篤姫が家定の死を知ったのはあれでも本当に特別、早かったのですね。母である本寿院が知らないのに驚きでした。やはり、大老・井伊直弼!やりたい放題で暗殺されるだけあります。家定の言葉も無視でした。
「天璋院篤姫」視聴率 24.3 % あらすじ&感想
「わしのような力のない、身体の弱い男の妻になり後悔はないか?」
「ございません・・」と、篤姫。
幕府もハリスもないような世界に行きたい・・と、いった家定が亡くなってしまった。滝山から家定の死を聞き、棺の前で泣き崩れる篤姫・・
家定の死を世間に知らせるのは8月8日・・それまで隠しておかなくてはならない。
滝山によると、
「それまで誰にも告げてはなりません」と、本寿院まで知らないというのに驚きました。
母である本寿院、それがまだ、知らされていない・・
気力も何もなくなった篤姫。
本寿院、お志賀には「御台は風邪」と、いうウソをつく。
とてもあの状態の篤姫、本寿院の前にも出れないでしょう。
本寿院、何も知らないので「公方様の容態は?」に、滝山
「ご病気の方はだいぶよくなられたようですが、何よりご政務に追われているようで・・」
この言葉を聞いたお志賀は何かを感じる。
本寿院は、病がぶり返したら・・と、祈る。
身体の弱い息子でも、まさか!とは思えなかったのでしょう。
篤姫、落ち込んだ様子で家定の死は自分が早めたよう・・と、言う。
ハリスとの会談、次の将軍問題など・・
「一番、一番・・大切な方を早めたようなものじゃ・・」と、涙を流す。
幾嶋も篤姫の心を知ってるので辛そうです。
西郷も斉彬の死を認め、僧にいわれる。
「西郷さん、あんたまさか死ぬつもりじゃ・・?」と。
あとのことは西郷に託すつもりだったはず・・生きて殿の意志を全うするべき!と、いわれる。
寺の僧に残す、西郷の命を・・無駄にしないように。
涙で僧に自分の命を託す西郷・・近衛家老女・村岡に
「さすがにいい家来をお持ちやのぅ・・薩摩のお殿さまは・・」と、言われ早速、手紙を託される。
斉彬は今の幕府を変えたい!その強い想いを持っていた・・それを形にするための手紙を水戸のご老公に渡す役目をうける。
「これは帝のお考えです」
ええ?
帝は異人嫌いなのじゃ?幕府を変えるつもりの帝なのかな?^^;
薩摩・・
斉彬の葬儀も無事に終わる。
弟の島津忠教(のちの久光)、帯刀清廉(尚五郎)と話す。
これ、赤ワインを飲みながら〜テーブルなんですよね。
亡き兄の意志をつぐつもりの島津忠教、清廉に部下になって欲しいと頼む。
忠誠心あふれ、決して人を裏切らない誠実な清廉をそばにおきたい・・と、島津忠教。
志半ばで死んでしまった兄の意志をつぐのよ。
兵を率い京へのぼり、江戸を目指し古い幕府を改革する!と。
清廉も殿を失った今、夢を忠教に賭けるのでしょうね。
問題はひとつ・・忠教の父だった。
薩摩に帰る!と、勢いの忠教の父、大丈夫なのかなぁ。
大久保、忠教の下で働く清廉をいいことと言う。
権力は嫌いだけど、今はそれを使えばいい!と、大久保なのだわ。
自らの目的をさだめ、そのために利用するべき!と、大久保。
清廉が出世すれば、いつか大久保たちも活躍する機会もできるでしょう。
篤姫、家定のこと、本寿院たちにはなんと?と、幾嶋に聞く。
「公方さまがご薨去されたこと、母上さまにご報告したいのじゃ・・」と、篤姫。
幾嶋はそれをとめる、滝山に言われているから。
篤姫は、大事な人が亡くなってるのに伝えてもらえないことは「寂しい」と、言う。
本当だわ、何も知らないでノンキにしてるなんていやだし。
家定がいくら将軍でも、母や妻にもすぐに死を伝えても良さそうなものだけど・・
篤姫は、本寿院や、お志賀に自分のような思いはさせたくない・・そう思うのでした。
それでもとめる幾嶋・・
そこへお志賀が、お菓子を焼いて篤姫のところへくる。
お志賀、何かを感じて来たのでしょう。
お菓子(ボーロ)を口に含み、家定と食べたお菓子を思いだす篤姫。
「極楽の味じゃ・・」
篤姫、聞きたいことがあります・・のお志賀に、正直にいう。
「そなたの思うてる通りじゃ・・すでにこの世の方ではない。すまぬ、知らされてはいたが、口外せぬ約束だった・・」
これにお志賀!
「私は案じておりました。お身体の弱い公方さまがあれほど頻繁に表にでられて、どんなに辛かったことかと・・なのになぜ? なぜ、公方さまのお身体のご様子に気づいては下さらなかったのですか?
たびたびのお渡りがありながら、なぜ、わかって差し上げなかったのですか?」
「すまぬ・・」
「恐れながら、お恨み申し上げます・・」と、涙で告げるお志賀。
篤姫、かえす言葉もない。
「責められても、恨まれても仕方ないのじゃ・・」と、篤姫。
「次は本寿院さまじゃ」と、部屋をでて本寿院に伝えにいく。
「公方さまが?」と、信じない本寿院。
「まことにございます・・」
「バカな!」知らせが特別にあった・・と、篤姫。事情を説明する。
亡骸はみていないが、棺だけは見た・・と、篤姫に驚く本寿院。
「しゅが品薄になっている・・まさか、お棺にいれたからでは?」と、
この「しゅ」って何でしょ?「朱」?
何かを棺に入れたのでしょうね。
驚く本寿院、頭をさげてる篤姫に
「そなたが毒殺したのであろう!」と、花で篤姫を叩く。
まわりのものがとめるも・・篤姫は
「とめるでない!わたくしは・・父の死も上様の死も知らされなかったのです。
そのときの悔しさを思うと、お伝えせずにいられませんでした。夫でさえ、これほど辛く哀しいのだから、我が子であればいかばかりかと・・」と、篤姫は耐える。
本寿院、取り乱し泣き崩れる。
「まことです・・まことの事にございます・・」と、篤姫。
母より先に子供が逝くなんて・・
幾嶋
「このままでは・・御台さまの心も身も壊れてしまいます・・」と、心配する。
同じ頃、京都・水戸藩の者が朝廷より呼び出される。
そして帝からの「勅諚(ちょくじょう)」が水戸藩に下される。
水戸藩に内密に下されたはずの「勅諚」は、大老・井伊直弼が知り、幕府のまつりごとを批判している!と、「勅諚」に関わったもの、疑わしいものすべて、厳しく調べる命令をだす。
家定の死も公となり、葬儀も無事おわり、上野の寛永寺に葬られる。
滝山は篤姫に
「御台さま、ご落飾」の日を伝える、篤姫23才。
髪をおろす・・バッサリ切るのですね。
幾嶋は篤姫を心配、落飾の日まで身の回りの世話を「自分でする」と、いいだす。
そばにいてあげよう・・と、そんな思いの幾嶋だったのでしょうね。
篤姫が、唯一、心許せるのは幾嶋くらいだから。
「落飾」とは、新たに生まれ変わる日・・と、幾嶋。
人の何倍もいきてきた篤姫なんでしょう。
「幾嶋、そなたはそばにいてくれるな・・」
その言葉に感動する幾嶋・・
数日後、篤姫の落飾の日。
髪を切る篤姫・・それでもあの長さが残ってる〜とは、本当はすごい長さなんでしょうね。
「天璋院・・上さまが温恭院・・何やらおそばに近づけたような気がする」と、微笑む天璋院篤姫。
大奥がまた、寂しくなる・・と、篤姫。
「本日は御台さまに最後に申し上げたきことがございます・・」
「その前に・・そちを怒らせてしまった・・すまぬことであった。」
申し訳ないのは自分・・好き勝手なことをいってしまった・・と、お志賀。
「すべて・・お志賀殿のいうとおりじゃ。」と、涙を流す篤姫。
「なぜ、お泣きになるのですか?御台さまは・・公方さまに愛されていたではないですか・・」
「愛された・・?」
家定、お志賀の所へくるときは、子供のような姿を見せていた。
けれど、
「決して、愛しては下さらなかった・・御台さまに対するようには・・」と、お志賀は哀しそう。
篤姫、ハッとした表情で想い出す。
「公方さまに愛されておられながら、いつまでも悲しみにくれておられる。愛されずに終わった女からみれば、それは贅沢にございます・・」
「贅沢・・?」と、篤姫は驚く。
そう、篤姫は家定に愛されていた。だから、いつまでも悲しんでいないでやるべきことがある!そう気がつく篤姫なのでした。
篤姫、家定の「わしの家族じゃ・・慶福を補佐しておもてのまつりごとを・・」と、言葉を想い出す。
家定の遺言でも、「おもてのまつりごとを篤姫に補佐・・」これを、家定は、大老・井伊直弼にも話しておく!と、いっていた。
表の雑務は、女には手を出させない考えなのでしょう。
篤姫、そうか・・そっちがそうなら〜と、いう感じで
「その方がどのように考えようとも、わたくしは亡くなられた上様のお気持ちをむげにはせぬ!いや・・できぬ!その方もそのように心得よ!」
頭をさげた大老・井伊直弼・・そんなつもりはないのでしょうね。
この時代、女性が意見をいうことすら難しい。
それを、まつりごとの補佐とは・・どうなるのでしょうか。
なんだか、先週よりも今週の方が泣いてしまった「篤姫」でした。
「日本史サスペンス劇場」の篤姫、大河ドラマ版とは、多少違うかも〜ですが、まとめているのでUPまでしばしお待ちください。
これを見れば「篤姫」の最終回までわかると思います。