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ドラマ「MOTHER (マザー)」8話『衝撃の真実』あらすじ

奈緒がすべて、仁美に言いたいことを言って「母になります」と、告げたシーン、とても良かったです。この8話で仁美の過去、すべてが見えてきました。それでも、最終回はどうなるのか、続きが気になります。

 8話視聴率 14.0%

あらすじ

葉菜の家

怜南の母・仁美が2階の部屋に上がる途中、奈緒がとめるが、そのまま2階の部屋にいってしまう仁美。怜南は襖を閉じて隣の部屋へ・・

仁美が、襖を開けようとするが開かない。

 

「れな〜ママよ。どうして逃げるの?よしよし・・よしよし・・れな〜ママとよしよししよう。こっちに来てママとギューと、しよう。ぎゅーって。れな・・ぎゅーって。れな〜ぎゅーって・・・」と、優しい声の仁美。

「・・ママ・・」と、怜南。

 

奈緒は、仁美に声をかけ、下で話そうというも無視する仁美。怜南に話しかける仁美・・そのようすをじっと見つめている奈緒たち。

怜南は、押し入れの中でじっと、小さくなっている。

 

隣の部屋は慌てて、鏡台で襖を開かないようにしていた怜南。どこにそんな力が?仁美の声は、母の優しい声で語りかけ、その言葉に反応、昔を思い出す怜南。

 

千葉

仁美が赤ちゃんを抱っこする写真・・を、見つめる駿輔。克子おばさんの家で見せてもらった写真。

 

2003年 冬 室蘭 (回想)

赤ちゃんの怜南を笑顔で抱っこする仁美。

夫・健史(並木幹雄)は、壁に海のポスターを貼っている。TVで、幼児虐待のニュースをみて、仁美、健史は呆れる。

 

「消して。こんなの見たくない」と、酷いニュースと仁美は

「こんな親、普通じゃない。人間じゃないのよ。怜南は・・ママが一生、大事にしてあげるからね〜♪美味しいご飯も沢山、作ってあげるね〜ハンバーグ、カレーライス、クリームソーダ!」と、仁美。

「クリームソーダは食べ物じゃないだろう。」と、健史。

 

この頃は普通の夫婦、普通の母親だった仁美でした。夫の健史も、明るく優しそうな雰囲気。幸せな夫婦にみえます。

 

近所の八百屋、克子おばあさんに、じゃがいもを分ける仁美。克子は仁美の手のケガを心配、

「もっと安全な仕事はないの?」と、勧めるが

「給料いいんだもん。」と、仁美。

「切り詰めれば、子供の1人くらい、なんとかなるでしょう。」

「怜南はちゃんと、父親のいるレベルで育てたいの。」と、仁美は笑顔で怜南を

「れな〜ただいま♪ぎゅー。ぎゅーっ」と、怜南抱きしめる仁美。

 

この克子おばあさんが、仕事をする仁美を助けていたもよう。怜南を預かってくれてたのでしょう。会話から想像すると、この時はもう、離婚してたと思います。(公式サイトに離婚・・とあります)

 

自転車でも2人、乗りながら「ぎゅー。ぎゅー」と、仲良しの母子。

 

アパート

沢山のおかずを作り、怜南に笑顔で食べさせる仁美。

「ちゃんと食べようね。いいこいいいこ。パパも天国で拍手してるよ。」と、仁美に笑顔の怜南。

仏壇に夫・健史の写真。

 

亡くなった夫?おかずは作りすぎでは?と、思うくらいに沢山料理してる仁美。

 

眠る怜南の横でおもちゃを片付け、洗濯する仁美はふと、健史が貼った海のポスターを見つめる。

 

作業着で仕事へ行く途中、友人に同級会に誘われるが、子供がいるから・・と、断る仁美。友人たちはオシャレな格好。

 

アパート

夕食に大根のおかずをだし、嫌がり食べないで拒否する怜南。

「ダメ、食べて。」と、仁美に怜南は大根を落とす。

「怜南!!!」と、仁美の大声に無言の怜南。

「ごめんね。よしよし。怜南はいいこだよ。克子おばさんも言ってたよ。怜南はすごく賢いし、お絵描きも上手だって。いろいろな人から、怜南のことをほめられるんだよ。」と、片付ける仁美は

「・・でもママ、怜南のこと・・羨ましいな。ママのことは、誰も褒めてくれないから。」と、寂しそうな仁美。

 

1人で子育て、反抗期の怜南、子育てに疲れてる仁美を感じます。ママ友も、頼れる人もいないようすの仁美。

 

克子おばさんは、腰を痛めて怜南を預かれない。木更津の息子の家に行くもよう。

「保育園、みつかりそう?」と、心配する克子に

「1人でもなんとかなるから。」と、仁美は克子の体を心配、

「木更津って、海のそばでしょう?いつか、怜南を連れて遊びにいくから。」と、仁美。

 

電話で保育園を探すが、どこも入れず。

大きなため息の仁美は、疲れた顔でたまった洗濯物をたたむ・・と、怜南が呼ぶ声

「ママーママ−」と、声に怜南に揚げパンに砂糖をつけたお菓子「棒ナッツ」を、与える仁美。

「怜南は棒ナッツ、好きだね。ママ、お片付けするから泣かないのよ。」と、笑顔の仁美。

「うん。」と、怜南。

 

キッチンで洗いものをしてる仁美に怜南は呼ぶ。

「ママーママ−」

「なーに!」と、苛立ち返事の仁美。

 

かなり、疲れてる仁美のようです。母は忙しいのに構ってほしい子供と、沢山の家事、仕事といっぱいな仁美でしょう。

 

保育園に怜南を迎えに行く仁美は、近くの保育園を探すようにいわれる。

「探してるんですけど・・」と、仁美。

 

お茶会

突然、誘われたので「手ぶらですみません・・」と、仁美に構わないと友人。

キレイな家を見て仁美は「子供が散らかしたりとか、しないんですか?」と。

しつけていると友人。怜南が来て「棒ナッツ!」と、言いだし、お茶をこぼしてしまう仁美は慌てる。

「すみません。」

「いいのよ。」

「ごめんなさいしないさい。」と、仁美を無視して行ってしまう怜南。

「怜南!」と、怒る仁美。

「父親がいないかしらね・・」と、友人は小さい声で仁美にいう。

「・・しつけって・・」

「子供は口でいってもムダよ。」と、友人は「デコピンとか。」と。

「・・デコ・・ピン?」と、驚く仁美。

 

この時、仁美は子供に手をあげるようなことは、考えてもいないように見えます。友人の「デコピン」と、言葉に「ぶつの?」と、仁美でした。

 

アパート

おもちゃを、片付けない怜南を怒る仁美

「怜南!!!なんでちゃんと、片付け出来ないの?」と、デコピンをする仁美。

「・・痛かった?」と、後悔するかのような顔の仁美。

 

眠る怜南を見つめ、撫でながら仁美は

「ごめんね・・・でも、怜南のためなんだよ・・」と、仁美。

 

2007 年 夏

保育園に向かいにいく仁美は怜南を呼び

「怜南〜〜♪」

「ママ〜〜♪ぎゅーして。ぎゅー、して♪」と、笑顔の怜南。

ニコニコ笑顔、仲良しの2人は抱きあう。

 

これがどうして・・こんな笑顔だったのに。

 

自転車で帰る途中、貝殻を拾い耳にあてる仁美は

「ほら、海の音がするでしょ?」と、怜南にも聞かせる。

「波の音♪」と、怜南は笑顔。

「ママと海にいるみたい。」

「ね〜海、行きたいね。ずーっと、遠くの海。」と、仁美も笑顔。

 

スミレ理髪店・葉菜の家

押し入れにいる怜南は「ママ・・・」と、つぶやく。

「れな〜、あけてごらん。れな〜」と、仁美は怜南に声をかけ続ける。

「驚いているんだと思います。もう少し、待って下さい。」と、奈緒

「知ったようなこと言わないでよ!怜南はね!こんなヤツ、好きじゃないの。」と、ゼリーを投げすてる仁美。

「れな〜今から、棒ナッツ作るよ。」と、仁美は食パンで作ろうとする。

 

襖が開いて

「つぐみちゃん・・」と、葉菜。

怜南を抱きしめる仁美、無言で抱きしめられたまま・・・奈緒の顔をみる怜南。

 

「違うの。でも、今は仕方ないの・・」と、怜南に見えました。

 

怜南は仁美の背中に手をまわして・・それを見つめる奈緒

 

木更津

克子おばさんから、仁美の絵はがき(写真入り)を見せてもらう駿輔。

毎年くれたという克子に駿輔は

「仁美さんが、弱音を吐いたことは?」

「ううん。仁美ちゃんは、なんたって頑張り屋さんだもの。」と、克子に言葉をうしなう駿輔。

 

回想

アパート

散らかった部屋で、携帯メールを打つ仁美。

怜南はしきりに学校のことを、楽しそうに話す。

「今ね、メールしてるの。話しかけないで。」と、仁美を無視して話続ける怜南。

「話しかけないでって!言ってるでしょ!!!約束守れないなら、ママ出ていくよ!!!」と、大声で怒鳴る仁美。

「出ていっていいもん。」と、怜南。怜南のおでこに、デコピンをする仁美。

驚く怜南は、押し入れの前にいって座りこむ。

 

いつものパターン・・って感じのデコピンと、怜南の行動に感じます。

 

友人に誘われる作業着の仁美は、断るが・・

「ねえ、ちょっと遅くなってもいいかな?」と、後から参加するという。

 

着替えて・・メイクする仁美は、怜南に寝るようにいうが、いうことを聞かない怜南に苛立つ仁美。

「ねえ、ママ。三つ編みにして。」と、怜南に「したら寝る?」と、仁美は嫌々、三つ編みを作るが・・・ゴムが飛んで失敗。苛立つ仁美。

気持ち悪いと、言い出す怜南。

メールで「解散しました」と、来たので参加出来ないままの仁美。

 

1人で子育て・・思うように行かず、苛立つ仁美は友人と気晴らしに行きたかった。それも、叶わぬことだったようです。

 

がっくり・・普段着に着替え、テーブルの上を片付ける仁美。

「ママ、ガンバって。ママ、頑張って。」と、仁美の腕をつかむ怜南に苛立ち、突き飛ばす仁美。驚く怜南。

「痛かった?」と、仁美に首を横にふる怜南。

「よしよし、ぎゅーってしよう。ぎゅーって。ぎゅーって・・」と、怜南を抱きしめる仁美・・・怜南の表情は固くなっている。

「今度の日曜、海に行こうか・・」と、仏壇の夫・写真を見つめる仁美。

 

この時の怜南、すでに「ぎゅー」って言葉、行動に怯えてるように感じます。

仕方なく・・仁美の背中に手をまわす怜南。仁美の頼れる存在は、この夫だけなのか・・

 

海近くのレストラン、2人でクリームソーダを注文している。

「パパと、よくここにご飯食べにきたの。」

「天国に行く前?」と、笑顔の怜南。

「パパね、優しいんだよ。」と、健史のことを話す仁美に、明るく大きな声で笑う怜南。

まわりの大人たちは「子供がうるさい!」と、大きな咳払い。気がつく仁美。

 

静かなレストランだったから、大人の店で子供の声はうるさかったかも。それでも、仁美には思いでのレストランに行くことが唯一、楽しい事だったのかも。

 

海岸

1人遊ぶ怜南を見つめて・・仁美は自転車に向かって走り出す。慌てて自転車を倒してしまい・・ふと、怜南が「ハアハア」と、たっていた。

「早く乗りなさい。」と、仁美に慌てて、自転車に乗る怜南は鼻歌を・・

 

仁美の行動にも驚いたけれど、怜南を捨てようと、置いて行ってしまう仁美でしょう。でも、急いでついてきた怜南はハアハアしてました。自転車で明るく、何もなかったように、歌を歌う怜南が・・妙な感じ。怒られまいと、してるような怜南でしょうか。

 

真人のスナックに入る仁美・・壁にかかっている海の絵をみる。

 

寂しくて疲れて、お酒を飲みに入ったスナック・・そこに真人がいた。

 

葉菜の家

怜南に話しかける仁美。

「あのねえ。ママ持ってきてあげたよ。クリームソーダ、自転車の後ろの席、ふたつ結び、ママと同じだね。怜南はママの娘だから、似てるんだね。」

「あのね・・ママ」

 

木更津

1枚だけ、写真付きではなく既製品の絵はがきをみつける駿輔。

「2008 年.8.1 怜南と海水浴に行きました。怜南は大はしゃぎでした」と、ハガキを見つめる駿輔。

克子は、忙しくて写真を撮れなかったのだろうという。

 

アパート

「夏休み、タダなの?嬉しい。・・怜南の旅費は私がだすから。」と、笑顔の仁美に真人は

「連れて行く気?」と。

 

絵本を読んでるふりの怜南の表情は・・・死人のような顔・・大人の言葉、すべての意味を理解している怜南でしょう。

 

スーパー

お菓子を買いまくる仁美。安売りのハムスターを見る怜南に

「怜南、買ってあげるから、その子と、お留守番してて。」と、仁美。

「やった!」と、笑顔の怜南。

 

そんな理由で買ってもらったハムスターだったとは。

 

ホテル(旅行中〜仁美)

眠る真人を確認、そっと怜南に電話する仁美。

「ママ、元気?」

「元気。すずも元気。ハムスターの名前なの。」と、1人アパートで留守番中の怜南。

魚えお見たり、シュノーケルをしたと仁美に怜南は

「ママ、楽しい?」と、怜南。「うん、楽しいよ。」と、仁美。

「今日、なにしたの?」と、仁美。

「すずといろんな話をしたよ。ママのマネもしてるの。波の音を聞いてるの。」と、貝殻を耳にあてる怜南。部屋は散らかっている。

 

「怜南・・ママね。すごく楽しい・・楽しくて楽しくて・・幸せなの。」

「うん。良かった。ママ。」

「ママが幸せだと・・怜南もうれしいよね?・・・ママのこと好き?」

「・・うん。うれしい。・・・好き・・ママのこと。」

涙を流し、また、電話すると泣き崩れる仁美・・

 

この涙の仁美は「自分が何をしてるのか・・」と、わかってるからこその涙だと思います。

また、切れた受話器を見つめる怜南は、賢い子なので・・話を合わせてる・・感じです。仁美は後悔やら、情けない自分やら・・複雑な気持ちで、泣き出してのでしょう。言葉と表情が違うシーン、映像で見て欲しいです。

 

2009 年 冬

コンビニでバイトする仁美が、アパートに戻る。

真人はゲームに夢中、怜南がいないので探す仁美は「怜南、怜南〜?」と、みつけたのは押し入れの中。

「どうしてこんな所にいるの?」と、怜南に聞き、真人にも同じ質問をする。

「どうして?ねえ!!!」と、仁美に振り向いた真人は

「なんか、問題あんのか?」と、帰るふり・・慌てる仁美は笑顔で

「何もいってないよ。ちょっと、聞いただけ。」と。

怯える怜南に「・・・お弁当・・食べる?」と、仁美。

 

病院

「突き指だと思うんですけど・・」と、仁美に看護師は

「どんな状況でなりました?」と。

「あの・・」

「滑り台。」と、怜南。

「ん?落っこちっちゃった?」と、看護師。

「・・・気を付けるのよ・・滑り台。」と仁美に驚く怜南は顔を見る。

「帰りに・・マフラー買って帰ろうか。」

「う・・・ん・・水色のあるかな・・」と、笑顔を作る怜南。

 

怜南が言い出した ”滑り台” と、状況にする仁美です。その表情は、あまりにも冷たいのに怜南は笑顔で母を見ています。

 

「ご近所の方も、不安がってますし、また、何かありましたら、ご連絡ください。」と、警察官。近所のおばさんは

「痛いことされたら、おまわりさんのとこへ行くのよ。」と、帰って行く。

真人の靴を両手で、後ろに隠している怜南。部屋には真人がいる。

「おばさんたち、なんでおまわりさんを、つれて来たのかな?」と、怜南。

「ヒマなんじゃないの。」と、仁美の態度は冷たい。

 

コンビニ

仁美は、近所のおばさんに真人のことを指摘される。

「あの子もねえ・・こんな親に育てられてるから、性格が歪んじゃって。」

「何で?なんでそんなことするんですか?」と、仁美に自分は町内会の・・と、おばさん。怒る仁美。

 

「がつんといって正解なんだよ。ああいう若造は。」

「泣きそうな顔してましたね。」

「泣いてた。」と、話す警察官と男。

 

こはちょっと、不明な会話です。真人のことだろうけど、そのシーンはないような。

 

アパート

慌てて家に帰る仁美、怜南は真人とトランプをしている。

仲良くトランプの2人をみて驚く仁美は、落ちているマフラーを拾う。

「遊んでもらってたの?」と、仁美。

「うん。」と、明るい返事の怜南。

怜南の首が赤くなってるのに気がつく仁美は

「まーくん。何したの?」

「さっき、ちょっと落としたから。」

「落とした・・?落としたって・・?」と、仁美。

「すぐ、目覚まさせたから大丈夫だよ。ね?」と、怜南にいう真人。

「うん。」と、返事の怜南。

仁美は水色のマフラーを握りしめて・・・

 

これ、マフラーで首をくくって落とした真人?絞めた?

 

「克子さんへ・・私、もうダメかもしれない・・・」と、手紙に書いて、丸める便せん。

そこへ来る怜南は「おしっこ」と、言葉に仁美は怜南の言葉を聞く。

「助けて・・助けて・・ママ・・・」と、涙を流す怜南・・

 

慌てて怜南を抱いて、想い出のレストランへ向かう仁美は、元夫の健史が、女性と子供と仲良くしている姿を見る・・・幸せそうな家族だった。

 

歩道橋の上まで走る仁美は、怜南を抱いたまま・・・手すりに手をかけ、足を踏み出そうとするが・・自殺することが出来ない仁美は・・その場に泣き崩れ、号泣。

そんな母を、涙で見つめる怜南。

 

2010年 冬

健史が貼ったポスターを剥がす仁美。

学校から戻る怜南は、上半身裸の真人に「こんにちは。浦上さん。」と、笑顔で挨拶する。

ハムスターのすずにも、話しかける怜南。仁美は無言でいつものように、500円玉をテーブルの上に置く。無言で受け取る怜南。

「怜南、そのコート、いつから着てるんだっけ?」と、仁美。

「5才?」

「きつくない?」

「うん・・」と、怜南は外出する。TVで幼児虐待のニュースが流れる。

それを見て、声を出して笑う仁美。

 

この笑いは・・本当に楽しそうな感じ?壊れてるような仁美にもみえます。

 

夜空を1人、見上げる怜南は「好きなものノート」に文字を書く。

「よるのそらのくも」

ポストをみつけて中をのぞき込む怜南。

 

葉菜の家

「あのね・・ママ」と、怜南。

「何?」と、仁美。

「怜南は天国にいったの。怜南はもう、いないの。天国にいったんだよ。」

「何いってるの?あんた、怜南じゃない。ここにいるじゃない。」と、仁美。

「私の名前はつぐみだよ。鈴原つぐみ。お母さんとこの家で暮らしてるの。」

「怜南・・ママのこと好きでしょう?なんでママのこと、書いてくれないの?ねえ、好きでしょう?嫌いになっちゃった?ねえ・・」と、仁美。

「あのね・・好きでも、嫌いでもないよ・・もう、ママじゃないから。」と、怜南。

驚き涙を流す仁美は・・・無言で奈緒を睨み、部屋を出て行く。葉菜があとを追う。

 

「お母さん。」と、微笑む怜南に、奈緒は怜南を抱きしめる。

「笑わなくていいの。泣いていいのよ。」と、言葉に声を出して、泣き出す怜南。

戻って来た葉菜は、2人を抱きしめる。

 

公園

仁美は奈緒

「あの子に未来はないわ。あなたのやってることだって結局、虐待じゃない。あなた、私が警察に通報出来ないと思って・・」という。

「私は罰をうけるつもりです。いつか、あの子の居場所が見つかれば、あなたの元へいき、裁きをうけるつもりでいました。」と、奈緒

「だったら!」

「ただ、あなたに言いたいことがあります。あなたとあの子に間に何があって、どうしてあんな事になったのか、私にはわかりません。きっと、100や、1000の理由があって、そのすべてが正しくて、そのすべてが間違ってると思います。母と子は、温かい水と、冷たい水が混じり合った川を泳いでいる。

 

抱きしめることと、傷つけることの境界線はなくて、子供を疎ましく思ったことのない母親なんていない。子供を引っ叩こうとしたことのない母親なんていない。

そんな母親を、川の外から罵る者たちがまたひとつ、母親たちを追い詰め、溺れさせるんだと思います。」

「そうよ、私ばっかり。」

 

「それでも、私はあなたのことがわかりません。あなたはあの子を、殺しかけたんです。思い出してください。あなたは室蘭の冬の夜、あの子をゴミ袋にいれて、捨てたんです。思い出してください。

あのまま、朝を迎えたら、どうなってしまうか・・考えなかったんですか? 親が目を閉じたら、子供はそこで消えてしまう。親が見ているから、子供は生きていけるんじゃないでしょうか?目を背けたら、そこで子供は死んでしまう。子供は親を憎めない生き物だから。」

 

「あなたに何がわかるの?」と、逃げようとする仁美に

「このまま、置いて帰っていいんですか?連れて帰らないんですか?」

「なによ、邪魔になったの?」

 

「愛してます。」と、奈緒

「だけど・・だけどあの子は、あなたから生まれた子供です。あなたに育てられたやさしい女の子です。本当の、本当ののお母さんの温もりの中で育つことが、あの子の本当の幸せなら、私は・・あの子をお返しします・・

あなたがまだ、あの子に思いがあって、未だあの子を愛していて、心から抱きしめるなら、私は喜んで罰をうけます。道木怜南さんの幸せを願います。」と、奈緒

「もう、遅いわ。あの子は私のことなんか・・」

 

「私が話します。戸惑うかもしれません。傷つくかもしれません。時間がかかるかもしれません。だけど、たとえ何年かかっても、少しずつ、あなたと、あの子の母と娘の関係を取り戻して・・」

「もういい!好きじゃないっていわれたの。そんな子・・死んだも同じ。同じよ。」と、立ち去る仁美。奈緒はその後ろ姿に

「私はあの子の母親になります。母になります。」と・・

 

室蘭に帰りたいと、駿輔にお金を借りに行く仁美。驚く駿輔。

「私には娘なんていません。」

「結局、目つぶったままか・・」と駿輔。

 

病院

芽依は母子手帳を手に、婚約者に電話するが・・切られてしまう。

 

やはり、芽依は中絶手術をしなかった。

 

鈴原家

養子離縁届けを見つめる藤子・・果歩が来て、仁美が室蘭に戻ったことを報告する。

「やっぱり、奈緒ねえちゃんに帰ってもらおうよ。」と、果歩に奈緒は”散髪屋”にいると聞き

奈緒は出ていったんじゃないわ・・帰ったのよ。」と、藤子。

 

公園

担当医の柚川に

「保険に入るために、診断書を偽造するなんて犯罪です。」

「はい。わかりました。」と、葉菜。

「自分の命をお金にかえてまで、あなたは何をしたいんですか?」と、医師。

「届けたいものと、持ち去りたいものがあるんです・・」と、葉菜。

 

スミレ理髪店

奈緒は怜南の髪の毛をとかしながら話す。

「つぐみはね・・これから先、いろんなものを手に入れるの。3年生になって、4年生になって。」

「5年生になって、6年生になって?」と、怜南。

「中学生になって、高校生になって。将来の夢を見たり、やりたい仕事を見つけたり、誰かを好きになったり、結婚したり。」

 

「つぐみ、結婚するのかな?」

「つぐみもお母さんになるかもしれないね。」と、奈緒

「えー?どきどき・・」と、笑顔の怜南。

「その時だと思う。お母さんとつぐみがお別れするのは。」

「お母さんと、お別れしたくないよ。」

「まだまだ、ずーっと先のことだよ。明日の、明日の、明日の・・・・・ずーと明日、それまでは絶対につぐみのこと、離さないからね。私たちは一緒に生きていくの。いい?」と、奈緒

「いいよ。」と、笑顔の怜南。

2人は見つめ合い、手をしっかりと握る。

 

室蘭

アパートに戻った仁美を、待っていた刑事たち。

「道木仁美さんですね?お待ちしてました。怜南さんのことで、伺いたいことがあります。警察署までご同行願えますか?ご家庭の事情、疑ってる方も、いらっしゃいますし・・」と、刑事の言葉。

「怜南は・・死んでません。怜南は誘拐されたんです。」と、仁美。

感想

仁美は最初、普通の夫婦だったんですね。普通のお母さん、優しい。

ただ、公式サイトにあるように離婚したのだと思います。女手1つ、子供を育てる厳しい環境、これを必死に耐えて頑張っていた。けれど、心が折れてしまった。

そばに身内がいなかったのか、ママ友さんもいなかったのか・・それが残念です。

 

まわりの友人たちは、離婚した仁美を冷たい目でみてたよう感じます。

普通、「父親がいないかしら」なんていう人、少ないでしょ。目の前に本人いるのに。

そんな人たちでも、仁美には数少ない友達だったのかもしれません。誘われて遊びに行きたい仁美、それも怜南がいるからダメになったり・・

信頼して預かってくれていた克子おばさんは、木更津へ行ってしまい、保育園を探す仁美の苦労も見えて来ました。

 

それでも、海に捨てようとしても!男を取った仁美はやはり・・

それなら、施設に預けるとか、他に方法がなかったのか。怜南の「助けて」と、サインではなく、言葉でいったのも、受け止めなかった仁美でした。

離婚した元夫の、幸せそうな姿はきっと、辛かったと思います。

孤独だった仁美を感じます。誰か側に、愚痴を聞いてくれる人でもいれば、ここまでにならなかったんじゃ・・と、ドラマですが思いました。

怜南を置いて男と、海に旅行の仁美、あんなに泣いてたのに・・と、思ってしまいました。嫌われたくなかったのでしょう真人に。

たぶん、この時の仁美は「男・真人」でなくても、「近所のおばさん」でも、心許せる人がいれば・・とも思います。

電話で、旅先から話す仁美と怜南の会話、これも映像でみると・・辛すぎます。

あの部屋で1人、ハムスターのすずと留守番する子供って。

 

怜南の仁美への言葉「好きでも、嫌いもないよ。」と、これも衝撃が大きい言葉でした。あんな幼い子が、言葉の意味を理解してる?と、思うほどの表情です。

「死んだも同じ」って言葉、これは想像すると、元夫に言われた言葉なのかも。

だから、死んだ人として・・元夫の写真を仏壇に置いていた仁美かと。

 

怜南の「好きなものノート」そういえば、これに仁美が書いてなかったのも、今回驚きでした。

この最終回がどんな風に終わるのか・・それは想像できません。予告をみると、葉菜はお金を老人から譲りうけるのか・・

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