同じ名前の息子を育てる3人の母親の物語。子育ての楽しさ、苦悩を繊細に描いてます。
原作は椰月美智子の同名小説。ネットフリックス視聴、プライムビデオでは有料でした。
2021年製作・日本・G・124分
ネタバレ度50%くらい
ストーリー
43歳のフリーライター・石橋留美子(菅野美穂)は、カメラマンの夫と2人の息子を育てていた。
30歳のシングルマザー・石橋加奈(高畑充希)は息子と2人暮らし。
36歳の専業主婦・石橋あすみ(尾野真千子)は年下の夫、息子と義母の土地に家を建てて住んでいた。
こんな感じで3人の母親の共通点は、「石橋ユウ」という10歳の息子を育てている事です。
それぞれのパートで生活が描かれ、問題も起きていきます。
全体的に母親は子供を愛しているのに・・想いが子供に伝わらないもどかしさがあります。
「どうしてこんな事に?」と、問題が大きくなっていく流れにハラハラ視聴でした。
フリーライターの留美子は夫の協力もあり、仕事に本格復帰・・けれど、子育ての大変さを1人で実感します。
夫はアテにならない、ってことですね。
シングルマザーの加奈は必死で働き、お金を貯めて息子にも好きな事をさせています。
いつも笑顔で一生懸命、けれどその想いは息子には伝わっていなかった。
彼女が1番、辛いと感じましたね。1人で育てて頑張りすぎてるから。
あすみはややマザコン気味の夫と息子、離れには義母もいます。
優雅な生活のようで気苦労も。
3人の母親が同じように子供を愛して家事も頑張っている。
なのに思うようにいかない、子供が理解してくれない・・ような出来事が起こります。
子供を信じているけれど、驚きの事件も起きたり・・。
どうしてあんな事に?と。
すごく重いテーマだと思います。シングルマザーの困窮、DVなども。
後半、ドキドキの展開もあって本当に驚きました。
頑張りすぎは良くないけど、手伝ってくれる人が側にいない場合も多いですよね。
子育て中の方にはかなりキツイ内容かもしれませんが、子供を愛する母親を最後まで丁寧に描いてあります。(ある意味ショッキングです)
是非、観てほしい作品です。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★4個(満点5個)