やはり、芽依と果歩は奈緒の養子のことを知らなかったですね。展開が早いので驚きの連続でした。次回はどうなってしまうのか。仁美が迎えに来るとは驚きでした。仁美の母性は?
出演
松雪泰子、山本耕史、酒井若菜、倉科カナ、芦田愛菜、高畑淳子、田中裕子
主題歌 「泣き顔スマイル」hinaco
6話あらすじ『さよならお母さん』 視聴率 13.9%
北海道
怜南の通ってた小学校
「わたりどり」と、怜南の好きなものノートにあった言葉を、怜南の学校で聞く仁美は
「わたりどりなら、鳥の研究をしていた鈴原先生ですか。」と、名前を聞く。
「鈴原先生と、怜南ちゃんを迎えに行ったことがあります。」と、言葉を聞く仁美は小学校で奈緒の実家・電話番号を知る。
鈴原家
「もしもし・・」と、怜南。
「怜南・・怜南・・?」と、仁美。
「・・ママ・・?」
「つぐみちゃん、ママって・・・?」と、藤子。
奈緒に抱き付く怜南。
道木仁美・アパート
「まーくん?」と、仁美の前、玄関には警察の人が待っていた。
「何を、どうということもないんですが・・遺体が発見されないと手続き上、色々と面倒もあるんです。」
仁美は慌てて「好きなものノート」、駿輔の名刺、携帯を隠す。
「お母さん、娘さんはあの日、どうして漁港に行ったんでしょうか?」と、刑事。
「わかりません。」と、仁美。
以前、同居していた浦上真人のことを聞かれる。
「浦上さんと娘さんは・・仲良くしてたんですかね?」と、刑事。無言の仁美。
鈴原家
呆然とする怜南。
「あ、つぐみ、漢字の書き取りしてるね。」と、果歩と部屋に戻る怜南。
母・仁美の声を聞いて愕然とする怜南でしょう。まだ、奈緒は何も知らない。
奈緒の部屋
書き取りをする怜南を見る果歩は
「へえ、7才でこんな漢字も・・」と、驚いて怜南の顔を見る。
「室蘭の女児行方不明・・事故」を思い出した果歩でしょう。
リビング
「正直にいえば? 奈緒ねえの子供じゃなかったんでしょ。なーんか、おかしいと思ってたんだよ。奈緒ねえが子供作ると思えなかったし・・」と、芽依。
「どして、自分の子供じゃない子と一緒にいるの?」と藤子。
「あたしに聞かないでよ。」と芽依。
「そうなの・・?」
「つぐみは私の子供です・・・」と、奈緒。
「顔見て答えなさい。」と、藤子。
「奈緒姉ちゃん・・あの女の子も・・7才だったよね。室蘭で行方不明だった女の子。」と、果歩にふり返る奈緒。
「何の話?」と、藤子。
「私と耕平が室蘭にいった時のこと。奈緒ねえのクラスの子が、行方不明になったって・・女の子が行方不明になったのと同じ日に・・奈緒ねえも引っ越してた。」
「何?今、なんでその話をするのって言ってるの!」と、藤子。
「それじゃ・・まるで・・」と、笑う芽依の顔が凍る。
驚く藤子は奈緒に
「奈緒・・」
「つぐみを連れて出て行きます。それじゃ・・何も知らなかった事にしてください。」
「母親、バカにするのもいい加減にしなさい!あなた・・あなた!一体何をしたの?奈緒!」と、怒り出す藤子。
怜南は部屋で書き取りをしながら聞こえている。
「誤解がね・・誤解があるならちゃんと、説明して・・」と、動揺する藤子。
「つぐみを連れて出て行きます。」と、奈緒。
「出て行く、出て行くって。知らないで済むはずないし。家から犯罪者出たなら。」と、芽依。
「芽依。」と、声をあげる藤子。
「お母さん、会社経営してるんだよ。果歩も内定決まったばかりなんだよ。このまま出て行かれて、逮捕されて、私たちはなにも知りませんでしたで済むと思う?私、明日手術なんですけど。」と、淡々と芽依。
「・・・」無言の奈緒。
「奈緒・・」と、藤子。
「・・あの子は・・つぐみは・・・私の子じゃありません・・・」と、奈緒。
奈緒の部屋
この言葉を聞いて・・怜南はゆっくり目を閉じる。
書き取りのノートに思い出した単語「ぺんぎんのかんばん」と、書いている。
リビング
「あの子は・・私が誘拐してきた・・教え子です。」と、奈緒。
公園
奈緒と怜南がぼんやりしている。
鈴原家
「あの子、本当は道木怜南っていうの。母親は道木仁美。奈緒ねえが言ってた虐待ママ。」と、新聞記事のコピーを見せる(室蘭女児 行方不明)
「奈緒ねえちゃん、ほっとけなかったんだよ。」と、果歩。
「警察か、児童相談所に任せればいいことでしょ。」と、芽依。
「でも、親元に帰して虐待が悪化することもあるでしょ?」
「あんたさ。奈緒ねえが正しいと思ってるんだ。このまま匿うわけ?」と、芽依。
「匿うっていうか・・」と、果歩。
玄関
奈緒、怜南が戻ってくる。
「ただいまって、言おう。」と、奈緒。
「ただいま〜。」とつぐみ。
「おかえんなさい。」と、迎える藤子たち。
駿輔の見ている養子縁組の書類
「名 奈緒、昭和49年8月・・父、母、養母 野田康一、養母 鈴原藤子、続柄 養女」
普通、養父の名前は藤子の夫だと思うけど違う。なぜ?駿輔は考えながら、望月葉菜の銀行口座名を見ている。奈緒は養女であり、葉菜が?と、予想している駿輔にみえます。たぶん、これが葉菜の持っていた通帳の口座かと。
葉菜の家
担当医の柚川が「入院なさる気があるなら今です。」という。
「でも、お店があるし。」と、葉菜。
「怖くないですか?こんな所に独り暮らしでもし、万一のことがあったても、誰も見つけてくれないようだし。このまま、病院にも行かず、投薬も受けず、誰の助けも借りず、もし今、再発したら、持ってあと3週間です。」
冷静にお茶を入れる葉菜。
「質問を変えます。寂しくないですか?」
「・・・」
「無神経な質問なのはわかってます。おせっかいな人間は嫌いです。するのも、されるのも大嫌いです。でも、あなたみたいに生きることに未練がない人を見ると・・うーってなっちゃうんです。」
「・・・」
「お邪魔しました。」と、帰ろうとする柚川に「入院・・しようかしら。」と、葉菜。驚く柚川は「本当ですか?」
「だって先生、うーって、なっちゃうんでしょ?」と、微笑む葉菜。
葉菜は本当にやさしい人ですね。そんな優しい愛情深い人が捨てるなんて、特別な事情があって、奈緒を捨てたのだと思います。
奈緒の部屋
「宿題、まだ終わらないの?」と、奈緒。
「もう、ちょっと。」と、怜南。奈緒は母の日に描いてもらった絵をテープで張り直す。(藤子とぶつかり、破けてしまった絵)
「心配しなくて大丈夫よ。おばあちゃんも、お姉ちゃん、果歩ちゃんも、つぐみのこと好きだから。」と、奈緒は書き取りしているつぐみの頭を
「だいじ、だいじ。」と、ヨシヨシする。
リビング
藤子がぼんやりと考えていた。
「奈緒、つぐみちゃんを元の家に返しましょう。お母さん・・・奈緒は冷静にものを考えられる子だと思ってた。今でもそう、思ってる。もう一度、考え直すの。」
「・・」無言の奈緒。
「確かに、世の中には可哀想な子が大勢いるわ。いくら正義感があっても、その子たちを1人1人、助けられるわけでもないでしょ。あなたは、つぐみちゃんの中に自分を見てるのよ。だから、同情したの。」と、藤子。
「・・・」
「あなたはもう、間に合わないと思ってるかもしれないけど、今からでも何とかなる方法はあるわ。例えば、つぐみちゃんを・・」
「お母さん、ごめん。」
「ごめんとかじゃなくて。」と、藤子。
「私、自分がしたことが正しいとは思っていない。間違ったことした。バカなことした。もちろん、正義感でもないし、同情でもない。」
「じゃあ何?何だっていうの?」
「あの子のお母さんになろうと思ったの。」
「バカなこと言わないで!それこそ、あなたただの人さらいよ。」
「お母さん、私の戸籍を外してください。やっぱり、ここには帰ってきちゃいけなかった。この家に迷惑かけちゃいけなかった。」と、奈緒。
「私は迷惑とか、そんな話をしてるのじゃないの。あなたを守るために・・」
「戸籍を外してこの家をでます。家族関係じゃなければ、世間に鈴原の名前は出ないと思うし、隠し通せると思う。」と、奈緒。
奈緒の部屋
怜南は漢字ノートに「まっすぐ」「あおのいろ」と、書いていく。
書いてる途中、思い出すと”帰り道”を、書き込んでる。
リビング
「私たちを裏切るの?」と、藤子に何も言えない奈緒。
「果歩はあなたのこと、大好きよ。小さい頃からお姉ちゃんと言って、今でもあなたを庇おうとしている。芽依だってそう。ああ見えて1番、気が弱くて1番、泣き虫なくせに、あなたのために自分を後回しにしている。あなたは私の娘よ。
30年間、育ててきた娘・・・それでも、家族よりもあの子を取るのなら・・奈緒!あなた人でなしよ。」と、涙を流す藤子。
「つぐみちゃん、道木怜南ちゃんを元の家に帰しなさい。」と、藤子。
奈緒の部屋
「28」と、思い出したように書き込む怜南。
翌朝
奈緒は学校に行く怜南を見送る。
「今日、月曜日よ。国語、ないんじゃない?」と、奈緒に
「・・うん。いってきます。」と、怜南。
見送る奈緒。
玄関の前、怜南は給食費のお金を見て・・窓の外から奈緒の姿を、切なそうに見つめる。
さよなら、お母さん・・って怜南だったんですね。
カフェ
芽依の婚約者・圭吾と会う藤子・・芽依は驚く。
「お腹の子の病気、お母さんに聞いたよ。」と、圭吾。
「・・」
「驚いた。どうして僕に相談してくれなかったんだ? これは2人の問題だから、2人で解決するべきだよ。」と、言葉に安堵する芽依、藤子。
「でもまあ、結果として君の判断は正しいと思うよ。」と、圭吾。
「・・・」
「わざわざそんな、苦労を背負いこんでくる命を生む必要はないよ。」
この言葉に絶句の芽依。
これは婚約、やめる芽依かもしれません。
病院
手術着に着替えながら、カーテン越しに藤子と話す芽依は、
「もしかしたら・・道木仁美って人、私と似てるのかもしれない・・きっと、自己中心的で、子供に愛情をむけられなくて。」
「芽依はそんな子じゃないわ。」と、藤子。
「・・じゃあ、なんで?なんで怖いの?なんで不安なの?」
「母親だからよ。あなたはもう、その子の母親になってるからよ。」
その言葉に泣き崩れる芽依。
「私、ダメダメだからさ。こんな母親、イヤじゃないかな。こんな母親で、許してくれるかな・・こんな母親で好きになってくれるかな・・」と、泣き出す芽依を抱きしめる藤子。
芽依の中にも母性が生まれてるんですね。それでも手術するのかしら・・
奈緒の部屋
ふと、怜南の書き取りノートをみて怜南の「好きなものノート」のことを思い出す。ベッドの上にあった怜南の手紙をみつけて読む。
「おかあさんへ・・・
だいすき。おかあさん・・・つぐみがかいたてがみだよ。
よんでね・・しおりもつくったよ・・はさんでね。
おかあさん、いっつもごはん、つくってくれたのうれしかったよ。
このあいだの、いっしょにぎょうざつくったの、おもしろかったよ。
ぎょうざのつくりかた、おぼえたよ・・・こんどはこなが、かおにつかないようにするよ。
おふろにはいったときに、あわだらけになったの、びっくりしたね。
ソフトクリームやさんみたいだったね。
かみのけ、じぶんであらえるようになったよ。
しょうんてんがいで、おかいものするの、たのしかったよ。
おかいもの、できるようになったよ・・・260円のものをかうときは、300円わたすよ・・おつりは40円だよ。
おさいふは、1かい、1かい、しまうよ。
がっこういくの、うれしかったよ。
おともだちは、ゆきのちゃんと、さやかちゃんと、りなちゃんができたよ。
そうじのときは、おかあさんのおしごとと、おなじだから、たのしかったよ。
あとかたづけも、そうじもできるよ・・・いろいろできるよ。
でんしゃのきっぷ、ひとりでかえるよ。
しんごうは、させつしゃにきをつけてわたるよ。
よるねるの、ひとりでねられるよ・・・こわいゆめ、みないよ。
ひとりで、だいじょうぶだよ・・
つぐみは、おとなになったら、おかあさんみたいな、かみがたにするよ。
おけしょうするよ・・ようふくきるよ。
おかあさんみたいにやさしくなるよ・・つよくなるよ・・たくさん、なるよ。
おかあさん、ありがとう・・おかあさんになってくれたの、ありがとう。
おかあさん・・・だいすき。
おかあさん、ずっとだいすき・・・・だいじ、だいじ。
すずはらつぐみ。」
奈緒は愕然として・・何が起こったのか一瞬、理解出来ないような・・ノートを握りしめて家を飛び出す。
「え?まさか?あんな小さな子が?」と、驚きと慌てて飛び出る奈緒です。
怜南がノートに書いてるようす、これがあの声と、涙を流しながら書いていて泣けます(涙)
スミレ理髪店
休業の張り紙の写真を撮る駿輔。
名刺をドアの下に挟んでいると奈緒が来る。
「誰もいませんよ。」と、駿輔は奈緒のようすを見て感じる。
「あの子、いなくなったのか?」
「何処に行ったか、わからないの。」と、言葉に奈緒を追いかける俊介。
スミレ理髪店の常連客である老人が、駿輔の名刺を取り見つめている。
「あんただって薄々、わかっているはずだよ。今のまま、このままずっと、一緒になんていられるはずがない。これ以上いたら、心中だよ。あんた、十分やった。十分、母親代わりした。何これ?」と、奈緒の持っていたノートを見る。
「好きなものノートよ。室蘭で出会ったころ、よく書いてたの。好きなもののこと考えるんだって。好きなもののこと、考えると楽しくなるんだって。」
「逃避か。」と、駿輔。
「あの子は・・私といても同じように・・」
「結局、あんたのしたことはムダだってことだよ。あんたといても、あの子は現実逃避を・・」
「違う。これは好きなものノートじゃない。」
「え?何?」
「室蘭への帰り道、私とつぐみが歩いてきた道・・」と、奈緒。
「あおいろのでんしゃ・・なみのもようのばす。
まっすぐのエスカレーター。て、つないだかいだん。
52かいだてのびる。みどりいろのでんしゃ・・きでぃらんど・・おこってるみたいなまねきんにんぎょう。ぺんぎんのかんばん。さかみち。ほどうきょう。
ころんだところ・・」
「つぐみは、家に帰る途中の風景や道を思い出していた。迷わないように、目印を思い出していたんだ。つぐみは今、室蘭に帰ろうとしている。あの子が今、心配してるのは自分のことじゃなかった。私のことだった・・」と、奈緒。
「おかあさん、つぐみは怜南に戻るよ・・」と、怜南。
「ほっとけばいいって。本人が帰ろうとしてるんだから、あんたが縛りつける権利はないはずだろう?」と、駿輔。
「ウソしか言えないの。あの子はウソでしか、本当のことが言えないの。」と、ノートの数字「28」と、見て宇都宮から乗ったバス!と、思う奈緒。
「同じ番号に乗ったって帰れないよ。」と、駿輔。
怜南は給食袋から、お金をだし28番のバス停にいた。
奈緒は駿輔と一緒に28番のバス停、その近くを探していた。怜南は1人で52階建てのビルを確認、歩いていくと・・肩を叩かれる。
奈緒は怜南の歩いた道を追いかけ、歩道橋を登る怜南を見つけて追いかける。
婦人警察官に手を引かれ、歩いて行く怜南に「つぐみ!」と、声をかける奈緒。
ふりむく怜南は・・
「お母さん、おかあさーーーっっん。」と、抱きついて泣く。怜南を抱きしめ、泣き出す奈緒。警察官は去っていく。
この2人を写真に撮る駿輔。
「誰もいなくていいの。ここが帰るとこ。つぐみとお母さん。2人でいるところが、帰るところなの。」と、奈緒。
映像では、すぐ奈緒に駆け寄らない怜南でした。警官が奈緒に近づき・・「お母さんが?」と、思って名前を呼んでそばにいったように思えます。
藤子は、区役所で種類を受け取っていた。
鈴原家
家に戻る奈緒、怜南たち。
「ただいま・・」と、奈緒に藤子は死人のような表情で応える。
無言でテーブルの上に「養子離縁届け」を、置く藤子に奈緒は
「・・今、書きます。」と、理解する。
2人の様子がおかしいので驚く果歩。
「書き終わったらすぐに出ていって。私たちは、何も知らなかったことにするわ。」と、藤子にうなずく奈緒。書類には藤子のサインとハンコが押されている。
果歩に2階に行けと指示する藤子。奈緒を引きとめる果歩は驚き
「なんで急にでていくの?」
「あなたと芽依のためなの。お母さん、あなたたちを守らなきゃいけないの。母親として、芽依と果歩を守らなきゃいけないの。」と、藤子。
「だったら、奈緒ねえちゃんも守ってよ。おかしいよ。3姉妹でしょ。なんで奈緒ねえちゃんだけ見捨てるの?」と、果歩。
芽依が2階からおりてくる。
「芽依、あなた・・・部屋で寝てなさい。」と、藤子。
「うるさくて寝れないよ。」と、芽依。
果歩は書類を芽依にみせる。
怜南は震えて泣きながらその状況をずっと、見て聞いている。
「どういうこと?」と、芽依。
「・・お姉ちゃんさ。お姉ちゃんじゃないの。お母さんの娘じゃないの・・・芽依と果歩が、生まれる前に施設から引き取られて・・養子にしてもらったの。」と、奈緒に芽依は座りこむ。驚く果歩。
「鈴原・・でいいのかな。」と、奈緒に藤子は
「いいそうよ・・ハンコ、これ使いなさい。」と、バッグから自分の判子を差し出す。
「ダメだよ。そんなの書いちゃダメだよ。奈緒ねえがいなくなったら、家族じゃなくなっちゃうよ。1人見捨てたら、家族ごと捨てたのと同じになっちゃうんだよ。」と、泣き叫ぶ果歩。芽依は
「うるさいって。」と、怒鳴る。
淡々と書類にサインする奈緒は判子も押す。
涙を流し、声を出さずに泣いて見ている怜南。
藤子は呆然としつつ、奈緒の顔を見つめている。
「やだよ・・いやだよ。」と、果歩にあやまる奈緒は
「果歩、ウソついててごめんね。お姉ちゃん、本当のお姉ちゃんじゃなかったけど、優しくて素直な果歩のこと好きよ。」
「ごめんね。」と、芽依にいう奈緒。
「あやまらなくても・・追い出すのこっちだし・・・」と、芽依。
「芽依ならきっと、いいお母さんになれるよ。」
「らしくないこと言ってさ。」
「お互いさま・・」と、奈緒。
ランドセルを背負った怜南と手を繋ぐ奈緒。
「ランドセル、もらって、いいですか?」と、つぐみ。
「あなたの・・ものよ。」と、背中をむけたままの藤子。
泣き崩れる果歩、呆然の芽依。
「ありがとうございました。」と、奈緒は深く頭をさげる。唇を噛みしめ、涙を拭う藤子。
夜の道
奈緒と怜南、2人で手を繋いで歩く。
病院
入院している葉菜に声をかける担当医の柚川。そこへ常連客の畑田が、お見舞いにきてくれる。水色の帽子を編んでいる葉菜。
これは怜南の好きな色ですね。
「あんたを訪ねてきた女性をみかけたよ。30代半ばの・・」と、畑田。
「はい。」
「なにか、ずいぶんと慌ててたようだ。男性も一緒だった。」と、駿輔の名刺を葉菜に渡す。
「あの女性、ひょっとして・・」
静かにうなずく葉菜。
この老人は葉菜のことを知ってるのでしょうね。葉菜の捨てた娘は奈緒?と、感じたようです。
車の中
駿輔はカメラのデータから、奈緒と怜南が抱き合って泣いてる写真を見つめている。携帯が鳴り・・
「もしもし、藤吉さんですか?」と、病院の公衆電話からかける葉菜。
「あ、望月さんですか?お電話ありがとうございます。・・望月さん、切らないで少し、待てますか?」と、駿輔は車の外を見ると・・誰かが歩いてくる。
「はい。」と、葉菜。
「望月さん・・」と、駿輔は近づいてくる人を見ながら話す。車から降りて・・・近づいてくる人物が誰なのか・・・確信する。
「面白いことになってきましたよ。」と、駿輔。
道木仁美がゆっっくりと・・歩いてくる。
〜♪〜いつもと違う笑顔〜気づいてる〜♪と、ここで主題歌が流れます。
ホテルの部屋
奈緒は、鳥の本の間から、怜南の作ったしおり、手紙をだす。
「このお手紙は、お母さんの宝物。」と、奈緒。
「お母さんもお手紙書いて。つぐみの宝物にするから。」と、怜南。
「うん、書くね。」
「習ってない漢字は、ふりがなするんだよ。」と、笑顔の怜南。
「うん、するね。」と、奈緒。
部屋をノックする音が聞こえる。驚く奈緒は目で合図、怜南は隠れる。
そっと、ドア越しに外を見る奈緒はドアを開ける。葉菜がきた。
「つぐみちゃんは?」と、葉菜は部屋に入ってくる。
「何ですか?」と、驚く奈緒。
「一緒に来て。」と、葉菜。
「うっかりさん。」と、つぐみが葉菜を見て出てくる。
「何やってるんですか?」と、奈緒を無視して急ぐ葉菜は
「つぐみちゃん、荷物はこれだけ?」と、ランドセルを背負う葉菜。
「いいから、一緒に来て。」と、葉菜。
無言で驚いてる奈緒。
「私は守ります。」
「・・・」
「あなたたちは、私が守ります。」と、葉菜。
感想
あぁ、なんてドラマなんでしょう。1回目と同じくらい、それよりも泣いたかもしれません。ラスト葉菜の言葉「守ります」で、奈緒はやはり、生んだ葉菜が守ってくれる!と、強く母を感じました。
藤子は奈緒を捨てた・・・でも、あの書類は出さない藤子だと思います。それでも!一瞬でも、「養子離縁届け」を、考えた時、「奈緒を捨てた」藤子だと思いました。
前回、あんなに奈緒を思ってたことを、話してた藤子だったので。冷たい顔の藤子にも驚きのストーリー展開でした。
あとで後悔、書類を出さない藤子だと思うけれど・・会社を経営する社長として、芽依、果歩の母親として苦渋の行動かもしれません。
でも、「一瞬」だけでも、奈緒を捨てたことには代わりはないかも。
結局、命かけて奈緒を守ってくれるのは、奈緒を生んだ母の葉菜だと思います。病気も相当、具合が悪いようなので・・最後は亡くなってしまいそうな葉菜だと予想です。
怜南の「帰り道」これは、本当に彼女の声で聞くと、よけいに泣けてきます。幼いながらも、必死で奈緒を守ろうと、室蘭に帰ることを考えたのでしょう。
駿輔が今後、奈緒たちを守ってくれそうです。だからこそ、「いつか」のために写真を撮ってるのかな・・とも。
奈緒への手紙、これは横書きでなんだか、芦田愛菜ちゃんがそのまま怜南に見えてしまい切なかったです。奈緒に心配かけたくないから、「ひとりでだいじょうぶだよ。」と、あの声が耳に残ります。
国語の授業がない日をちゃんと、覚えている奈緒もお母さんだと感じました。
仁美は怜南が生きてると知り、寂しくもあり迎えに来たのかも?でも、母性はそこにあるのかは問題だと思います。同じ事を繰り返すように思えてならないです。
このドラマ、何が幸せなのか、考えてしまいます。
そして書いてる時、あまりに切なくて泣けてしまい、手が止まってしまいます。なぜ、こんな悲しいドラマを書いてる?と、自問自答もしたくなるほどです。
それでも見ると、書かずにいられないドラマです。伝えたいもの、それは何なのか、正直まだわかりません。