪判決となる。ダニエラはヨラにアメリカに行くためのパスポートとビザを渡す。
(エミリアーノとの約束)
カルラは夫ダビッドと大喧嘩、家を出る。
チャロから建設現場に呼び出されるダビッドは殺害される。妻と寝たことが許せなかったチャロ。
ルペの罠で警察に捕まるチャロ。夫を憎んでいたルペは息子アレックスと2人で幸せに。
ハビエルとブレンダはよりを戻す。
「誰でもミスは犯す・・と間違いに気がついた。もう自分を責めないで」と、エミリアーノに告げるダニエラ。
愛を誓い合う2人。
完
展開が早かったのでサクサク視聴出来ました。まあまあ、面白かったのででおすすめ。
日本とは違う感性も興味深く、大切な存在を失った悲しみを抱き続け、生きるのは苦しい。
でも、それを誰かのせいにする、というのが私には理解出来なかったですね。犯人探しも良いけれど、虚しいだけというか。そう思えるのは当事者じゃないからでしょうか。
怒りの感情が日本人よりも激しいと感じます。
内容も良かったけれど、何よりも遊戯の事故に驚きました。日本でもあったようです。
主人公のエミリアーノを演じたセバスティアン・マルティネス、素敵でした。チャロ役のアルベルト・ゲラも濃いお顔でメキシコらしい渋さでした。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★3個(満点5個)