脱獄犯を家に匿うシングルマザーの葛藤を丁寧に描いた大人の物語。
ネットフリックスで鑑賞。アマゾンプライムビデオでは有料です。
2013年制作・アメリカ・111分
監督 ジェイソン・ライトマン
脚本 ジェイソン・ライトマン
原題 Labor Day
ジャンル ドラマ、恋愛、スリラー
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)
あらすじ
9月のレイバーデイ(労働者の日)を控えたある日、シングルマザー/アデル(ケイト・ウィンスレット)と13歳の息子ヘンリーは買い物へ。
偶然、出会った脱獄犯のフランク(ジョシュ・ブローリン)に強要され、自宅で匿うはめに。
乱暴はしない、というフランクに怯えるアデルとヘンリー。
もっと知りたい方
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90%のネタバレ感想
フランクは危害は加えない、と家事を手伝ったり、ヘンリーに野球を教えたり・・家の修理までしてくれるように。
ヘンリーはそんなフランクを父のように慕い、アデルも一緒にいることが普通に思えてきます。
殺人犯のフランクですが基本、とても良い人です。
ただ、奥さんが浮気して出来た子の件で言い争い・・うっかり死なせてしまったのでした。
そんな事情もアデルに言わない男らしいフランク。
アデルは最初、怖がっていたのですが優しく紳士的なフランクに心許します。
一緒にピーチパイを作ったり、楽しい家族・・という雰囲気になり・・愛し合うアデルとフランク。
ところが・・隣人が子供を無理やり預けることになり、不安になるアデル。
けれど、フランクは隣人の子供(障害者)も自分の子のようにヘンリーと一緒に野球を教えます。
アデルは自分が夫と別れた理由をフランクに告げます。
流産を繰り返し、冷たい夫に心挫けてしまったアデル。
「私はもう、子供を妊娠できないの」
フランクに申し訳なさそうに伝えるアデル。フランクは優しくアデルを抱きしめます。
フランクが旅立つ日、アデルは一緒に行きたいと言い出します。2人がこの家で過ごしたのは5日間。
ヘンリーは友人の女子に相談、母親を取られるような気がして悩みます。
結果、家を出る日に離れている父親に手紙を出してしまいます。
警察にもバレてしまい、フランクはアデルたちに迷惑がかからないように、わざと彼女たちを椅子に縛りつけます。
つまり、自分が彼女たちの家に押し入った、ということです。
フランクは自分だけが悪者になったのです。警察に連れて行かれるフランクの後ろ姿を見て涙を流すアデル。
フランクを助けようと事実を伝えるアデルですが・・。
フランクは脱獄で10年、誘拐罪で15年の懲役に。
毎日のように手紙を書いたアデルですが・・返事は来ませんでした。
手紙は開封されず、まとまって送り返されてきます。寂しそうな母を見るヘンリーは胸を痛めます。
大人になり、ヘンリーはピーチパイの店を開きます。
フランクに教えてもらったレシピは大成功。
その店の記事が載ってる雑誌を読み、懐かしい思いでヘンリーに手紙を出すフランク。
年老いたフランクはアデル、ヘンリーを思い続けていたのです。
アデルはフランクとの思い出があるあの家に1人で住んでいました。
再会するフランクとアデル・・このシーンは感激で涙・・でした。
傷ついたアデルの心はフランクにより癒されたんですね。何十年も待っていたアデル。
とても素敵なラブストーリーでおすすめです。
「ホリディ」「愛を読む人」「タイタニック」などのケイト ウィンスレットが美しく、不安そうな眼差しに引き込まれます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)