嫉妬で狂う夫は妻の病気よりも、自分のプライドを賭けての演技です。「僕を信じて」と、笑顔はウソの航一が怖いです。あの場合、医師として信じてしまうのが普通でしょうね。
出演
草磲剛、今井美樹、佐藤健、加藤ローサ、吉田日出子、江波杏子、高嶋政伸〜
主題歌
「愛してるって言えなくたって」山下達郎
5話
「たとえ、命にかえたとしても・・その大切なもののために・・私は生きたい・・・」と、裕は萌奈美の言葉を思い出す。
「手術は受けません。私は大切なもののために生きます・・」と、萌奈美。
冬に咲くという、サクラを見て和む萌奈美。
「なぜ、検査に来なかった?」と、興奮する航一に、検査はすでに受けていて、手術をしても記憶を失う可能性がある・・と、説明する萌奈美。
「なぜだ?なぜ、他の病院で検査を受けた?」と、航一。
「わたし、手術はしません。治療はこのまま・・大学病院で受けます。」と、娘には出来るだけ内緒にしてほしいと頼む。
「私の人生、あなたのものじゃない。こんな状況になる前に、あなたに言えば良かった・・最後に後悔したくない・・」と、萌奈美。
「俺は・・あの院長に会って・・萌奈美さんのことが、わかった気がする。」と、裕。
手術しない、記憶を失う不安、家族に病気のことを言えなかった・・
「俺は・・彼女の思う通りに生きてほしい。そのことしか、考えていない・・」と、裕。
「それだけ・・思ってくれる人がいるって幸せですよね。」と、安奈。
「大事な話がある。」と、航一は山形の病院・検査結果をみて、
「僕が手術をすれば、記憶を失う可能性は小さい・・今の時代、セカンドオピニオンは大事だよ。君は娘のためにも絶対、必要なんだ。君を失いたくない。うちの病院で検査を受けてくれ・・頼む・・」と、航一。
「生きられるかもしれない・・という誘惑が・・私を揺さぶりました・・それは暗闇に差し込んだ希望という・・一筋の光だったのかも・・その影が・・あなたを飲み込もうとするとは・・思いませんでした。」と、萌奈美。
脳外科医として、優秀な自分なら手術は可能・・記憶を失う可能性も低いと、裕に説明する航一は、
「君のような男と、影で家族を裏切るような母親は、生きていてもためにならない。私には娘だけが幸せ・・娘の母親がいればいい。
君が今後、妻と連絡しない!会わないというのなら・・妻のことを一生、記憶から末梢するのなら・・助けよう。私が手術をしよう・・妻の命を握ってるのは・・君のモラルなんだよ・・」と、航一。
病院
検査を受ける萌奈美。
「稲葉・・肇くんだよね?お兄さん。裕くんだよね?仲がいいんだなあ・・」と、航一に驚く肇。
「つまらん事に足を引っぱられるな!君は優秀らしいな・・」と、暗に肇を脅す航一。
萌奈美を心配するふりの理恵。
「脳に腫瘍が・・」と、説明する萌奈美は明るく振る舞うが。
「萌奈美さん。なんか、感じが変わったね。強くなったみたい・・」と、理恵。
娘の琴音に「美大に行きたい」と、いわれ応援する萌奈美。
娘の笑顔を見て「生きたい」と、強く思う母親でしょうね。しっかり自立して!と、娘に笑顔でいう。
「いつか、思い出してほしいの・・ママがこんなこと、言ってたなって・・」と、母の想い。
すべてを忘れることの恐怖の萌奈美を思い出す裕。
居酒屋のバイトで働く。
院長と、今まで1度も話したことがないのに声をかけられ、裕と一緒に住んでることを指摘された・・と、裕に話す肇。
安奈から、大学に行かせてくれた兄のため、「良い医者」を、目指してると肇のことを聞く裕。
兄のことはちゃんと、理解している弟と話す。
「私は彼女のために・・そばにいてあげた方が良い・・と、思います。」
「記憶を失うリスクもゼロじゃないが、手術をした方が良い。僕なら可能だ。」と、手術を勧める航一に
「記憶を失う可能性もないわけじゃ・・」と、不安をいう萌奈美。
「あの男を忘れたくないのか?」
「違います。琴音のことです。」と、萌奈美に早くと、手術を勧める夫。
「助かる?」と、生きる可能性に賭けたいと、娘の存在で強く思う母・萌奈美でしょうね。
これを勘違い、嫉妬で裕のことを忘れたくない妻?と、怒りに震える航一です。
普通に考えて、家族の記憶を失いたくない!と、これが1番のはず。それを嫉妬する航一はやはり、病的(>_<;)
山形の病院に行く萌奈美は、
「石川先生なら、否定は出来ません。」と、石川航一は、優秀な医師なので手術は可能だろうといわれる。
裕を呼び出す萌奈美。
結婚、出産と・・アッという間の人生だったと聞く裕。
「夫に言われたんです。夫が手術すれば、記憶を失わないかも・・生きられるなら生きたい。でも、記憶を失うリスクもゼロじゃない。迷ってるんです・・1度は手術しないと決めたのに・・」
「当然です・・迷って当たり前です・・」と、裕。
「いてくれるだけで・・心強いです・・」と、萌奈美は東京タワーに来れて良かったと笑う。
「なんだか・・愛おしいです。自分が生きてきたこの世界が・・」
余命を宣告されたら、そう思えるのでしょうね。人生って。
公園で
「ふと、何でもない毎日がずっと、続くような気がして・・だけどすぐに ”ああ、違うんだ。一年後には自分はもう、ここにいないのかも・・” と、思い出すんです。・・幸せとか、楽しいと思う瞬間って大切なんだな・・と、今さらだけど思いました・・」と、萌奈美の手を握る裕。
病院
突然、倒れてしまう萌奈美は限界を感じる。
裕にお礼をいってると、琴音が病室に入ってくる。
そっと、帰る裕を「救急車を呼んで付き添ってくれた人」と、つげる萌奈美。
琴音の、「救急車を呼んでくれた男の人・・」と、聞く航一は裕だと理解する。
料理をすると娘に、気を使う萌奈美。
「ママには・・元気でいてもらわないと困るよ♪」と、娘を思う。
「萌奈美さん。お気の毒ね・・」と、笑う理恵は支えてくれる相手がいるから、強いのだと
「あなたは彼に勝てない気がする。」と、言葉で航一を怒らせてしまう。
理恵のクビを締め、「手術してしまえば!」と、航一。
萌奈美と航一の言葉を思い出す裕は考える。
娘の手料理で、「琴ちゃん用のレシピを作るわ。」と、萌奈美。
「幸せとか、楽しいと思う瞬間って・・大切なものなんだなって・・」と、萌奈美。
「肇・・院長の腕って本当にすごいのか?」と、聞く裕。
「すごいよ。・・院長に手術してもらうため、全国から来るよ・・兄ちゃんはあの人のために十分出来たと思う。
俺は医者として、手術した方がいいと思う。性格が悪くても、腕は優秀な院長だよ。・・兄ちゃんが幸せになることを考えてよ・・」と、肇。
医師として妻を助ける!と、航一の言葉を思い出す裕は、萌奈美のことを忘れると、航一の条件を飲むでしょうね。
それで萌奈美が生きられるのなら。医師としての腕を信じるでしょう。
娘に心配しないよう、説明すると航一。
「僕を信じてくれ・・」と、笑顔の航一。
大事な話・・と、萌奈美に会う裕
「手術のことなんですけど・・やっぱり・・受けた方がいいです。記憶をうしなったら・・と、不安もわかります。けど、成功する可能性があるなら、娘さんのためにも生きなきゃ・・」と、裕に同意する萌奈美。
「吹っ切れました。ありがとう・・手術、受けます・・」と、笑顔の萌奈美。
裕が、連れていってくれた丘の景色を思い出すという。
「あそこで ”大丈夫です・・” と、いってくれたことで不安が消えて・・自由な気持ちになれました・・あの桜の木、今も寒さに耐えてるんですよね?・・裕さん。・・・もしも、手術が成功して戻って来ることが出来たら・・いつか、あの桜が咲くのを見たい・・裕さんと一緒に・・」と、萌奈美。
「見ましょう。一緒に・・」と、裕も笑顔で答える。
「・・約束ですよ。また、連絡します。」と、萌奈美。
院長に会いたいと裕。
「そろそろ・・来ると思ってましたよ。」
「萌奈美さんを・・助けてください。お願いします。萌奈美さんには・・もう、2度と会いません・・」と、裕。
「その影が・・あなたを飲み込もうとするとは・・・知りませんでした・・・私は信じていました・・生きて再び、あなたに会えることを・・」
「妻には生きていて欲しいんですよ・・たとえ、記憶を失っても・・」と、山形の医師と話す航一。
続く・・・
予告では裕が、萌奈美の手術を止める・・と、感じでした。
きっと、この航一の言葉を知ってしまうのかと。
やはり、優秀な航一でも、手術すれば記憶を失う萌奈美なんですね。それでも、手術して「裕」の存在を消そうとする夫です。
手術しなければ、萌奈美は数ヶ月の命だったはず。残された時間を裕と一緒に生きる・・と、選択をするのだと予想です。
じゃあ、最後は死んじゃうのかしら(T_T)