20歳の若者が見た大人の世界は？生きるため見ないふりをも学んだのでしょうか。
アマゾンプライムビデオで鑑賞です。
2015年制作・韓国・G・93分
監督 チェ・ジョンヨル
脚本 チェ・ジョンヨル
配給 クロックワークス
原題 One Way Trip
ジャンル サスペンス、ドラマ
ネタバレ度40%（後半ネタバレ度90%）
あらすじ
仲良し4人組の若者たち。
祖母が学費のため、苦労してるのに胸を痛めるサンウ（スホ）は大学へは行かず、軍隊を選択。
浪人生のジゴン（リュ・ジュンヨル）は母親の言いなりで勉強の日々。
父親のコネで大学に入ったドゥマン（キム・ヒチャン）。
友達がすべてのヨンビ（ジス）。
3人はサンウが入隊する日、見送りに行こうと集まるが突然、軍隊へは行かない、と言い出す彼に驚く。
思い出作りをしよう、と4人で遊んでいると男性が女性に乱暴してるのを目撃、4人で助けるが・・。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
4人は男性に殴られている女性を助けます。その間に女性は逃げていきます。
その後、警察に追われ・・サンウはひき逃げ事故で重症。
調査のため、3人は警察に行き事情を説明しますが・・。
被害者の女性は有名なアナウンサーでした。
彼女は「夫を殺したのはその子たち」と、嘘を言います。当然、3人は必死で「違う」と言うのですが警察は信じてくれません。
彼らの親たちも警察に集まり、必死で「うちの子は無実」と、警察に伝えます。
ジゴン母は市議会議員の夫の名刺を渡し、賄賂を渡す父親も。
一方、事故で意識不明のサンウの病院に駆けつけた祖母は泣き崩れます。
重症で意識も戻らない孫を思う祖母。
3人はサンウを心配しつつ、親、兄たちの意見を聞いてるうちに・・・意識も微妙に変化します。
ジゴンの母親は教育熱心で世間体を気にするタイプ。夫は市議会議員で何かあれば、夫の名刺を出して逃げ切ります。
ドゥマンは野球監督の父親に逆らえず、周囲からは「監督のコネで入学してる」と言われて苦しんでいます。
サンウは祖母と2人暮らし、苦労をかけてるので胸を痛める優しい青年。
ヨンビの家庭も複雑、親は刑務所で兄が彼を育ててます。
仲良しだった若者たちですが・・今後を考えて不安が大きくなり、
「俺は悪くない」
「お前が悪い」
「1人が犠牲になれば・・」
「俺は殺してない」
「刑務所に入ったら俺たちの人生は終わりだ」
次第に雰囲気が悪くなり、ヨンビに責任を押し付けようとするドゥマン、ジゴン。
「サンウのせいにしよう。犠牲になるのが本望かも」
刑事に殴られ「サンウが殺した」と言い出す3人。
誰が男性を殺したのか？と警察の追及に答えは出ませんでした。
最後、男性は生きていたはず・・と考える3人。
けれど、アナウンサーの女性は「夫は彼らに殺された」と言ってます。
4人が女性を助けたのは「女性に乱暴するな」と、まっすぐな思い、人助けからです。
4人の純粋な気持ちで事件が起きて・・結局、将来を考えて不安になり、意識不明のサンウに責任を押し付けた形で終わります。
裁判の結果、犯人はサンウとなり・・彼を逃走させたヨンビらは罰金刑。
意識不明のままサンウは亡くなります。
大人は卑怯で嘘つきで、この世の中は理不尽でうんざり・・と思ってしまうラストでした。素直な気持ちで人を助けた4人の若者たち。
それが汚い大人のやり方で無惨に未来を奪われた・・そんな気がしました。
きっと彼らは今後、親や警官のような人間になるのだと予想出来る展開でした。
ひき逃げ犯も監視カメラの故障でわからず。相変わらずの韓国警察には笑ってしまいました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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